抱影 (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062776363

感想・レビュー・書評

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  • 時代小説、中国古代小説に転向した北方謙三の久し振りのハードボイルド…ということなのだが…随分と下卑た作品を描いたものだ。かつての血湧き肉躍るような北方謙三のハードボイルドの面影は無い。描かれるシーンはかつての北方作品で記憶にあるものばかりで、主人公に魅力も感じなかった。

    解説で池上冬樹が『北方文学の集大成…最高傑作…』と書いているが、集大成とはかつての作品を切り貼りしたということなのだろうか。

    ハードボイルドなのか恋愛小説なのか、単なる変態小説なのか判然としないストーリー、結末にも余韻を感じられなかった。

    期待していただけに…残念。

著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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