よろずのことに気をつけよ (講談社文庫)

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著者 : 川瀬七緒
  • 講談社 (2013年8月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062776240

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よろずのことに気をつけよ (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 呪術に詳しくない人にも、犯人側の異常なまでの恨みの強さがしっかりわかるようになっていて、話にすんなり入っていくことができた。最後があっさりし過ぎていたかな、と思われたのが本当にもったいない。

  • 第57回江戸川乱歩賞受賞作。老人の惨殺事件の現場から発見された呪術符…面白い材料がたくさん散りばめられているのにイマイチ乗り切れない。一流のミュージシャンを集めたにも関わらず、選曲を間違えたというような作品だった。

    評判の高い法医昆虫学捜査官シリーズに期待したい。

  • 第57回江戸川乱歩賞受賞作に加筆修正して、2011年8月講談社刊。2013年8月講談社文庫化。呪術を研究する文化人類学者が謎を追いかけるという辺りからして、わくわくする設定です。荒削りで冗長ながらも楽しめました。他の作品も読んで見ます。

  • ラノベっぽかったけど面白かった。呪術とか田舎の因習とか好きなネタ。

  • 評価は5。

    内容(BOOKデーターベース)
    第57回江戸川乱歩賞受賞作。呪いで人が殺せるか。変死体のそばで見つかった「呪術符」を手がかりに、呪術の研究を専門にする文化人類学者・仲澤大輔が殺人事件の真相に迫る長編ミステリー 。

    この作者の昆虫シリーズはいくつか読んだが着眼点が面白い。しかも、かなり調べ上げているので引き込まれてしまう。
    今回は呪い・・・丑の刻参りやわら人形程度しか知らなかったがあまりに具体的でその状況が目に浮かぶ程リアルである。
    最後は人情でほっこり・・・とてもいい話だった。

  • 川瀬七緖のよろずのことに気をつけよを読みました。
    川瀬七緖のデビュー作で、呪術をテーマにしたミステリーでした。

    呪術を専門にしている仲澤のもとに、祖父を惨殺された真由という少女が訪ねてきます。
    仲澤は真由とともに事件の真相を探っていきます。
    四国から東北までまわって江戸時代にさかのぼる呪術師の存在を探り当てた仲澤と真由はその本拠地に乗り込んでいくのですが...

    ちょっと荒削りなところもありますが、いきおいのある物語を楽しみました。

  • 面白かった!でも呪いの元になった事件が悲惨すぎて、読んだ後もそのことばかり考えてしまいました。ラストには少し救いもあるけれど。 ヒロインがちょっと完璧すぎてリアルじゃないかな。まあミステリーではありがちですが。呪いに関する薀蓄が深くて、勉強(?)になります。

  •  何よりもしっかりした文章を書かれる。恨みをはらすという、いささか古風な感情にリアリティを与えている。(柳田國男に呪いに関する書籍はあるのか。)著者の初期の本なのだが、子供服のデザイナーをしながら、このような物語を紡いだ才能は本物だと思います。

  • 江戸川乱歩賞の作品はいつもすごくワクワク読み進められて面白いのだけど、初めてイマイチだと感じた作品になってしまった。呪術とか民俗学とかも好きな要素なので決してそういうテーマのせいではないと思う。人物像とか前後の繋がりがわざとらしくて不自然?なのかも。真実が分かっていく感じ、謎が解けた爽快感がない。

  • 読みやすかった。
    止まることなく読み続けた。

  • 都内に住む老人が自宅で惨殺された。奇妙なことに、遺体は舌を切断され、心臓をズタズタに抉られていた。さらに、縁の下からは「不離怨願、あたご様、五郎子」と記された呪術符が見つかる。なぜ老人はかくも強い怨念を受けたのか?日本の因習に絡む、恐るべき真相が眼前に広がる!第57回江戸川乱歩賞受賞作。

    興味のない題材だったが、勢いで読んでしまった。
    こちらよりも「法医昆虫学捜査官」シリーズの方が楽しめる。

  • 初読み作家さん。
    江戸川乱歩賞受賞作品。
    殺人、呪詛、風習、閉鎖的な村。
    仄暗い雰囲気にワクワクしながら読みました。
    他のシリーズ作品も読んでみたいけど昆虫苦手w

  • 面白かった。
    だいぶ盛り込みすぎな感はあったし、
    真由に魅力無さすぎるし、主人公はどうやって食べているのか謎すぎるし、だけど
    楽しく面白く読めた。
    自分の地元にこんな怪しい念仏があるなんてなんかずるい〜
    師走の月に雪なくば、よろずのことに気をつけよ
    語呂よくてずっと残った。

  • タイトルとあらすじにひかれて初読み作家さん。呪術とか扱ってるわりにオカルトにならず、田舎の因習などを探る内容になっていて面白く、一気読み。この先生のシリーズもやって欲しいな。他の作品も読んでみたいと思います。

  • 2011年の乱歩賞作品。
    呪術を専門とする文化人類学者が、フィールドワークや文献調査をもって事件解決を図るという構図。
    こういう題材で、ファンタジー性がないものは珍しい。
    特定の専門学者を探偵とするミステリでは、背景や前提を説明のためのシーンが多くなったりしがち。
    本作は、ストーリーは割と唐突に始まって、少しずつ無理なくそういった情報を盛り込んでいる。事件にも設定にも、自然と入っていけた。
    あとは、解説にもあるように、ミステリとして、ガジェットの盛り込みや意外な展開・犯人、みたいなものがあると、とても完成度の高いものになると思う。
    3+

  • +++
    被害者は呪い殺されたのか!―謎が謎を呼ぶ、呪術ミステリーの快作。変死体のそばで見つかった「呪術符」の意味は?呪いと殺人の謎に文化人類学者が挑む!第57回江戸川乱歩賞受賞作。
    +++

    民俗学、文化人類学、というと、どうしても北森鴻氏の連城那智シリーズを思い出してしまう。本作も、土地ならではの伝承や、民話の類、村特有の道具など、興味深い要素をたどって真相にたどり着くのだが、前半がいささかテンポに乗り切れていない印象なのに比べ、終わり近くであまりにあっけなく真実にたどり着き、しかもそれが当事者の告白というのは、ちょっぴり肩すかしと言えなくもない。キャラクタの持ち味が出そろわない内に終わった感もあり、中澤大輔シリーズとして別の事件も読んでみたい一冊である。

  • いやいやいやいやいやいや……いやーーーー???

    江戸川乱歩賞ということで楽しみに読んで、うーん途中まではとっても面白かった。
    女子大生の祖父が惨殺され、その惨劇の舞台となった自宅の床下には呪符が置かれている。呪符には人骨と血液が使われており、それを民俗学的に解明していく。ってな話だと思ったんだけど、途中まではおもしろかったんだけど。
    とりあえず、400ページ超の小説でラスト50ページにぽっと出てきたやつが犯人でした~っていうのは…それはあかんやろ…ミステリじゃないやろ…
    犯人は誰なのかっていうことよりも、地名(字名)の推理をしているときが一番わくわくした。個人的に福島県白河郡には思い入れがあるので、だいぶ補正がかかってるけど。

  • 惨殺死体と家の床下から見つかった呪術符。呪いの関わる話ですが、おどろおどろしさはありません。文章力も高いし読みやすいです。興味のあるテーマなので主人公が語るウンチクも面白いですし、閉鎖された社会の雰囲気もよく出ていると思います。
    ただ、テレビのサスペンスドラマみたいなんですよね。約60年に渡る憎悪の込められた呪術符がそれほど大きな役割を与えられていないし、一族に禍が及ばないよう被害者である祖父が過去を封印していたにも関わらず、事情を知る者が主人公達に簡単に話してしまっているし、長い物語なのに簡単に真相に辿り着いてしまった印象を受けます。
    主人公の中澤はいいキャラと思いましたが、真由が最後まで分からないというか、感情が入りませんでしたね。
    虐待された過去が添え物みたいです。祖父達が起こした過去の事件の隠ぺいを指示した人物への復讐に協力しようとするラストにはかなりの違和感がありますね。

  • 【第57回江戸川乱歩賞】
    テンポが良くて一気読みするも、もやもや。なんでそこからそこに繋がるの?と、いう感じなところが何箇所か。もやもやと煙にまかれる。閃きでそことそこ繋げちゃうってのはミステリーとしてどうなのか。それとも行間読めてれば繋がるのか?いっそのことオカルト的な要素で説明してくれたほうが、読む方としてはすっきりしたかも。そして、謎解きよりは呪術に重きをおいてくれた方が好み。行間読めないついでに言うと、DVのエピソードはないほうが、内容がぶれなかったと思います。

  • 夜中に読んだので怖くて怖くて。
    人を呪うということは、恐ろしくも悲しいことだと感じた。
    全体的な雰囲気は嫌いではない。

    ただ一つだけ気になったことがあった。
    ラスト付近の、電話越しに聞こえる鈴の音。
    確か鈴の音って電話では聞こえないのではなかっただろうか。
    そう考えだすと、すっかり現実世界に引き戻されて冷めた自分がいた。

  • 2014/01/10読了。出張中に時間つぶしに購入。江戸川乱歩賞受賞作。
    「呪い」がテーマとういことでホラー系かな?と思って読んだら、久々に面白いミステリでした。
    呪いを専門に研究している若い大学の先生と、呪いで殺された老人の孫が、呪いの謎を解き、犯人を探すというストーリー。題名からの印象をいい意味で裏切られ、犯人探し道中は明るい感じです。
    呪いっていうとうさんくさく思いがちだけど、歴史とか地理も含めて文化的な背景が盛り込まれてて、謎解き過程も楽しめました。

  • 呪術を専門とする大学講師の仲澤のもとに、気味の悪い呪術符を持って大学生の真由が相談に訪れた。
    聞けば、彼女の祖父は一ヶ月前に何者かに惨殺されたのだと言う。
    事件に特殊な呪術の気配を感じた仲澤は、真由に協力し、調査に乗り出した―。

    デビュー作ということですが、読み手を物語に没入させることのできる新人離れしたテクニックに、最初から最後まで踊らされました。

    おどろおどろしい雰囲気作りが巧みで、物語が進んでいくうちに恐怖と不安感が増幅していきます。
    テンポ良く繰り出される会話の応酬や、立体化したキャラクター達の描写も、否が応でも物語を盛り上げ、読者を引っ張る牽引力になっていると感じました。

    読み手に謎の手がかりを提示しないので、謎を解いていくミステリーというよりもホラーサスペンスといった趣向でした。
    その点が、殺人事件の2時間ドラマを観ているようで、ちょっと不満です。

    面白い物語を形作る基礎体力がしっかりあると思うので、他の作品も読んでみたいと思います。

  • 福島出身の作家というのと、作品名に興味をそそられ購入。
    因習、呪術、子供虐待。半世紀以上に渡る怨みの謎を探るのに、それとは直接関係ないDV・虐待を盛り込んだ効果があるとは思えない。焦点がボケたと思う。虐待ネタや中途半端な恋愛ごっこを省いてもっと呪詛呪術を掘り下げれば良いのに…。

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よろずのことに気をつけよ (講談社文庫)の作品紹介

第57回江戸川乱歩賞受賞作。呪いで人が殺せるか。変死体のそばで見つかった「呪術符」を手がかりに、呪術の研究を専門にする文化人類学者・仲澤大輔が殺人事件の真相に迫る長編ミステリー 。

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