デッドボール (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 358
感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062775397

作品紹介・あらすじ

絶対に関わりたくない男からの電話。それは高額報酬が保証された、失敗するはずのない仕事だった。しかし事態は予想外の方向へ--。

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった
    誘拐ミステリエンターテイメント
    二転三転するストーリ展開に楽しめます。

    ストーリとしては、
    彼女にも振られ、借金だけが残り、律儀なことだけが取り柄のノボル。そこに裏の業界の佐藤から持ち掛けられたのが、誘拐ビジネス。断り切れない性格も災いして、佐藤の相棒としてその計画に加わることに。
    完璧な計画だったにもかかわらず、身に覚えのない事件の殺人犯に仕立て上げられます。
    それは、サイコパスの弁護士成宮の仕業

    成宮に復讐すべく、成宮Vs佐藤+ノボルの戦い
    これに成宮の愛人の女子高生マナミが絡んでどうなる?どうなる?という展開とスピード感です。
    攻守が二転三転して面白い!
    成宮、ノボルから語られるストーリ展開にぐいぐい引き込まれます。

    そしてエンディング。
    それぞれの立場で語られたエピローグが犯罪小説ながらもスッキリ爽快

    お勧めです!

  • 犯罪小説なのに洒落が利いていて、結構さわやか且つ鮮やかなエンディングですね♪
    ひょんなことから誘拐犯の片棒を担ぐことになった冴えない若者とやたらに切れ者のコンビが小気味良く活躍?するというストーリーが興味深い。このユーモラスな犯罪小説、あり ですね♪

  • 誘拐ネタミステリ/ シンプルな計画が二転三転、最後は刃傷沙汰で大博打/ とても面白いし、最後の犯人の母親に対する巻きこまれた彼女の爽やかな感じも好き/ しかし、難点を上げるとするなら弁護士パートのコミカルさだろうか/ ああいうのは好きじゃない/ 気持ち悪い/ シリアスを目減りさせる必要のない作品だったから/

  • 相変わらずの疾走感
    完全に救われないラストが また良い

  • 様々な登場人物からの視点で描かれていて、感情移入しやすかったです。
    いろいろな犯罪を犯してきた人にこんなことを言うのも何だけど・・・佐藤っていい人!!
    主人公と佐藤の信頼関係に好感が持てました。

  • 面白かったです。
    ストーリーが二転三転して。
    けど、警察の対応がね。
    リアルさがないですね。
    面白ければそれでいいのかな。

  • サイコパス弁護士との息が詰まる展開も、最後にはサイコパスを撃退し、デッドボールからの「痛快」を味わえる作品。報われない人生を送るノボル。彼女との別れ話、借金16.5万円が返せない。丁度やばい人からやばい仕事を引き受ける。仕事内容は金持ちの子どもを誘拐し身代金5000万円を頂戴する計画。しかし、身代金の受取りに失敗し、子どもを無事に帰す。その日のニュースで誘拐犯に5000万円取られ、さらに殺人実行という内容。まんまと誘拐犯+殺人者に仕立てられたノボルは真犯人と対峙する。二転三転のサスペンス展開に脱帽。

  • あれよあれよと進む展開が気持ち良い。
    佐藤と成宮の頭脳戦が予想できなくて面白い。
    痛いの苦手なので、剪定バサミさえなければ、、、って思う。

  • 面白い
    映画化したそうなので近くのツタヤでDVDを探してみたが無かった
    どうやらDVD化されてないっぽい

  • 毎回楽しませてくれる木内作品♪ 今回も、しっかりと楽しませてもらいました♪♪ 佐藤(仮名)がカッコいいよ♪ 登場シーンはめっちゃ短いけど、主人公のことを評価しているゲンさんも、かなり味のあるキャラ♪ ヒロインも、屈折してるけど純情な感じ♪
    そして、強烈な個性ですべてをかっさらっていく “おバカすぎるブッ飛びキャラなんだけど、実際これに近い人物ってどこかにいそうで怖い” 強烈な悪役『成宮』が、もうトンでもなさすぎるww  読者に変な同意を求めてくるんじゃないww  部分的にうなずいてしまうじゃないかww

    誘拐ネタかと思いきや、曲がりに曲がって予期せぬ方向へ話が飛び、血なまぐさい話のはずなのにどこかシュールな楽観主義が根底にあって、そしてエピローグで嬉しい気持ちにさせられる。
    またも、一気読みせずにはいられない1作でした♪♪
    まだ未読の木内作品も、早く読んでみたいものです。

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著者プロフィール

1960年、福岡生まれ。2004年、『藁の楯』(2013年映画化)でデビュー。同書はハリウッドでのリメイクも発表されている。他著に『水の中の犬』『アウト&アウト』『キッド』『デッドボール』『神様の贈り物』『喧嘩猿』『バードドッグ』『不愉快犯』『嘘ですけど、なにか?』『ドッグレース』『飛べないカラス』『小麦の法廷』がある。

「2022年 『バッド・コップ・スクワッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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