<博多探偵ゆげ福> はしご (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062774567

作品紹介・あらすじ

博多の伝説ラーメン屋台の息子、「ゆげ福」こと弓削匠は、父の失踪の謎を追いながら探偵業を営む。人捜しから美人局、謎の窃盗や取調室の密室殺人事件まで、幼少期から築いたラーメン哲学で事件を解決。町とラーメンへの愛は誰にも負けぬ名探偵の、"麺固"ミステリ連作短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 連作短篇集。博多で私立探偵業を営む弓削匠,父親は伝説のラーメン屋台「ゆげ福」を引いていたが突如行方不明になったままだ。第1話「後継者」は店主の事故死後,弟子でもあった養子が跡を継いだラーメン屋の味ががた落ちした謎。取調室内での容疑者の自殺事件に巻き込まれた旧友の刑事を救おうとする第五話「腐れ縁」は本格タッチ。九州ラーメンの歴史に関する蘊蓄も各話ごとに披露される。そのせいで博多ラーメンが食べたくなり,店へ足を運ぶ。もちろん固麺(ハード・ボイルド)で。

  • 無駄に内容とあまり関係ないくだらないことを、章が変わったならまだ納得いくけど、ほぼほぼコピペで文字数稼いでる感じがすごく鼻に着く。

  • ラーメンを語りながらの短編集。

  • (収録作品)後継者/交差点/風と桶屋/流路/腐れ縁/家業/出入りの町/絆ふたたび

  • ラーメンの蘊蓄を飛ばしちゃうのでダメな読者ですの。

  • エンタテインメント作品としたら事件解決は薄い内容で見せ場すらないが、福岡のラーメン屋の名店が実名で登場するところが食べ歩きの参考になるかな。

  • 九州弁 関西弁 ちょっぴり名古屋弁
    ラーメンうんちくとともに言葉も主役な探偵小説。
    シリーズ第2弾だとは知らんかった。
    1は読まなくてもいーかなー。
    3は読みたいかなー。

  • 『地の底』の作者の短編集。帯に「麺固」と書いてハードボイルドと読ませているように、博多のとんこつラーメンの紹介も兼ねている。
    シリーズものだった。1作目「ゆげ福」も読んでみたい。

  • 博多を舞台にした一風変わった連作探偵小説。ラーメンに関する薀蓄はなかなか面白く、少し人情系の作品なんだが、パンチが無い。何かひと味足りない読後感。

    西村健とは相性が悪いのかな。今まで読んだ作品で絶讃出来るような作品と巡り合っていない。日本冒険小説協会大賞を受賞している作家なのだが、どれを読んでも納得出来ないんだよな。

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著者プロフィール

1965年、福岡県生まれ。東京大学工学部卒業。労働省(現厚生労働省)勤務後、フリーライターに転身。96年、『ビンゴ BINGO』で小説家デビュー。『劫火』『残火』で2005年と10年に日本冒険小説協会大賞(第24回、29回)、『地の底のヤマ』で11年に第33回吉川英治文学新人賞と第30回日本冒険小説協会大賞を受賞。14年、筑豊ヤクザ抗争を描いた『ヤマの疾風』で第16回大藪春彦賞受賞。他の著書に『光陰の刃』『最果ての街』『目撃』『激震』などがある。本作は『バスを待つ男』に続くシリーズ第二弾。最新刊は、シリーズ第三弾の単行本『バスに集う人々』。

「2023年 『バスへ誘う男』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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