「ワタクシハ」 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.14
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本棚登録 : 282
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062774468

作品紹介・あらすじ

高校生でメジャーデビューを果たしたものの、バンド解散後は売れないギタリストとして燻っていた太郎。大学三年の秋、慌しく動き出す周囲の言動に違和感を覚えながらとりあえず始めたシューカツだったが…。「元有名人」枠などどこにもないというキビシイ現実の中、太郎は内定獲得に向けて走り出していく。

感想・レビュー・書評

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  • 羽田圭介から得られると思っていなかった類いの読了感。アリでした。若い子たちにも読んでほしい。

  • 就活嫌だぁー

  • 面白かった。
    テレビで見かける羽田圭介さんの印象とはまるで違う作品。

    就活とギタリストへの夢を両天秤に掛けてる様子がすごく淡々としてて、それが余計に太郎の心情をリアルに表してるのかなー。なんて思ったりしました。

    ラストの解釈は読む人それぞれなのだろうけど、私はすごく好きです。

    それにしても最近の就活ってすごく大変そう。
    うちの息子も3年後は就職活動する(と思う)のだけれど、大丈夫かしら。って母は心配になりました。

  • 就活の頃を思い出す。どうなるのって思いながら結末が急に丸く収まってたから、なんだかふに落ちなさもある。恵いけたの、、、

  • ■ 1933.
    <読破期間>
    2019/12/24~2020/1/5

  • 自分の就活を思い出すと、絶対ここに行きたいという強い思いはなかった。周りと同じように自己分析をして、まあこれには興味があるかなあレベルであちこち受けた結果、なんとなく流されながらも就職したという感じ。でも、その偶然出会った場所で全力を尽くして今があり、それなりに幸せに仕事ができている。
    と、書いてみて、太郎や恵、その周囲の人たち、考えてみれば20年以上前の自分の就活の頃とさほど変わっていないかもしれない。そうなんだけれど、今一つ感情移入できず、なんだかイライラしてしまって、ダラダラした展開に感じたのは、年を取ったからなのか。
    ブス山さんや誰だったか忘れたけれど、脇役の思いがけない言葉が割と真実味を帯びてささってきた。
    就活ものは朝井リョウの「何者」のほうがグッときたな。

  • 高校生のときテレビのオーディション番組を通してバンドデビューし一時は有名になったものの,今は忘れられたギタリスト太郎,大学3年生。毎日の練習は欠かさない。音楽の道でもう一花咲かせる野望を持ちつつも蓄えは減る一方で,一般企業への就職活動を開始。慣れないスーツを身にまとうもベルトがスタッズ付きなのは唯一の抵抗。就活では過去の名声は役に立たないどころか足枷になることも多く,一件の内定も得るに至らない。太郎の考えは甘いのか。
    (乃木坂文庫版,表紙は中元日芽香さん)

  • なんかダラダラしてて途中で飽きちゃった。
    そして最後まで読みきったがなにかもやっとしたまま終わった。
    最初の3分の1はとても面白かった分残念だった。

  • 就活を終えてから読んだ。就活中に読んじゃいけない気がしたから読めなかった。

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著者プロフィール

1985年生まれ。2003年『黒冷水』で文藝賞を受賞しデビュー。「スクラップ・アンド・ビルド」で芥川賞を受賞。『メタモルフォシス』『隠し事』『成功者K』『ポルシェ太郎』『滅私』他多数。

「2022年 『成功者K』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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