人類資金1 (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062776172

感想・レビュー・書評

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  • Ⅱが楽しみ〜

  • これは政治経済のお話かな。

  • プロローグでしか無いんで現時点では何とも、ただ特別定価なら兎も角定価という事を考えると高いと言わざるをえないやね。

  • 全巻を読んでからレビューしたいと思います。

  • 終戦の日。ひとつの国が確かに亡び、同時に新たな国へと歩み出した日。神が人間となった日。その日、日銀の地下金庫から莫大な量の金塊が姿を消した。ひとりの男の生き方を変え、辺獄に囚われた魂を開放し、いつか世界のために使われる唯一無二の金の名は“M資金”。そして70年。陰に日向に多くの噂が生まれながら、しかし市井のうちのだれも実体を目にしたことがない“M資金”をネタにした詐欺を生業とする真舟の前に現れた“M”と名乗る男。彼は真舟にある仕事を持ちかける。
    「“M資金”を盗み出す」
    そして
    「僕と一緒に、世界を救ってみませんか?」

    戦後70年。経済成長とバブル崩壊、続く世界の経済危機。そして大震災。
    閉塞と混迷を深める世界に、革命は起こるのか。

    実際にささやかれる旧軍の遺産、“M資金”を巡るミステリ第1巻。

  • 「おもしろい!」じゃなく、「ああ、なんかおもしろそうだなー」くらいのところで終わるので、「続きが読みたい!」っていうワクワク感がない。
    っていうかこれ、6巻まで一気に買ってしまわないと、続きは読まなくてもいいっかなー♪ってなことになりそう。

  • 戦時中に日本に運ばれたM資金をめぐった陰謀小説。
    中年詐欺師が国家を相手取った大博打に巻き込まれるサスペンス。

    映画の本化ということであまり期待していなかったが、よい意味で大きく期待を裏切られた。
    話の中核となるM資金の説明やキャラクター、歴史感がバランスよく一気に読み進めることができる。
    ただ、時代設定がまさに2013年なので直近で読まないと現実とのズレが違和感となってしまいそうな気がする。
    2014年5月時点では6巻まで出ている、最終巻(7巻)を早く読みたい。

  • 社会人経験数年以上、団塊ジュニア以下ぐらいの世代の、叫び出したくなるような不安が、見事に言葉に昇華されているのではないだろうか。
    行き詰ったルールの存在も大変共感できる。きちんと新しいものを提示できるのか、盛大に尻すぼむのか、最後まで見守りたい。

  •  みなさんは、いまだその存在が噂されている旧日本軍の秘密資金、通称「M資金」をご存じだろうか。第二次世界大戦敗戦直前、GHQの管理下に置かれた大量の金塊などの日本国軍需物資押収資産は、戦後復興や賠償などに充てられたとされるが、事実その資金の流れには不透明な部分があり、その真偽の程は定かではない・・・。
     本作は、この「M資金」を題材にした作品であり、2013年に豪華キャスト陣により映画化もされたので、ご存じの方も多いかもしれません。
     M資金を探る人間が次々とその存在を消されていく中、M資金をネタに詐欺を続ける主人公真船雄一のもとに、Mと名乗る男からある話が持ちかけられる。時価数十兆円にのぼるM資金は実在し、それを盗み出さないか、と。そして彼は言う。「僕と一緒に世界を救ってみませんか?」と。果たしてこの言葉の真意とは・・・。真船はM資金を取り巻く底なしの陰謀に翻弄されながら、世界経済をも揺るがす禁断のマネーゲームに手を染める。
     小説では、M資金をとりまく時代背景が細かく描写され、また、アベノミクスや2020年の五輪招致など最近の話題にまで触れられているので、ストーリーに現実味が増し、油断するとあなた自身がこの世界観にとり憑かれてしまうかもしれません。果たしてM資金は盗み出せるのか、そもそもM資金など存在するのか?登場人物の関係にも多くの秘密が見え隠れし、息もつかせぬストーリー展開は見ものです。
     ちなみに、映画と小説ではストーリー展開が異なっているそうで、小説の方は現在未発刊のものも含めて全7巻で完結予定のようです。あなたも「人類資金」の陰謀にハマってみてはいかがですか?
    (「図書室information69号」より抜粋)

  • 映画の原作ものであり、所詮、映画の枠中に囚われたものであろうと思って読み始めたが、最初は殆んど、M資金に関わるエピソードで終始、そこから序幕でやっと話が始まるので、映画はまだ見ていないが、やはり、単なるノベライズに終わらないのが作者らしい。序幕からは一気に作者節で、現状に対する怒りを作者特有の視点でねとねとと、間接的に語る。好きな人にはたまらないだろう。第1作は本当に、序章に過ぎず、時代背景とテーマの裏側を語るだけで終わってしまっているが、早くも次が期待できるのは、流石である。

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著者プロフィール

1968年東京都墨田区生まれ。98年『Twelve Y.O.』で第44回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。99年刊行の2作目『亡国のイージス』で第2回大藪春彦賞、第18回日本冒険小説協会大賞、第53回日本推理作家協会賞長編部門を受賞。2003年『終戦のローレライ』で第24回吉川英治文学新人賞、第21回日本冒険小説協会大賞を受賞。05年には原作を手がけた映画『ローレライ(原作:終戦のローレライ)』『戦国自衛隊1549(原案:半村良氏)』 『亡国のイージス』が相次いで公開され話題になる。他著に『川の深さは』『小説・震災後』『Op.ローズダスト』『機動戦士ガンダムUC』などがある。

「2015年 『人類資金(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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