- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062774772
作品紹介・あらすじ
ホテルの講演会場に仕掛けられた爆弾が、壇上の救命医・若林の命を奪った。怨恨の線で捜査に乗り出した大阪府警捜査一課の岸謙太は、死の間際に若林が自らの救命を拒否する指示を出していたことを知る。難事件が浮き上がらせる、緊急医療現場の苦悶。犯人の動機は。医療トリアージ=命の選別を問う骨太警察ドラマ。
感想・レビュー・書評
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トリアージ・タッグを題材にした所、命の優先順位に苦悩する救命に目を付けた所は凄く良かったんだけど、物語り全体が軽い感じになってる様に感じてしまいました。とても残念(^^;;ただ、トリアージをした後もズット、これが的確だったのか?苦悩する姿は色々と考えさせられた。命の選別をする側、された遺族の気持ちなどを知る事が出来たが、若林の死に重きを置かなかったからかな?視点を変えたら凄く良い作品だった気がしました。それと好みだろうけど倉吉のギャグが(古っw)滑った感あって寒かった。
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読後感は爽やかとは言えない。
疑い疑われ、裏切りもある。
なのに、救いのなさは感じない。
紛れもなく、背後には善良な人々の
揺るぎない信念と正義が支えとして、ある。
ミステリーとしてよりも、人間への賛歌として
鏑木作品を読み継ぐ者として、この作品もまた
素晴らしい。 -
久しぶりに、買って良かったと思えた小説です。
心に響いた言葉が沢山あった。「生きる覚悟」なんて考えた事無い。「絶対に勝てない相手を師と仰げば、挫折感を味わわないで済む」には身に覚えがある。
おとぼけ警部補・倉さんと生真面目刑事岸ちゃんコンビが凄く自然体。まるですぐそこの道をあーでもない、こーでもないと言い合いながら歩いている様。
人が人の命の選別をする。選別をした瞬間から始まる重圧。私は、自分の命を削りながら生きていく覚悟が出来ないな。 -
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命の選別という側面をもってしまう、トリアージの苦悩と現実が心に重い。死を受け入れられない笹岡も、命を背負いきれない中杢も、どれほど苦しんでしてきたことだろう。ただ、この起爆装置は気づけないわ。
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131025
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ホテルの講演会場に仕掛けられた爆弾が、壇上の救命医・若林の命を奪った。怨恨の線で捜査に乗り出した大阪府警捜査一課の岸謙太は、死の間際に若林が自らの救命を拒否する指示を出していたことを知る。難事件が浮き上がらせる、緊急医療現場の苦悶。犯人の動機は。医療トリアージ=命の選別を問う骨太警察ドラマ
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2015.6.17-36
救急救命の現場や命の選別の重み、救命士の苦悩はよく描かれていたが、犯人像に何処か腑に落ちない感が残る。 -
20150216