獣の奏者 4完結編 (講談社文庫)

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著者 : 上橋菜穂子
  • 講談社 (2012年8月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062773454

獣の奏者 4完結編 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 歴史はきちんと伝えないと同じ過ちを繰り返すのが教訓なのかと思う。
    ひとまず荒いが完結したから良かった。

  • 闘蛇の秘密も他国に知られ、ついに王獣と闘蛇が激突。なぜ禁断の技だったのかが分かる。う~ん、なかなかよくできている。でも、皆が笛を吹けばいいだけだった様な気も・・・

  • 探求編〜完結編読了。エリンが大人になった物語。
    壮大なファンタジーに圧倒された。最後でやっとアフォンノアの向こうの過去の大厄災が明らかになる。過ちは、知らないとまた同じことを繰り返してしまう。知って、考えて、伝えていくことが大事。

  • ラストまで一気に読みきってしまいます。想像上の異世界の物語ですが、このような国が世界のどこかに存在して、このような物語が本当にあったかのような読後感。上橋さんの物語は本当に面白い。再読したい物語がまたひとつ増えました。

  • 圧巻だった。感動。

  • エリンが、王獣に対する深い思いと家族への愛情の間で苦しむ様が痛々しくて辛い。それでも人間の愚かさを全て承知した上で、起きる災難を一身に背負おうとする姿に胸を打たれた。王としてあまりに無策なセィミヤや夫の大公には、あまり共感はできない。何度愚行の上の悲惨な経験を重ねても、すぐに忘れてまた同じ道を歩む人間は救いようのない獣なんだなと思う。

  • ◆懸命に生きた人。小さな、けれどいとおしい一瞬の輝き。
    傑作大河ファンタジー巨編、慟哭と感動のクライマックス!

     エリンが闘蛇の大量死の真相を突き止めたのと同じ頃、リョザ神王国は隣国との戦いに突き進もうとしていた。やがて敵国が闘蛇を操る術を得たことが明らかになり、エリンは王獣を戦争に使うように迫られる。
     闘蛇と王獣。秘められた多くの謎をみずからの手で解き明かす決心をしたエリンは、拒み続けてきた真王(ヨジエ)の命に従って王獣を増やし、一大部隊を築き上げた。過去の封印をひとつひとつ壊し、やがて闘蛇が地を覆い王獣が天に舞う時、伝説の大災厄は再びもたらされるのか。
     王獣の解放と、家族との平穏な日々を願ったエリンの決断とは?

    「人々と獣たちの歴史」を描き、結末をむかえた壮大な物語。


    (^^)<Comment

  • 王獣と闘蛇の大群が先頭になったとき、何が起こるかがついに明らかになる。

  • シリーズ完結編。少々がっかり。主人公一家の生活の描写はリアリティがあるのだが、国境を接する隣国との戦争に備えた準備とクライマックスは設定と展開に無理を感じた。

  • おもしろいけど、好きな終わり方ではないんだなぁ。

  • 請求記号:X1850-4/913.6
    資料ID:50084192
    配架場所:図書館1階

  • 終わり方に満足した訳ではないが、全体として確かに完結して満足した。書いてくれて良かった。

  • シリーズ完結編。エリンの最期が不憫かな。危機が迫る状況でなければ王獣や闘蛇の謎をもっともっと解き明かせたと思うのだが、その意思は息子のジェシやその子、末代まで伝わっていくのだろう。事情があり、一冊一冊の間を空けて読了したが、全4巻を一気に読んでいった方が良さが解る作品だなと思った。その点では途切れ途切れに読んだことを後悔している。まだ外伝が残っているが、次に読む機会があれば(機会を作ると思うが)一気に読んで良さを実感したいと思う。

  • 2016.8.16読了。表紙が王獣が飛び舞っているだけでなく闘蛇もいたのは気づかなかった。改めて読むと発見が思いの外多い。王獣哺乳生物だった!乳房があるのか!王獣が使ってるのは多分超音波だよなぁ。イルカとかコウモリのエコーロケーションだったかな?にしても興味深い生物だよなぁ。翼のある哺乳生物かぁ。闘蛇も相当知能の高い生物だよな。ワニが結構知能高いって聞くから不思議ではないけど。エリンの木の芽印はやっぱりカリサさんが縫っていたのかな?ジェシはこれからこの金糸を見るたびにエリンを思い出すんだろうな。そしてジェシ聡い。神速と呼ばれたセ・ザンで指物師で闘蛇乗りの父とアーリョで王獣の奏者で絶対音感を持つ母のあいだに育った子だから当たり前なのかもしれないけど、ところどころでその才を受け継いで伸ばしてる描写があって微笑ましくもあるけど同時にそれらはこれからどんどん彼にとっての枷になるのだなと思うと切ない。にしてもハイスペックな両親だな。エリンとジェシのやり取りで「…冬の木立みたいな人だと思ったわ」「なにそれ?」は好きなシーンの1つだ。イアルとエリンはお互い似た者同士のシンパシーがあったんだろうな。ジェシが家族で山へ行った時の事を思い出すシーンも彼らの確かにあった幸福な時間の象徴みたいで切ないけど大好きなシーンだ。「わからなくてもいい、わかるところがあればいい」これは「探求編」でイアルもジェシに対して思い抱いていたことだ。私はきっと子供を育てる事になっても良くも悪くも子供扱いしないだろうな。てか初登場の頃からイアル出番の度に怪我負ってるよね。エリンと私の共通点で読めればいいやな字を書くってのを今回再発見した。そしてもう1つ「いつかやってくるであろう不幸にそなえながら、生きてきた」「運命に不意打ちをくらうのがいやなんです。ー気が小さいんですね」を読んで私の根底にあるのはこの事だったんだと思った。最初に読んだ時には気づかなかったけど、これを読んでるとエリンを通して自分の事を代弁してくれてるかのようだ。ついでにエリンのおかげで息子を産んでも楽しいんだろうなと思えるようになった。エリンが王獣を解き明かしていったようにいつか今度はチムルが闘蛇を解き明かしていくのかなと思ったりした。エリンはまさに懸命に生きた女だった。幸せだった。確かに幸せだったけどジェシの成長した姿見たかっただろうなぁと思うと悔やまれる。改めて読んで気づいたのはこの物語は知識の事故による断絶と意図的な隠蔽双方が書かれている作品でもあるということだ。知識を隠す恐ろしさ。無知の恐ろしさ。実は無知の恐ろしさは外伝でも少し描かれているが本書のはより国家的な恐ろしさがメインだ。「人は、知れば、考える。」この言葉はこの物語においては希望の言葉なのだと思う。できるなら知る機会を与えけして奪わない人でありたいと思う。解説で獣=人間と置き換える説を読んでハッとした。いつも人間の事をわざわざホモサピと言ってるのにこの事にどうして気づかなかったんだろう。そしてこういう本を読んでると特に旅をしてる気になる。それは主人公と一緒に…もあるがちょうど旅先で遺跡の看板を読むようにこれが描かれた背景や文化を読み知る旅をしている気になるのだ。知の旅とでも言えばいいのか。そのため息抜きの為の読書なのに結構疲れるのだ。でも嫌じゃない疲れだ。そしてこの物語は本当に生きてるんだなぁとつくづく思う。

  • 久しぶりの日本語小説。あっという間に4巻まで読んでしまった。歴史的描写や細部の表現は欠けるものの、日本人による本格的なファンタジーを初めて読んだと思う。絶対的な正しさのない葛藤を描くあたり、日本人の価値観が強く表れている。

    『人は群れで生きる獣だ。群れをつくっているひとりひとりが、自分がなにをしているかを知り、考えないかぎり、大きな変化は生まれない。』

  • リョザ神王国を長らく守ってきた闘蛇を育てる秘密が他国にわたってしまう。エリンは、その闘蛇の軍と戦うために、王獣の軍を作ることになってしまう。
    かつて、破滅をもたらしたという闘蛇と王獣の衝突。

    その不穏さが、にじみ出てくるばかりで、実際は見えないままに、最後の決戦を迎えてしまいました。何が起こるんだと固唾をのんで読み進めるしかありませんでした。最後は、やっぱりそうなるんだなぁと、なんとなく、悔しいような、そんな気持ちになりました。
    長く、一緒に旅をしてきたような、そんな読後感に襲われました。

  • 思いを、知識を、希望を、つなぐ。

    とうとうここまで来てしまったか、という思い。ハッピーエンドかもしれないけど、現実にエンドはないというのを、突き付けたようにも思う。一筋の糸を繋いでいくしかない。そのためには、伝えること。かつてあった悲劇や罪を、目をそむけずに伝えることが、未来の平和へつながる。

    物語の登場人物の誰もが、自分の立場で真摯に生きようとしているから、安易な解決が訪れない。この物語が、ファンタジーでありながら、児童文学の枠を超えて、大人をとらえるのは、そういうところにあるのだと思う。同時に、それが児童文学の姿だとも思う。読む人を揺さぶり、考えさせ、いつか現実社会での行動のヒントにするための体験をできる読書。

  • 読み終わってからかなり時間が経ってしまったけれども、メモを書く。

    長い謎めいた物語の結末として、十分読み応えのあるラストだった。
    でも予期していたとはいえ、あまりにも辛いラストだった。
    自分の中に落とし込んで、納得するまで、最後の部分を何度も何度も読み返した。

    上橋先生はあとがきで、エリンが生き残る道を必死で探したけれども見つからなかったと書いていた。
    私は逆に、エリンとリラン、どちらかしか選べないとしたら(二人とも生き残るというのは物語としてありえない)リランに生き残ってほしいと切に願っていた。情けないけど、さすがに二人とも死ぬのは嫌だな、どうにかならないかなと思っていた。
    でも他に道はないラストだった。

    一応児童書なので、繊細な子や動物が大好きな子が読むと非常に悲しくなってしまうのではないかと思う。私はいい歳した大人だけど相当悲しくなってしまったよ。でもこの物語を受け取ることで、動物を戦争の犠牲にするのは嫌だとか、動物を戦争の道具にしたくないという気持ちを強く自覚させることができたら、結果的に本当に価値があることなのかもしれない。(もちろん、そういうことを目的としてこの物語が書かれたわけではないけれど。)

    読みごたえとしては十分なのだけど、個人的に辛かったので星三つ。

    私の中での上橋菜穂子先生ナンバーワンは、依然として「精霊の守り人」シリーズです。
    (『鹿の王』は未読。「今だ!」という瞬間が来たら手に取りたいと思っている。)

  • 判っていたこと 物語は進むにつれて時代も進んでいく。出てくる人物も歳を重ね、また新たなる人物も産まれてくる。この物語は何度でも読み返せると思う

  • 上橋菜穂子による壮大なファンタジー長編第4弾にして完結編。
    リョザとラーザの全面的な戦いが迫る中、エリンは王獣の訓練に明け暮れる。闘蛇と王獣が入り乱れる戦いがどんな結末を迎えるのか、伝説と掟の真相がいよいよ明かされる。
    前作では完結した物語を再び立ち上げたことによるややとってつけた感がないわけではなかったが、本作の結末まで読み進めれば全てが収まるべきところに収まっていく感覚を味わえる。後半の2作ではエリンの息子・ジェシがいることで、一つの大きな歴史の流れを物語から感じることができる。現実の世の中もうまくいかないことやままならないことが多いが、それも含めて大きな流れの中で生かされているのだと、本作が語りかけてくれているようだ。
    自らが心を通わせた生き物を戦いの道具として使うことの葛藤、生きるとはどういうことか、といった心の内面を丁寧に描き、生への讃歌を歌い上げているように感じた。

  • 王獣編までのほうが人気があるけれど、わたしはこの完結編までの物語が好きだ。

    きれいごとではなく、功績も罪も全部まるっと書かれているのが良い。誰もが、自分だけは安全なところで事を見ているのではないのも良かった。

    戦争と同じで、事実を語り継がれなくなると、また同じ過ちを犯してしまう。だからこんなことがおこったわけで。秘めることも大切だが、正しい事を正しく伝えていくことで悲劇は2度と起こらないんだと思う。でも、それが難しいんだよね。

    2016.6.5

  • 最後は一気に、引き込まれて読んだ。
    やっぱりみんなが幸せにという終わりにはなれないよね。

  • 終わった…。人間と獣、そして人間のそれぞれの立場からの見方が、私はどれも共感できて、色々なことは難しい、でも知識を持つこと、その中での自分の考えを持つ事の大切さを教えてもらった気がした。本当に4冊のめり込んで読みました!また時間をおいて、読みたいなー。2016/6/2完読

  • エリンの飽くなき探究心の功罪が描かれている。
    エリンによって詳らかにされた知識を、知識の根底にある生き物への愛とともに後世へ伝えることの途方もなさに思いを馳せた。

  • 王獣を戦に使うことを決意してからのエリンと家族の物語。

    あとがきにも書いてあったけれど、王獣編までで本当に完璧な物語だと思う。でも、エリンたちのその後が読めるのがうれしいのも事実。なので、読んでいて王獣編までの登場人物たちがまた動いているのを読むのはとても楽しい一方で、この続きの物語はどこへいくのかなという気持ちもあった。結末は悲しいけれど、読んでいてたしかにそれしか終わる道はないなと思っていたから、読み進めるにつれてだんだん悲しくなっていった。
    でも、王獣編を読んでいて、建国神話や伝説の話ですこし疑問に思ったところが明らかにされて解消されていてよかった。登場人物の後日談含め、探求編・完結編を読めてよかったし、とても切なく心ゆさぶる物語だけれど、物語としては、闘蛇編・王獣編の方がすき。

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獣の奏者 4完結編 (講談社文庫)の作品紹介

闘蛇と王獣。秘められた多くの謎をみずからの手で解き明かす決心をしたエリンは、拒み続けてきた真王(ヨジエ)の命に従って王獣を増やし、一大部隊を築き上げる。王獣が天に舞い、闘蛇が地をおおい、<災い>が、ついにその正体を明かすとき、物語は大いなる結末を迎える。

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