冤罪死刑 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062776851

作品紹介・あらすじ

現役通信社デスクが、拘置所の内部と、死刑執行の実際を精緻に描いた、社会派ミステリー。「合法的殺人」に仕組まれたトリックとは?

感想・レビュー・書評

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  • 冒頭の死刑執行のシーンが、今後の展開にどう繋がるのか、分かりませんでした。
    途中から、別の死刑囚も出て来ましたが、そういう絡みなんですね。

    3年前に発生した少女誘拐殺人事件。
    冤罪スクープを狙う通信社記者と、正義感に燃える女性弁護士がその事件を洗い直すと、次々と意外な事実が現れる。

    幾重にも貼られたどんでん返しの罠や伏線。
    死刑判決、偽証、今際の際の老刑事の告白...

    果たして、死刑囚は冤罪なのか?
    それとも本当の犯人なのか?
    そして、事件を操る本当の犯人とは誰なのか?

    最後、意外な犯人が浮かび上がりますが、そういう理由や背景があったんですね。

  • インパクト大なタイトルに惹かれ購入。
    少女誘拐事件が起こり、その犯人とされる男が実は冤罪なのではないかと奮闘する記者。

    死刑が執行される場面ははかなり細かく、かなりリアル。
    しかし色々と詰め込みすぎて、あまり落ち着いて読んでいられなかったのが少し残念。

  • 誘拐事件で犠牲となった少女。
    ひとつの事件は被害者となった少女の死だけに留まらず、被害者家庭をも壊していく。
    犯人として逮捕された男は裁判にかけられ、判決は死刑。
    だが、男は冤罪を訴える。
    男の声に耳を傾けたのは、数々の無罪判決を勝ち取った実績のある女弁護士だった。
    彼女はスクープを狙う記者とともに、事件当時の様子をひとつひとつ検証していく。
    やがて新たに判明する新事実が。
    死刑執行のシーンは他の部分と比べて作者の熱を感じる。
    特別の思い入れがあるのだろうか?
    物語としての奥行きは出たが、それが他の・・・特に結末との温度差を感じる。
    中盤まではとても面白かった。
    あり得ない展開も、どこかで「そんな馬鹿な!」と思いながらも読み進むことができた。
    ただ、これだけいろいろと詰め込むのならばもっと説得力のある結末にしてほしかった。
    最初に動機のアイディアが浮かび、すべてはそこに向けて書かれたように感じてしまった。

  • 少女誘拐殺人事件を巡り、通信社の記者と女性弁護士が事件の真相に迫る冤罪ミステリー。

    期待して読んだのだが、無駄に詳細な死刑執行シーンの描写と伏線というよりは余りにも断片的な描写が続き、最後は呆気ない幕切れに期待を大きく裏切られた。

    解説にはデッドライン・サスペンスなどと書かれているが、ジョン・グリシャムの作品のような緊迫感も迫力も感じなかった。

    この秋に土曜ワイド劇場でドラマ化されるようだが。

  • 三年前に発生し、犯人逮捕で終結したはずの少女誘拐殺人事件。しかし、冤罪スクープを狙う通信社記者と、正義感に燃える女弁護士が事件を洗い直すと、意外な新事実が。死刑判決、小児性愛、ハニートラップ、偽証、老刑事の告白ー。どんでん返しの連続の後、幾重にも張られた伏線が鮮やかに回収される。

  • 少女誘拐殺人事件の犯人は死刑を待つあの男ではないのかも…?という話。単行本刊行から1年たらずで文庫化、そしてドラマ化、という力の入れられようのわりに話題になった記憶があまりないなぁ。

  • テクニックに走りすぎで人を描き切れていない様に感じられた。簡単に書けない内容を多分に含んでいるにも拘らず、取り扱いが軽い点に若干の嫌悪感を感じる。これまでの作品は好意的に見ていただけに残念。

  • ややこしかった。結局たぶん分かってない気がするが、終盤にかけてのジェットコースター感だけは楽しめた。

  • なかなか面白かった。テレビドラマ化されたされかみたい。最後のどんでん返しは良かったけど、伏線がちょっとあからさまだったかな

  • 140209

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