新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)

  • 102人登録
  • 2.95評価
    • (0)
    • (4)
    • (11)
    • (5)
    • (0)
  • 8レビュー
著者 : 山田詠美
  • 講談社 (2012年4月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062772372

新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 山田詠美さんが、わたしが生まれた年に書いたものでデビュー二年目のものだとか。
    なるほど。文章が、若い!笑

    黒人と日本人のハーフ
    美貌の女、サユリ。
    彼女の寵愛をうけようと躍起になる四人の男たちの、涙ぐましい切磋琢磨の末に辿り着いた真実とは‥

    恋する目をした男は、黒人もおじさんも田舎出身の青年もみんなどうしようもなくいじらしくて可愛い!

    黒人のスタンとシンイチの関係がすき。
    意図があるとはいえ、じぶんを好きな男ふたりを同じところに住まわせるのはほんとうに悪趣味だとおもうけど‥笑

    黒人と結婚経験のある山田詠美本人があとがきで、
    「男の出来に、国や肌が関係者してる訳ないだろーっ!!!」て怒ってたのがおもしろかった。

  • 2年前のわたしなら、女王として生きているサユリをカッコいいと思ったかもしれないけど、いまはそうとは思えなかった。だからこそ、終盤の彼女には共感しっぱなしだったのだと思う。読むタイミングで感想が変わりそうな作品。

    わたしの腹心、いったい誰かなぁ。

  • 山田詠美の若くて適当で粗い部分が全面に出ている。
    彼女のことは好きだけど、彼女が持っているテーマ全てが荒削りな仕上がりで包括されているかんじ。。

    とりあえず、セックスさせときゃいいんでしょー!!ってかんじ。

  • 男の形の意義を問う。

  • 山田詠美さんの作品は、何冊も読んでいますが、最後が意外な印象を受けました。

    彼女の世界は、私の日常からは、かけ離れていますが、だからこそ一冊読むと、いくつかハッとするような言葉があり、そういう部分が好きで時々読みますが、今回はそのハッがなかったかな〜。

    雰囲気で、伝わってくるものが、無いわけではないけど。

  • 残念の一言。
    山田詠美の本は、初めて読んだ時に、内容の物珍しさもあるが、それ以外にも感じるものがあった。
    でもこの本については、彼女の自分の行動への言い訳しか見えない。
    がっかりした。

    沖縄で暮らし、外人と付き合う沢山の日本人女性を見てきた。
    その中にいる、アメ女と呼ばれるバカ女を見てきた。
    彼女たちは、半分程度だと思う。
    普通の女性は、彼氏の国籍や考え方が違うことに悩む。
    アメ女達は、「一旦、外人と付き合ったら、日本人が退屈なんじゃない?」なんて、知った風なことをきく。
    おまえら、国籍や話す言語で、決めつけているお前らの方が、しょうもないんだよ。
    怒りがあふれる一作であった。
    あとがきを読むと、より言い訳がましくて、いやらしい。
    山田詠美の、軽くてどこが悪いみたいなすっきり感がちっともない。

  • 半分黒人のヤリマンビッチ・サユリ。
    アジア人の留学生でインドネシア料理店で働くティエンは、サユリを俯瞰して観ながら恋もしている。
    日本人男性シンイチに、黒人男性スタンを一緒に住ませる。
    サユリを見下す醜悪なコバヤシをステたら勝手に幽霊になってサユリに付きまとうようになる。
    外交官クラウスはサユリにぞっこんだが、ティエンとの関係を知って心が崩壊し、火を通された料理になってサユリに別れを告げる。
    スタンは捕まって去り、残されたシンイチはスタンの存在がないサユリをもう愛せないと突き放す。
    女王様でいたかった、自分が捨てられるなんて許せない。
    醜悪なコバヤシの幽霊に付きまとわれながら、今やサユリの唯一特別な存在になったティエンだけが、またサユリが新しいハーレムを作るだろうことを予感している。

  • 1987年に書き下ろしとして単行本が発売されたもの。
    今回、手を加えられて新装版として文庫本が並んでいたので、読んでみました。記憶もおぼろげだったのですが、いやー、25年前にこの内容は挑戦的!とあらためて著者である山田詠美さんの胆力に完敗。

    セックス自由派というか、セックスを堪能する力に長けた女性が主人公で、複数の男性を同時に「操り」、時に男を「育て」、時には「切り捨て」る様子が描かれています。

    男性は黒人、白人、日本人、アジア人と実にインターナショナル。
    グローバリゼーションです。

    お話の中に、主人公のお相手のひとりである日本男性と黒人男性を比較するような描写があり、その日本人男性のダサさがうまく表現されているんですが、それは、「流行の雑誌を読んで着飾って、高い洋服に身を包み、ひとたび付き合うと支配力が強く、お前は俺のオンナになったんだぜ!って言っちゃう」はたまた、「本能的官能行為能力に乏しい」。

    著者は黒人と結婚していたこともあるため、説得力のある描き方で苦笑。その描写は日本人男性をこき下ろすものだが、これ日本の女性にもあてはまるな~って思ってしまいました。

    あとがきに著者が書いていますが、その時の著者個人の気持ちがよく小説に表されていて、「男の出来に、国や肌が関係しているわけないだろー」っていう怒りが、あちらこちらに見え隠れします。

    一方で、「男が寄り付く」主人公の女性からは学ぶところもある。
    たとえば
    「あんたの指は私の髪を労るのがうまい」とか
    「カビに包まれて成熟したおいしいチーズのような男」とか
    その主人公の語る言葉も魅力的だし、彼女の自由な言動の中に秘められた無造作な官能的要素も必見。

    オンナッぷりをあげたい女性にはぜひ読んでもらいたい小説です。

全8件中 1 - 8件を表示

新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)はこんな本です

新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)のKindle版

ツイートする