ボックス!(下) (講談社文庫)

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  • 講談社
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感想 : 250
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062775366

作品紹介・あらすじ

「強くなりたい」--いじめられっ子だった木樽優希が入部した恵比寿高校ボクシング部。彼には強くならなきゃならない理由があった。

感想・レビュー・書評

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  • ボクシングには、全く興味も魅力も感じなかったので、この小説も、ずっとスルーしていたが、
    高校生のアマチュアボクシング界の話だと知り、読んでみることにした。

    ボックスとは、「ボクシングをしろ」と言う意味で、現代のボクシングの試合開始には、レフリー が「ボックス」と言うらしい。

    天才的なボクシングセンスを持った、鏑矢義平は大阪の恵美須高校のボクシング部に所属している。
    鏑矢に誘われて、幼馴染の木樽優紀も入部したが、木樽は、勉強は得意だけど、運動は大の苦手のいじめられっ子だった。

    才能があるゆえに、努力をしない鏑矢。
    かたや、コツコツと努力を続ける木樽。
    対照的な二人だが、
    いつのまにか、ふたりの力が拮抗してくる。

    ボクシングを通して、若者の成長と挫折を、爽やかに描かれている。

    自身も、大学生時代、アマチュアボクシングの経験を持つ、百田尚樹氏。
    所々に、蘊蓄を挟めてくるが、ボクシングのルール等は、理解できて良かったけど、知らなくても良い事もあった。

  • 青春スポーツボクシング小説

  • 青春だなぁ...
    試合のシーンもいー感じ!
    ちょっと読んでから時間経っちゃったので、細かいことは書けませんけど青春小説好きな方は楽しめると思います(^∇^)

    上下巻とも、ほぼほぼ一気に読みました!
    面白かったです!

  • ボクシングの魅力が少しだけ分かった気がする。

  • 到底、自分では手を出さない部類の本かな。
    ボクシングとか、ほとんど興味ないし、知らないし。当然、いろんな動作の表現についても、全然映像化できないまま、読んだ。
    上巻はかなりノロノロ。
    でも、そこはやはり青春熱血モノだと、下巻に行くと結構入り込んだ感じになった。

    ラストはなんか、よくある感じに収まって、拍子抜けした所もあったけど、それでも、まぁ
    読後感はよし。かな。

    鏑矢が、なんかずーっと、横浜流星のイメージで
    進んで行った笑

  •  高校ボクシングの青春ストーリーの下巻です。
    主人公の一人である鏑矢は、己の才能に胡座をかき、ろくに努力もせず絵に描いたように挫折します。
     まぁ、普通は「こんなヤツはダメ」「当然だ」とレッテルを貼られるでしょうが、本書(下巻)の面白さはここからなんです!
    
 その後鏑矢は、親友・木樽のサブに徹しながら自ら考え努力し、その才能が磨かれていきます。女子マネ丸野の想いもたまらなく涙を誘います。数々の試練を乗り越え真に成長していく、その姿に素直に感動します。「負けを認める・受け入れる」ことをが成長・飛躍のスタートなのですね。

     取り分け、ヒヨッコのようだった木樽の成長ぶりはどうでしょう! 人は、継続的に学習・練習・訓練していると、突然劇的に成長することがあるという〝量子的飛躍〟に当たるんじゃないでしょうか。過酷で地道な努力はあったものの、尋常じゃない飛躍的成長は非現実的ですが‥。

     「純粋に打算なく誰かのために頑張れる」というのは、まさに青春時代にピッタリの胸熱物語でした。人のために頑張れるのは、歳に関係なく人の心がけでしょうが! と心で異論を唱えたくなりますが、哀しいかな、歳と共に邪念が入ってくるんです‥。違う?

     手に汗握るボクシング描写の面白さ、一心に一つのことに打ち込む意義、友情と人を思う気持ち等々、密度の濃い素晴らしく熱い青春物語でした。

  • 中身はそこそこ。

  • 凄いものを読んだよ
    本当に。素晴らしいかったと手放しデ褒めるような感覚ではないけれど、素晴らしかった
    鏑矢や木樽の魅力が凄い
    どちらも輝いているって凄いことだよね
    ただ高津先生のことがあまり好きになれなかったから最後が曜子語りだったのが少し残念(自分勝手)

  •  ベタもベタ、これでもかというくらいに月並みな青春部活小説なのに、今更こんな作品でまさかこれほど感動するとは……。


     難しいことは何も考えず頭空っぽで楽しめる痛快な物語でした。

  • 主人公、天才だし、努力家。格闘技だと思ってたけどボクシングってスポーツなんだな。

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著者プロフィール



「2022年 『橋下徹の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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