sex (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062773768

感想・レビュー・書評

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  • 2022年8月27日読了

  • *好きな人とたくさん―。夜の街灯の下で。図書館の片隅で。入院中の病室で。異国の地で。最後のデートで。まぶたの裏で、なにものかに祈りながら。性がゆたかに満ちるとき、生は燦然とかがやく。だからセックスは素晴らしい。頭と心と身体が感じる最高の到達点を瑞々しく描いた、すべての男女に贈る感動の12編*

    この作品は、あとがきから読むのもお勧めです。
    「セックスは気持ちいい。セックスはかわいい。セックスは愛おしい。セックスには感動があり、涙もある。セックスはあらゆる接続詞と無理なくつながり、豊かな物語をもつ」。そういう目線で読むと、違った側面から物語を見られて、更に奥深さが出て来るように思います。

    本編は、短編集なのでさらっと読めますが、色々なシチュエーションを織り交ぜた物語たちで飽きません。愛が溢れつつも、どこか哀しく寂しい独特の読後感。少々男のロマンが溢れ過ぎな感はあるものの、大人ならではの物語を堪能できる1冊。

  • 久しぶりに石田衣良作品を。
    あとがきのセックスのスローガンは「好きな人といっぱい」これがセックスの原点な気がする。

    ただ、セックスをしているだけの内容ではなくて、背景や登場人物の気持ちが織り込まれてる。
    ふたりだけの世界、きゅんとして、涙して、興奮する。

    文字に溺れて、絹婚式が特に好きだったな。

  • 2018年1月4日読了。
    2018年7冊目。

  • セックスって何なんでしょうね。
    この歳になればセックスしてる人間のほうがマジョリティになるとは思うけど、そのマジョリティの一部である私もわかりません。

    セックスが何なのか、輪郭すら捉えられず、何年もの時を生きました。
    その何年かの間に自らの体や心を削ったこともあります。
    それほど、私はセックスというものに惹きつけられました。
    惹きつけられたなんて言い方をすると美化されているような気がしますが、結局はただの欲なんでしょう。
    でも、ただの性欲ですね、で終わらせるにはどうも難しい何かがあると思うのです。

    この作品は短編集で、様々な人々の様々なセックスを垣間見ることが出来ます。
    彼らのセックスは多様で、性欲の陰に隠れた性欲以外の欲を隠し持ちながら、そこにありました。
    それは私達も同じだと思います。
    支配したい、認められたい、知りたい、壊したい、子どもがほしい、そして生きたい…などなど。
    私達は性欲以外の欲を持ち合わせ、性欲を手放すときにその欲も一緒に手放す。
    単純なようで、複雑で面倒くさくてよくわからない。

    自分が誰なのかよくわからないように、セックスもよくわからない。
    それでもセックスをセックスと名付けたのは人間くらいなもので、やっぱり人間はセックスをどうにか捉えたかったのでしょう。

    この作品を読めば、セックスが何なのかわかるわけではないけれど、私達にセックスが何なのかという問いは与えてくれるような気がします。

  • 前半とても楽しかったのに、やっぱり続けて読むと疲弊した!
    特に社会に殺されかけてる男性像が描かれてるパターンが似通ってたのでちょっと飽きちゃったかなという…
    たぶん美しく書こうとはしてないからだと思うけど、それにしてもちょっと面白くなりながら読んでしまったので
    この作家の本は街を舞台に書いた話の方がいいなーと思った。

  • 石田流官能小説集ですが、かなり風変わりな作品も多かったので微妙な評価です。

  • 読んでて恥ずかしくなるような緊張感が、刺激的で良かったと思います。
    続編に期待

  • 好きな人とたくさん。

  • IWGP の作者の官能小説ってことで、興味本位で読んではみましたが、ま、凡作以下っていうんですかね。(^^;
    こう、文学系のきどった文章が出てくると、思わず苦笑いしてしまいます。
    作者とか、付録の相談室とか見ていると、多分、ターゲットは女性なんじゃないかと思いますが、実際、買って読んで楽しめた人っているのかな?
    作者本人はとても満足しているようなので、ま、それはそれで良かったということで。
    続きも計画されているようだけれど、多分、読まないかな。(^^;

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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