10分間の官能小説集 (講談社文庫)

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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062772808

作品紹介・あらすじ

四ヵ月の別居を経た夫婦が、極限まで妄想を膨らませてたどりついた夜を描いた「ひとつになるまでの時間」(石田衣良)。見目麗しい道場仲間が女だと疑った男が、劣情を抑えきれず本人を問い詰めてしまう「刀と鞘」(睦月影郎)。小説現代に好評掲載された名手10人の手になる「10分で読める」短編官能小説集。

感想・レビュー・書評

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  • 短編集であり一話一話が短く、官能小説としては物足りなさを感じる。
    が、あくまで短編小説集と思えば、それぞれの人生における、恋愛と性に関する部分の切り抜きであり、学ぶ事も少なからずある。

  • 石田衣良作品が読みたくて手にしました。本のタイトルが『官能小説…』とそのまんまなので少しとっつきにくい感がありますが、中身は著名作家の競作による短編集で、時代劇ありホラー調ありでバラエティに富み電車の移動時や休憩時間に読むのにピッタリです。
    女性作家の作品も多く、読後の感想としては女性の方が性愛の表現やメンタルな面も含め世の男どもより奔放で多感なのかなと…
    人前で本のタイトル晒して読むのはちょっと…ですが(笑)

  • 活躍している10人の作家による短編の官能小説集ということで楽しみに読んでみたのだが、一言で言うなら「ガッカリ」した一冊となってしまった。小説の一場面にセックスの場面が書かれているからと言って、それを果たして官能小説と呼べるのかどうか考えさせられた。官能小説なら、読み手に欲情の気持ちを起こさせる必要があるのではないだろうか。そういう点からしたら、収録されている10編の小説は官能小説とは呼べないような気がする。ちなみに、読んでいて構成が面白かったのは岩井志麻子の
    作品だった。

  • 官能小説を読んだこと無かったので試しに読んでみました。初心者でも短編なので読みやすいです。

    自分は人の情事を読むのが苦手なタイプのようなので官能小説を読むのは向いてないな。と読んでから気がつけました。

    でもそんな私でも南綾子さんのお話だけは面白かったです

  • 短編ならではの中でさらに10分で読めるというタイトル通りのさらりとした中でのエロス。
    作家さんによって違うアプローチを試しに読むには最適かと

  • 10人の作家による官能短編集。さすがに一編10分では読めません。短編だけあって、なかなか官能の深みの境地には至りません。もうちょっとかな。通勤電車の中で焦ることはありませんでした。通勤電車の中で読むと焦るぐらいの官能度があるとちょうどよいと思います。

    <目次>
    ひとつになるまでの時間  石田衣良
    刀と鞘          睦月影郎
    シンプルな関係      小手鞠るい
    シーラカンスの条件    南綾子
    最後の夜         阿部牧郎
    てんにょどうらく     あさのあつこ
    鼈(スッポン)      三田完
    隣家の女の窓が開いている 岩井志麻子
    ルヘリデの夜       前川麻子
    トゥエンティー・ミニッツ 勝目梓


    2015.03.28 「官能」で検索したらヒットした。
    2015.04.29 借りる

  • 2018年、22冊目は主に隙間読書用にしていたモノ。官能アンソロジー。シリーズ、三作出ているが、結果的に自分は逆順に読むコトとなりました。

    今回も一言コメントを添えて。

    石田衣良「ひとつになるまでの時間」女性的感覚が巧く描けてる印象。暗いトコで脱がされると解っていて、勝負下着付けるような……ね。

    睦月影郎「刀と鞘」この続きがありそうな感覚残す時代官能。この短編だけだと、ベタ。

    小手鞠るい「シンプルな関係」惜しい。官能としては、後半のボリュームがもっと欲しい。

    南綾子「シーラカンスの条件」このシリーズでは、お気に入りの一人。今回は、やや好みと違うかな。

    阿部牧郎「最後の夜」時代官能。展開は予想の範疇ではあったが、官能としては、かなりイイと思う。

    あさのあつこ「てんによどうらく」官能度はソレ程でもないが、この展開&オチは大好物。

    三田完「鼈」コレはちょっとモヤ系。隙間で読んで、自分の読みが浅いのかな?

    岩井志麻子「隣家の窓が開いている」やはりソッチに展開されましたねぇ(笑)。官能と言うより、○○○。オチは軽くヒネってくるあたりも好き。

    前川麻子「ルヘリデの夜」ごめんなさい。コレは好みと違ってた。展開も、会話回しも。

    勝目梓「トゥエンティー・ミニッツ」恋人同士の密かな行為。ラストの台詞が効いてる。

    こういった分量制限のあるアンソロジー系は向き、不向き、個人の好みが出易いのは致し方なし。★★★☆☆評価は及第点でしょう。

  • ■ 15183.
    〈読破期間〉
    2015/12/22~2016/1/10

  • 表紙にあさのあつこの名前があり、好奇心から手を出してしまった。
    タイトルに堂々と官能小説と書いてあって、電車の中で読むのは気まずい…
    ただ、当たり外れが激しい。特に女性目線の物は入り込めなかった。男女の考え方の違いがこういう所に出てくるのだろう。

    この機会に官能小説も読み漁りたい。

  • 物足りなかった…

    志麻子センセはやっぱり素敵だなぁ

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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