トワイライト博物館 (講談社文庫)

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著者 : 初野晴
  • 講談社 (2013年12月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062776349

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トワイライト博物館 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 【あらすじ】
    大叔父が遺した博物館は、時間旅行の秘密の実験場だった。天涯孤独になった勇介は、過去を彷徨う大切な人の魂を救うため、危険な旅路に出る。パートナーは碧い瞳の不思議な学芸員枇杷。「命綱」は堅くつないだ手。この手が離れれば二度と現代には戻れない。過酷な旅が今、始まる。新感覚ミステリー長編。

    【感想】

  • この手は離さない。それが君との約束だから
    目覚めることのない大切な人の魂を救うため、少年は、過酷な時間旅行(タイムトラベル)にダイブする。

    大伯父が遺した博物館は、時間旅行の秘密の実験場だった。天涯孤独になった勇介は、過去を彷徨う大切な人の魂を救うため、危険な旅路に出る。パートナーは青い瞳の不思議な学芸員枇杷。「命綱」は固くつないだ手。この手が離れれば二度と現代には戻れない。過酷な旅が今、始まる。新感覚ミステリー長編!

    ※本書は2009年5月に小社から刊行されたノベルスを大幅に加筆修正したものです。

  • <魂を救う,時間旅.命綱は,つないだこの手.>
    すごいと思ったのは,悪と対決しないこと.
    通常のミステリなら,読者へ謎解きを見せながら,真実を突き付けるものだけれど,本書では<魔女狩り>マシューホプキンスと直接対決することはない.
    タイムトラベルによる「ずれ」が起こる可能性があるからだ.
    しかし,琵琶も勇介も,博物館のみんなもナナもアルドゴンドも牧師も,戦っていることが熱をもって伝わってくる.
    つらく取り戻せない過去,やるせない現状,守りたい未来,それぞれがそれぞれに戦っていることが不思議と伝わってくるのが熱く、悲しさも持ち合わせていた.

  • たしかに「過酷なタイムトラベル」と帯にかいてはいるけれど、ここまでとは!というくらいの残酷な描写もあり、疲れを覚えて何度か中断しながら読み進めました。

    さ迷う魂を探しだし、助けるためにどんどん核心へ近づいていっているところはハラハラドキドキの連続でぐっと引き込まれる展開。その反動なのか、トリックがわかれば「なんだ、そんなもんか。」て一気に冷めてしまいました。

    話の重さもあって再読はしなさそうです。

    自分が枇杷だったらこんな行動がとれるだろうか。
    そんなことを考えつつ、彼女の勇気と知恵と優しさに感心した。

    「アルドゴンドとアレフ」の章で涙。

  • ☆3・5かな?かなりおもしろかったです。

  •  過去の世界を彷徨う少女の魂を救うため、タイムトラベルに挑む勇介とそのパートナー枇杷の活躍を描くSFミステリー。

     初野さんの作品、特にファンタジー要素のあるミステリを読んでいて強く感じるのは登場人物たちの優しさと彼らが抱える痛さです。ただ優しいだけじゃ何も救うことも、変えることもできず、そのための代償として必ず痛さが伴う、ということを読むたびに意識させられます。

     今作の登場人物たち、特に主人公コンビは本当に優しい。児童養護施設出身で、施設を出ることになった後も施設の子どもたちを案じる勇介。そして施設で特別に境遇が似ていた少女を救うため勇介は過去に行く選択をします。

     そして過去に戻る力を持つ枇杷。言動は子どもぽかったりするのですが、彼女も本当に優しい。常に人を憂い穏やかなタイムスリップするまでの彼女の様子は、読んでいて心地よくなるほど。本当にいい子たちなんです。

     しかし、ストーリーはそんな二人にも容赦なく襲い掛かります。二人が向かうのは中世ヨーロッパの魔女狩りが横行していた時代。人権も何もなく、理由のない恐怖と不信が渦巻く時代で二人は肉体的にも大きなダメージを負い、そして精神的にも辛い選択を何度も迫られます。その痛々しさは本当に読むのが辛くなります。

     そのため事態が収束に向かっても、どこかうら淋しさや痛切さも残ります。でも一方でそれだけじゃない温もりも確かに感じられます。それは二人が物語の中で勝ち取った絆を感じさせられるようにも感じられました。そんな冷たさと温かさが絶妙にミックスされた不思議な読後感の残る作品でした。

  • [内容]
    この手は離さない。それが君との約束だから
    目覚めることのない大切な人の魂を救うため、少年は、過酷な時間旅行(タイムトラベル)にダイブする。

    大伯父が遺した博物館は、時間旅行の秘密の実験場だった。天涯孤独になった勇介は、過去を彷徨う大切な人の魂を救うため、危険な旅路に出る。パートナーは青い瞳の不思議な学芸員枇杷。「命綱」は固くつないだ手。この手が離れれば二度と現代には戻れない。過酷な旅が今、始まる。

    --
    ファンタジー路線。タイムトラベル、に惹かれて。
    命綱になるのがつないだ手になる事が新しい。
    人の為にそれぞれの知識を元に立ち向かう。
    「水の時計」が気になるので読んでみたい。

  • 初野晴の、ファンタジーミステリ長編。
    子供向け風の世界観・展開ではあったが、描写が巧みで軽快なので、引き込まれた。
    YA向けの冒険小説として魅力的。
    求めていたものではなかったが。
    3-

  • タイムトラベルもの。主人公がどうなるのかドキドキした。

  • 『水の時計』における人の死(ここでは脳死)、『漆黒の王子』における「上の世界」と「下の世界」(本作では現代と過去)、『1/2の騎士』にあるSF的(ファンタージ的とも)設定を活かし、主人公が魔女狩りの吹き荒れる中世イギリスの魔女探索人に挑む。SF的、ファンタジー的なようでいて、いちおう謎解きミステリの構成をきちんととっているのは流石。最後のひねりも秀逸で満足。惜しむらくは、主人公を支える、一人一人が実に個性的な学芸員たちの掘り下げが、主人公とナナ、時間旅行先の老婦人と少年との間に焦点が当てられているためか、やや足りなく感じられたことか。ただ、この作品は、枇杷の姉の設定もあることから、続編が予想できる点、今後に期待したい。

  • どっと疲れたけど良かった。
    博物館・時間旅行・ミステリーと面白そうな題材揃いだったので読んでみたが、想像以上に過酷だった。

    天涯孤独だった勇介に突然遺された大伯父の博物館。彼は不思議な学芸員、枇杷と出会い大切な人を救うため過酷な旅に出る。

    時間旅行の目的。博物館である理由。癖者ばかりの学芸員たち。
    重い雰囲気で気軽に面白かったとは言えない読後感だけど読み応えありました。
    なにか裏がありそうな博物館と、残虐な魔女狩りが横行する中世のイングランドを舞台に展開されるスリルあるファンタジー+ミステリー。

  • 帯の文句につられて。
    小、中学生くらいの年に読みたかった。
    枇杷の姉についての続編を期待しときます。

  • 夢中で読了。科学的な難しいことは理解できなくても、おそらく主人公のミッションは成功するとわかっていても、物語の特異なキャラクターや心温まるエピソードなどに胸を鷲掴みにされて超特急で読んでしまった。枇杷の姉のことは解決してないし続編希望。

  • 面白い。一気読み。
    初野晴さんの作品では「水の時計」を読んだけど、これも脳死をテーマに描いた作品。初野作品では人を一途に思う気持ちをとても強く感じる。そしてそれをストレートに表現する青春ラブストーリー要素も沢山ある。
    それに所々涙が出そうなシーンがある。感情移入しやすい自分としては涙ぐみながら、鼻をすすりながら読んだ。
    それにしても、脳死というテーマをこのようなファンタジーにしてしまうなんて凄いの一言。この発想が斬新ですぐに惹き込まれてしまった。
    初野作品、今後も期待してます!

  • 面白かったです!
    枇杷が結局謎ですが。
    タイムトラベルって…と思いつつも、あまり違和感なく、といって陳腐でもなく面白かったです。
    他の学芸員たちも過去やプロフィールが気になる…

  • ちょっと怖かった・・・。ハルチカシリーズとはえらい違い。
    登場人物の心理や背景よりも、できごとの描写に力が入っている印象。だから魔女裁判の様子や痛みのほうが容赦なく頭に入ってくる。
    枇杷や勇介の怯えと決意はしつこいくらい繰り返されているけど、光景のイメージに押されて、あんまり深刻に響いてこなかったかも・・・。

  • 精神のみタイムスリップという設定がまず面白いと思いました。
    過去へのタイムスリップは情報という武器がある分、スーパーマン的な話になりがち。
    しかしこの作品では、情報を持つことによって生じるデメリットの方が、際立っていたように思います。
    なので読んでいて新鮮さは感じました。

    推理ものとしては、解説ページが用意されたのが、個人的には残念でした。

  • 前半の説明部分は理解するの大変だったけど、後半はがんがん読めた。
    私は、頭の中で映像のようにすごくイメージできたし、そのイメージが残りやすかった。

  • ユウちゃん…!よくがんばりました(・ω・)ノ
    なんだかティーンのハートを垣間取り戻せたような気分。

  • おもしろかった

    数百年前の過去に戻って、着て帰ってくる本物の時の旅
    犠牲を払ってでも、大切な人の命を救うための旅
    勇介が数々の困難にも諦めずに向かう

    「アルドゴンドとアルフ」ジーンときました
    改稿前のノベルスも読まねばと思いました

  • タイムトラベル物。飛んだ先が魔女裁判の時代ということで、深刻な内容であったりもしましたが、先が気になってどんどん読み進められました。

  • 凄く怖くて面白かったけど、タネがわかってしまったら微妙かも…たぶん再読はしない。

  • 書店で見かけたとき、題名と表紙に惹かれて即購入しました。初野さんの小説では「ハルチカ」シリーズを読んだことがあるのですが、個人的には本書の方が好みです。
    時間旅行、中世の魔女狩り、繋がれた離してはいけない手…。使われている要素は聞くだけでワクワクするもので、展開も予想がつかず頁を捲る手が止まりませんでした。
    途中、分からない説明や気になる点もあったけれど、爽やかなラストは◎です。

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僕に遺された奇妙な博物館、そこは、脳死患者と時間旅行を供にする極秘実験の場だった。注目の著者がおくるファンタジックミステリー

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