- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062773560
作品紹介・あらすじ
私が死んだ時、「代表作」と呼ばれるのはこの小説であってほしい。――真梨幸子
自宅のプールで謎の死を遂げた、世界的流行作家のジョー・コモリ。広告代理店社員の深田貴代美とプランナーの嶋元ミチルは、広告企画のために彼の人生を追い始める。やがて浮かび上がる無名画家の非業の死。二人の男を巡る狂気と妄執のドラマとは! 渾身の筆で小説の常識を打ち破った、著者最高の到達点。
感想・レビュー・書評
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ちょうど原田マハさんのリボルバーを読んだ後だったので、
なんだかゴッホとゴーギャンの関係性みたいだなぁー
って思ったよー。
あと、ゴッホの弟のテオもねー。
無名の画家だった義兄の絵を集める母親。
その義兄には、有名な作家との交流があったようで…。
有名な作家は、謎の死を遂げて…。
真梨幸子さんの複雑に絡み合う感じというよりは、
淡々と話が進んでいくように感じちゃったなー。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これまでの真梨作品が面白く、期待が大きかっただけに
厳しい評価になってしまった・・・。
解説を読むと、なるほど、そういう風に構成を楽しんだら
いいのかとも思ったが、何となく先が見えないまま
展開がぼやけていて、ぼやけたまま終わった感じがする。
しっかり結末があるのだが、何故なのか消化不良。
そんな感じ(^-^;
期待度が大きかった所為だろうな。。。 -
プールでなくなった作家。広告代理店の枯れた女史と売れっ子コピーライター。語り手の視点の移り変わりに翻弄されつつ一気読みだがイヤ度は低め。
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2016年、7冊目は昨年も良く読み、年始にまとめ買いしてきた真梨幸子。
家電メーカーの派遣社員、岩代彰子、彼女の母・久仁枝は、久仁枝の意思で、伯父であるアマチュア画家、岩代彰夫の遺品を探している。一方、世界的流行作家、ジョー・コモリの死をきっかけに、広告代理店の深田喜代美、プランナーの嶋元ミチルは彼の空白の一年を追いかけるようになる。そこに関係していたのは、岩代彰夫であった。
四人の女性の視点を中心に、そして、もう一つ、イントロダクションで登場する、語りべ的◯◯の俯瞰的視点が絡み、物語は展開していく。
今作は、他の、真梨幸子流イヤミスとは、一味違う。真梨幸子が描く、女性特有の粘着質のドロリとした部分はあるものの、作品全体としての印象、読後感はソレ程重いモノではない。この辺が評価の分かれ目。個人的には、ストーリー展開のドライブ感、読者を引き付ける力は健在も、オチが少し弱いし、語りべ的◯◯が馴染めないという部分で、可もなく、不可もなくってトコロ。評価は★★★☆☆。
もちろん、タイトルの『クロク、ヌレ!』はローリング・ストーンズの曲からだし、ブライアン・ジョーンズの死も味付け的に使われている。ただ、それだけで手を出すコト、この作品だけで作家を判断するコト、それは避けていただきたいかな。 -
彰子の母、久仁枝は売れない画家だった亡き義兄の遺作を集めるために日本中を駆け回る。
義兄が生きている時には、嫌悪感を露にし、仲が良い訳ではなかったので、彰子には不可解で仕方ない。
ただ、父と伯父は仲が良すぎるというか、幼い頃に両親を亡くし自分を大学にまで通わせてくれたという兄を、今度は自分が養って行かなければと思っていたようだ。
そんな売れない画家だった伯父と最近自殺したという有名な作家が親しかったという話が持ち上がり、妙な展開に。
真梨さんの女性特有のドロドロ感は少し薄めだけど、男性同士の微妙な関係もあって、わりと面白かった。
2019.11.18 -
珍しくドロドロ少なめ。
義兄クソすぎてイライラしっぱなしだった(#^ω^) -
いつもの真梨さんにしては毒が少ないかも。女のドロドロさが嫌な感じではなく、いい具合に感じられる話でした。
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帯につられて購入。真梨幸子はファンでもあるので
期待を込めて読み始めたが、、、どうも今一つな内容にガッカリ。
「ページをめくる手が止まらない」いつもの作品とは違ってました。
ドロドロ感が足りないか? -
う〜ん。お得意のイヤミス。これまでの真梨幸子さんの作品ならイヤさ加減とストーリーの面白さのバランスが程よいのにこの作品はイヤな感覚しか残らなかった。
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男と女とで差が大きいというか差が無いというか