タイムカプセル (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 524
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062773775

作品紹介・あらすじ

栗橋北中三年A組の有志八人が埋めたタイムカプセル。誰も会ったことのない不登校の不破勇の小説も中にあった。十年後、メンバーたちに「選ばれ死君たち」宛の不気味な案内状が届く。卒業式に出られなかった綾香は当時のメンバーと会うが、ある言葉を聞くと、なぜか誰もが口を閉ざす。そして開封の日が訪れる。

感想・レビュー・書評

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  • 袋綴じやら、ページ一面の挿絵など、小説への物理的な工夫は見受けられた。
    ただし、袋綴じにする必要は全くない。
    舞台が栗橋と言う知っている土地柄だったので、興味を惹かれた。「不破勇≒Who are you」が、へーと感じた程度。
    最後のラブレター交換も唐突。最後のオチがチープ。散々期待させておいて、シリツボミ残念。

  • 評価が低いのでどんな感じなのかなぁと思い読んでみました。

    正直思ってた感じとは違いましたが、まぁ何とか楽しめたかなと言う感じです笑

    折原一は他にもっと面白い作品があるのでわざわざこれを読む必要はないかと思いました.

  • びっくりするほど面白くなかった。

  • マジかよ、嘘だろ、なんなんだよこれ、こんなんしんじらんねえよ!納得いかないぞ俺は

  • Amazonの紹介より
    栗橋北中三年A組の有志が卒業式の日に埋めた銀色のタイムカプセル。誰も会ったことのない不登校の不破勇の小説も中に入れられた。十年後、メンバーたちに「選ばれ死君たち」宛の不気味な案内状が謎の郵便屋から届けられる。卒業式に出られなかった彩香は当時のメンバーと会うが、「ホール」という言葉を聞いたとたん、なぜか誰もが口を閉ざしてしまう。そして開封の日が訪れる。郵便屋は誰なのか? 封印されていた秘密とは何か?
    タイムカプセルは巻末の「袋とじ」。叙述トリックの名手がヒントをちりばめた……。
    結末が予想できたら、さあ、開封しよう!



    書店の目立ったところで紹介されていて、興味を持ったので購入してみました。

    なんといっても、目を惹くのが最後の約30ページ分が袋とじされているところです。タイムカプセルを開けると共に読者も袋とじを開けるといった手法になっています。

    それに至るまでの物語が、ジワジワと近くにまで迫ってくるかのような恐怖にさせられて、なんともたまらなかったです。
    何故手紙が送られたのか?
    犯人が誰なのか?

    期待を膨らませるかのような展開にミステリーとしての魅力が詰め込まれていて、面白かったです。
    次々と明らかになっていく隠された真相。さらに袋とじにどんな真相が隠されているのか。色々と考察が頭を駆け巡って楽しめました。

    で、袋とじを開けて、全ての真相を読んだのですが・・・色んな驚きが詰まっていて、度肝を抜かれました。
    自分の想像した人物像がかけ離れていたり、もう少し別の方法があったのでは?と思ったりとザラザラ感の残る物語でした。犯人にとっての10年、同級生の10年など色々な思いがあったと思いますが、それにしても親がもっとちゃんとしてくれないと・・・とか思ってしまいました。

    意外な展開を期待していましたが、ある意味、意外ではあるものの、変化球が多かったなと思いました。
    そんなこんなで気持ち悪さの残る余韻でしたので、その後の展開も知りたくなりました。

  • ここであまり評価が良くないので逆に興味が湧き、読んでみた。

    “学生時代に埋めたタイムカプセルの開封式を前に参加者へ謎の手紙が送られてくる”、なんて、とてもワクワクするストーリー。

    謎の不登校児たちになにか秘密を抱えた同級生たち。
    主人公の綾香と同じような気持ちで早くその謎を解きたくて、あっという間に読み終えた。

    読んでる最中は心霊系な話なのかと思ったが、
    まさかそういう結末とは!

    オチが弱いという意見も見られるが、これはこれで面白い結末だと思った。
    まあ、袋とじにする意味はなかったかな。笑

    綾香と湯浅が結ばれるかたちで話は終わってハッピーエンドに見えるが、

    担任の話を間に受けて10年も部屋に引きこもり謝罪を待ち続けていた大河原と、逆恨みして湯浅を監禁していた父親に、皆んなの前で嫌味にも見える卒業証書授与を行なった母親の存在は異質でサイコパス。

    謎が解明されてからその後の描写がなかったが、当事者となった“メンバー”たちと担任は何気にトラウマになるような出来事だろうなと感じた。

    読み終わって、後からじわじわと気持ち悪さが生まれるお話でした。

  • やまなしおちなしいみなし

  • 10年前記念に埋めたタイムカプセル。 開封の時が迫る頃、クラスメイト各位に謎の幹事から手紙が届く。 
         「栗橋北中学校3年A組卒業生の選ばれ死君たちへ」
     タイムカプセルを埋めた際に立ち会えなかった私、当時のメンバーはある単語を聞くと皆口を閉ざす・・・。 10年前に私の知らない何かが起きていた・・? そして開封の日、手紙の差出人は誰・・・?


     理論社のミステリーYAより刊行されたジュブナイル向けのミステリーらしい。 袋綴じとタイムカプセルの親和性はいいですね。 私のは開封済みですが。 ストーリは主人公の綾香が級友を訪ねながら、謎の手紙の差出人を追って行き、やがて開封の日を迎えるというもの。 折原作品としては主人公が明確に白い人物かつ、時系列もはっきりしたストレートな作品で読みやすくはあるのだが、回収されない伏線、不自然な人物描写多数で非常に消化不良な出来。

  • タイムカプセルを埋めた10年後、不気味な案内状が届く。主人公はタイムカプセルを埋めるイベントに参加出来なかった...
    そしてメンバーは何かを隠していた。

    続きが気になって気になってしょうがなかった。気づいたらすぐに読んでしました(笑)
    怖いシーンは、追体験ができるぐらい没頭して読んじゃって、夜寝るのが怖くなってしまった。

    イラストの使い方と袋とじの使い方がすごくて、本でこんな楽しみ方があるんだと、びっくりしたし、表現について考えさせられました。

    最後の終わりはちょっと弱いけど、ドンデン返しがあって、めっちゃ面白いので読んでみる価値大です!

  • ミステリー小説かと思ってたけど、ハッとするようなトリックとか謎を解いていく上での過程がはっきりしないし微妙だった。読んだ後に特に残るものがない気がする

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著者プロフィール

埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。編集者を経て1988年に『五つの棺』でデビュー。1995年『沈黙の教室』で日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞。叙述トリックを駆使した本格ミステリーには定評がある。『倒錯のロンド』『倒錯の死角』『倒錯の帰結』など「倒錯」シリーズのほか『叔母殺人事件』『叔父殺人事件』『模倣密室』『被告A』『黙の部屋』『冤罪者』『侵入者 自称小説家』『赤い森』『タイムカプセル』『クラスルーム』『グランドマンション』など著書多数。

「2021年 『倒錯のロンド 完成版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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