幻想郵便局 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.01
  • (68)
  • (245)
  • (543)
  • (239)
  • (66)
本棚登録 : 3763
感想 : 401
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062774291

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 生き方がわからない。したいことは、見つかるものよ、と笑う両親の言葉に、ため息しか出ない主人公。彼女の特技は、失せ物を見つけること。履歴書に書いたら、郵便局からの採用通知が届く。
    ワクワクして初出勤したら、三途の川の先にありそうな花畑を見つけ、郵便局の窓口ではお局ならぬオカマパンチパーマのおっさんにいじめられ…。そして、焦げ臭い美女・真理子さんに取り憑かれ、謎の巫女にも取り憑かれた。
    ギャー!すぐさま辞めようとしても、なぜかFAXも送れず、すでに給与も振り込まれてて、どーなってんだ、ここ!?と思ったら、登天郵便局は、あの世への入り口なのでした。
    真理子さんのかわいい不気味さにほっこりしたり、マリヱ大奥様にギョッとしたり、恩師に泣いたり、最後にどんでん返しがあって笑ったり。
    怖さの中に和みがある、生死の間の優しい物語。

    • なめこさん
      はじめまして、こんばんわ。

      私も先生とのシーン。。
      あの展開は驚きで何回も同じページを読み返してしまうほどショックでした(;ω;)

      真理...
      はじめまして、こんばんわ。

      私も先生とのシーン。。
      あの展開は驚きで何回も同じページを読み返してしまうほどショックでした(;ω;)

      真理子さんかわいかったですね(〃ω〃)ほっこりしました。。

      ラストの展開は切なくなりました…
      でも一番最後は良かったです!

      また会えて良かったですね(#^^#)


      FAXのシーンはゾッとしましたね。。(苦笑)

      突然のコメントすみませんでした(>_<)
      2013/07/25
    • みゆき2525さん
      >なめこさん
      堀川アサコさんの本は、初めて読んだのですが、自分的にはかなりヒットでした!
      次巻で真理子さんのその後が書かれてあった時は、ガッ...
      >なめこさん
      堀川アサコさんの本は、初めて読んだのですが、自分的にはかなりヒットでした!
      次巻で真理子さんのその後が書かれてあった時は、ガッツポーズでそうになりました!笑
      なめこさんの本棚をちらっと見せていただいたのですが、かなり並んでいる本が似てるかもですね!
      こちらからもフォローさせていただきました!ぜひよろしくお願いします。コメントありがとうございました!
      2013/08/05
    • なめこさん
      こんばんわ。
      …フォローありがとうございます。嬉しいです(〃ノωノ)

      >かなり並んでいる本が似てるかもですね!
      私も同じように思いました(...
      こんばんわ。
      …フォローありがとうございます。嬉しいです(〃ノωノ)

      >かなり並んでいる本が似てるかもですね!
      私も同じように思いました(〃ω〃)

      私も少しみゆき2525さんの本棚を拝見しました。
      ぶたぶたさんシリーズもあり夏目友人帳もあり
      色々とあって見ているだけでもワクワクしました!
      とても嬉しかったです!

      こちらこそ宜しくお願いいたします(#^^#)



      こちらこそ。。返信してくださってありがとうございました!
      2013/08/07
  • ツイッターの評判良かった割には普通だった。

    山の上の郵便局はあの世と繋がってて、主人公はそこでなくなった人と交流したり殺された女性の犯人探しを手伝ったりという話。
    いろんな要素が詰め込まれてて盛り上がりに欠けたかな。
    あと主人公は短大を卒業した新社会人のはずなのに中学生くらいに脳内変換されて困った。
    一人称のモノローグが平易で中高生で読める作品だと思う。

  • 帯の宣伝や装丁の綺麗さで気になっていました。
    この作家さんの作品はこれが初めてですが、なんだか終始不思議な雰囲気が漂っているような。
    初めは生と死の境界が舞台だとは知らず、なんだかホラーみたいなことが起こるなあ...と思っていたら、本当にそんな話だったんですね。笑

    読む前の想像と少し違う内容でしたが、独特の世界観に引き込まれて行きました。
    個人的に青木さんが好きです。可愛いもの好きなんですね。やっぱりオネエ系...

    シリーズものになっている(というか話がリンクしている?)ようなので、幻想映画館の方も読んでみたいと思います。

  • やりたいことがみつからない、短大卒の就職浪人アズサ。なりたいものをみつけるまでアルバイトをするのが郵便局。その郵便局は奇妙な死人と現世を繋ぐところだった。

    アズサの両親、怖い立花先生、怨霊になった真理子が魅力的に思った。

    「カローラⅡに乗って〜♪」の歌を知らない世代がいてるなんて!年月が経つのがはやい!

  • 帯に惹かれて読んだけど、ブクログランキング1位???って感じ。
    自分が想像していたのよりも、かなりオカルト?ホラー?な内容だったからかもしれないけど。

    ただ、小さい男の子のくだりはほろっときました。

  • 表紙が素敵ですね。
    それだけで手に取りました。
    何も予備知識もなく読み始めたのですが結構楽しめました。
    堀川アサコさんの作品は確か2作目なので安心してたのかななんて、私なりに解釈していますが・・・・。
    「なりたいものになればいい」確かにそうなんですが、それが難しいんだよね。
    この主人公もそんなジレンマに陥っているんでしょう。
    しかも、不器用とくればなおさら
    特技は探し物?
    うーん不思議な不思議な物語ですが、死者の行く末とか、生けるもののご有徳とかを考えさせる物語ですよ。
    しかも、堀川さん独特のアプローチで無理もない感覚でその感覚にずるずると呼び込まれてゆくその感じが素敵です。
    怨霊あり、鬼あり、未亡人あり、殺人者あり、神様ありと何でもありですが最後には納得してほのぼのしてもらえるでしょう。
    結構この感覚好きですね。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「表紙が素敵ですね。」
      雰囲気にピッタリですよね、このイラストレーターさんのサイト「空中メトロ」のgalleryで、色々観るコトが出来ます。...
      「表紙が素敵ですね。」
      雰囲気にピッタリですよね、このイラストレーターさんのサイト「空中メトロ」のgalleryで、色々観るコトが出来ます。
      http://yaneura.dotera.net/

      「幻想映画館」も文庫化されるので、読むのが楽しみです!
      2013/04/18
  • なーんの取り柄もなく就職活動もうまく行かない女の子アズサは唯一の特技『もの探し』を見出され、山の上にある不思議な郵便局で働くことになった。そこは彼岸と此岸を繋ぐとても特別な郵便局で、赤い顔をした大きな局長、オネエの局員に郵便を得意とするおじいさん、スーパーマンのような用心棒が働いていた。訪れる客は生きてるものから亡くなった人まで様々。そんな職場でアズサはある探し物の依頼をされる。それは古来からその土地にいる神様との土地争いの際に得た権利書であり、物語を通してアズサは他の局員や幽霊の女性マリコと共にその争いに巻き込まれてゆく。天国と現世を繋ぐ話はたくさんあるけど、郵便局がその橋渡しをしてるのは素敵だと思う。神様との土地の権利争いにただの人間の女の子が選ばれて巻き込まれてゆくなか、彼女が戸惑ったり焦ったりととても現実的な雰囲気もあった。不思議な話だったっていうのが全体的な印象。この郵便局にいってみたいと頭の中で綺麗でおしゃれな外観や内観を想像しながら読み進んでた。とても優しい雰囲気をもったミステリアスなお話。

  • あとがきも泣けました。

  • 祝文庫化!
    郵便局と言えば、カレル・チャペックの「郵便屋さんの話」の心温まる話を思い出してしまいます。
    堀川アサコは、レトロで不思議な感じでしょうか?

    講談社のPR
    「就職浪人中の安倍アズサは、「なりたいものになればいい」と親から言われてきたけれど、なりたいものってなんだかわからない。そんなときに特技欄に“探し物”と書いて提出していた履歴書を見て、アルバイト決定の連絡が。アルバイト先は、山の上、ぽつんとたたずむ不思議な郵便局。そこで出あった不思議な人々と不思議な世界とは……。ようこそ、登天郵便局へ。オリジナルのものから改稿し、さらにグレードアップ!

    まだ自分のやりたい仕事もよくわからないけれど、のんびりとしている主人公のアズサ、天国に行けずに迷い続けている怨霊の真理子さん、優しい赤井局長に、郵便配達の登天さん、どこにでもいそうなオジサンのルックスにしてオネエ言葉の青木さん、そしてものすごい存在感を放つ大富豪の「大奥様」こと楠本タツエーー人やら幽霊やら神様やら濃いキャラクターがわんさと登場。生と死のはざまという不思議な世界ながら彼らが生き生きと動き、読者がすんなり入りこめてしまう物語は、美しい装丁と合わせて「ほっとあたたかいのにほのぼのと怖い」と評判に。 」

  • 前知識無しで読むと、度肝を抜かれる純ファンタジー。展開も唐突でジェットコースターのような読了感の作品。面白くはなかった。

全401件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

1964年青森県生まれ。2006年『闇鏡』で第18回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー。『幻想郵便局』がベストセラーとなり、以降、「幻想」シリーズで人気を博す。他の著書に『ある晴れた日に、墓じまい』『うさぎ通り丸亀不動産 あの部屋、ワケアリ物件でした!』『オリンピックがやってきた 猫とカラーテレビと卵焼き』「おもてなし時空」シリーズ、「仕掛け絵本の少女」シリーズなどがある。

「2023年 『キッチン・テルちゃん なまけもの繁盛記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

堀川アサコの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有川 浩
黒田 夏子
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×