呉越春秋 湖底の城 二 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 267
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062776042

作品紹介・あらすじ

戦うために生きるのではない。生きるために戦うのだ。
楚は内憂外患に激動する。待望の第二巻!

楚の人、伍子胥は、呉との国境近くの邑・棠を治める兄・伍尚(ごしょう)を助け、配下に逸材を得る。

ある日、呉の大船団二万五千が江水をさかのぼり、楚はこれを迎え撃つ。
そのころ、太子に仕える伍子胥の父・伍奢(ごしゃ)と、兄の伍尚には、同じ楚の佞臣・費無極の陰謀が忍び寄っていた・・・・・・。

「なんじしか仇討ちをする者はいないではないか。われが死んでも、伍氏の家名をなんじが保てばよい。なんじの才知は、われにまさる。なんじによって伍氏の家名は天下に知られることになろう」

感想・レビュー・書評

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  • 忍び寄る費無極の影。伍子胥たちは逃げ果せるのか?
    宮城谷の本はすべて読んでいるが、これはどこまでが真実なのか?
    大局的にはノンフィクションだろうが、詳細はフィクションなのだろう。あまりに登場人物の他人の真意を読む力が神ががかっているので。
    3巻へ話は続く。

  • 策や術の場合は徒手空拳である。環境に優しい(笑)。獲物をとる時間を短縮するのが狩猟技術で、採集の時間を短縮するのが農耕である。そう考えるとヒトの脳は時間を圧縮する方向に進んでいることがわかる。
    https://sessendo.blogspot.com/2022/03/blog-post_10.html

  • パイレーツカリビアンみたいな展開になってきた。早く三巻買わんといかん。

  • 本巻では、楚王の愚行とその王を取り巻く佞臣の奸計により、ついに伍子胥の運命が大きく動く。
    終盤は“歴史もの”というより“時代もの”というべき展開で意外な感を覚えたが、子胥の性格ならこうするだろうと得心して楽しめた。

    「最高の善政とは、もっともわかりやすい政治、臣民がなぜと問わない政治であり、それが開かれた政治であろう。」『長岸の戦い』より。
    「こういう平凡な時をどのようにすごすかによって、非凡な時を迎えた男の価値が決まる。」『さまざまな過去』より。
    「なにごとも過度になると、害を産むということでしょう。」『加賀との対談』より。

  • 120

  • こんなところで、待て次巻になってるとは。。

  • 伍子胥の一党がじりじりと窮地に追い込まれていく内容のため、話は重い。

    さて、主人公がここからどのように飛躍していくのかがいつもながら宮城谷作品の見所だが、三巻の文庫化を待っていられるはずもないので借りに行きますか。

  • 2013年07月 03/37

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著者プロフィール

宮城谷昌光
1945(昭和20)年、愛知県蒲郡市生れ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。91(平成3)年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。94年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、2000年、第三回司馬遼太郎賞、01年『子産』で吉川英治文学賞、04年菊池寛賞を受賞。同年『宮城谷昌光全集』全21巻(文藝春秋)が完結した。他の著書に『奇貨居くべし』『三国志』『草原の風』『劉邦』『呉越春秋 湖底の城』など多数。

「2022年 『馬上の星 小説・馬援伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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