うなドン 南の楽園にょろり旅 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062775915

作品紹介・あらすじ

世界的発見をしたのは、こんな「うなぎバカ」たちだった!
東大研究チームのサバイバル・うなぎ採集旅行記
遺伝子解析のために収集した標本は、全種制覇まであと一種類。そこへ、ドイツと台湾の研究チームも標本を集め始めたとの緊急情報。先を越されれば成果はゼロだ。慌てて飛び込んだタヒチで待っていたものは!
「史上初! 卵みつけた」2011年2/2新聞各紙で大々的報道! ――研究員が綴る熱い冒険譚

博士号を取ろうと思ったら、勝つしかないんだよ!
ニホンウナギの産卵場を突き止めた塚本教授率いる東大研究チーム。次のミッションは、「世界中のウナギすべて」を集め、その進化の道筋を解明すること。しかし、これまで地球上に生息するウナギ全18種類の採集に成功した者はいない。少ない予算を極限まで切り詰め、前人未踏の自然科学の頂きをめざす。脳みそを揺さぶるような感動を求めて、いざ自然界の奥地へ!

感想・レビュー・書評

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  • タヒチいいとこっぽいね。
    海の調査の話も気になる。

  • 【館長の本棚】 常吉図書館長<2017-2018>推薦

    【所在・貸出状況を見る】
    http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&materialid=11730089

  • こういう研究したかったな、と思うけど、読み物としては、ね。

  • 世界を股にかけて、うなぎを探しに行く主人公のドタバタ旅行記。
    おもしろエピソードの一つ一つが短めでマンネリっぽくなるので途中でだれてしまった。

  • 東大ウナギ研究チームの世界のウナギ18種採取にまつわる一部記録。著者の前書「アフリカにょろり旅」に続く、インドネシア、タヒチ、インド洋編。といっても真面目な学術書でも何はなく、ほとんど「冒険記」。アフリカ篇もそうでしたが、ただウナギを捕まえるためだけを目的とした、バカバカしいほどのサバイバル体験が笑えます。

  • 2014年11月30日に開催された「全国大学ビブリオバトル2014~京都決戦~いこま地区決戦」で発表された本です。チャンプ本!

  • ○東大海洋研究所でうなぎの生態研究を行っていた青山氏の作品。
    ○東南アジアでのうなぎの捕獲任務の状況を、おもしろおかしくまとめた紀行文。
    ○他の作品同様、いつものドタバタぶりが面白い。

  • ついに絶滅危惧種に指定されたニホンウナギ。おいしいけどもう食べない方がいいのでは?

    たまたま見た放送大学でウナギのコースを青山先生が講義されてました。本の印象とはまったく別の硬い感じの風貌で、「パンダを食べるようなものです」といっておりました。
    本当に、文化だからと絶滅させてもいいのかとも思ってしまいます。

    本の中ではウナギは研究対象物として扱われており、地獄におちた研究員の姿を強調してます。笑
    知るためとは言え、人でなしなこと結構やってますね~。

    あとがきで知ったのですが、東大の塚本研究室も終焉を迎えたのだとか・・・

    これから、どのような活躍されるのでしょうか。新たな挑戦楽しみです。

  • タヒチまで行って餓えて帰ってくるそんな実態。海賊に狙われマフィアの敷地に侵入しサバイバルでたった一匹のうなぎを追い求める。
    …如何しよう、寧ろそっちの方が面白そう。

  • コメディタッチで面白い。そこまでやるか!?と思うような行動が多々あり、まるで物語のようだった。うなぎの捕獲法がひどいが、そうでもしないと研究は進まないのだろうか…。気になったのは、後輩の扱いがぞんざい過ぎること。なんだかかわいそうに思えた。

  • 三両編成暴走機関車と言われている
    塚本先生
    青山さん&俊の3人組が
    言葉も通じないような国で
    うなぎを求めて奮闘。

    情熱の塊をエネルギッシュに、そして笑いとともに感じられる一冊。

    青山さんが
    自分の得意なことをのばしながら
    研究に切り込んでいこうとする様子に勇気をもらいました。

    他の誰かにはできないこと、
    自分にしかできないこと

    みんなと同じことをやっていても勝てないなら、
    オンリーワンの道で勝てばいい。
    高いところまでのぼって、違う角度から飛べばいい。

    自分の長所を
    ちゃんとみつめて、のばしてあげようっていう気持ちになります。

  • 面白い!! ワクワクドキドキ大笑いのうなぎ捜索探検記です。

    ちょっと前に読んだ『うなぎ 大回遊の謎』の著者、東大の塚本勝巳教授の研究室の青山 潤さん(当時助手)が、世界に18種いるうなぎを全種採集すべく、塚本先生、後輩の渡邊さんとともにタヒチを駆けずり回ります!
    東大教授ご一行様なんて雰囲気は微塵もなく、最低限の費用でホテル代も切り詰めながら、現地で出会った人たちに助けられたり、エラい目にあわせられたり、川に落ち、クルマは故障し、空腹で死にそうになりながらも、汗まみれでひたすら「うなぎ」を探して突き進む、“うなぎバカ”たちのサバイバル冒険記にあっという間に引き込まれ、一気に読み終えました。青山さんがうなぎデビューしたインドネシア冒険記、そして学生達も交えて成し遂げたインド洋航海記も抱腹絶倒、でもロマンに満ち溢れた内容です。そして、何と言っても青山さんの文章が面白すぎます!

    うなぎドン・キホーテ、略して「うなドン」たちの愛すべき大冒険、お奨めです!!

  • 電車の中で読んでたら吹き出してしまって、いやいや。
    期待通りの面白さ。これくらいの根性、神経、体力じゃないと偉業は達成出来ない?。

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著者プロフィール

海洋生命科学者、東京大学教授
1967年、横浜市生まれ。大学卒業後、ボリビアで己の無力を思い知り、再び学問の道へ。以降、ウナギ研究の最前線で奮戦するとともに、エッセイでも評価を得る。

「2014年 『「学問」はこんなにおもしろい! 憲法・経済・商い・ウナギ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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