浜村渚の計算ノート 5さつめ 鳴くよウグイス、平面上 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062777766

作品紹介・あらすじ

浜村渚が修学旅行で大冒険! 京都で謎の連続殺人事件が発生。現場には、なぜか京野菜が撒かれていたのだ。テロ組織『黒い三角定規』の不気味な影がちらつく中、渚&親友のセチが真相を見抜く! 魔方陣を使った謎解き合戦、鳩の巣原理を操るテロリストとの対決なども加えた、傑作4篇を収録。累計50万部突破の大人気シリーズ第6弾。文庫書下ろし

感想・レビュー・書評

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  • 正確に書くと星3.8。
    難しい数学の公式などが多く登場するのだが、たまに中学や高校レベルのものをすごくわかりやすく教えていて、中学生くらいの方におすすめ。
    話としても面白い。

  • シリーズ第5(6?)弾目
    度は修学旅行先で活躍。
    「鳴くよウグイス、平面上」と京都の町が碁盤目になっているので
    ある程度予想はついてましたが、面白かったです。
    黒い三角定規の分裂、キューティー・オイラーの今後、
    など物語の展開も面白く(?)なってきました。

    ただこの話は、人がバンバン死ぬのと
    中学生に学校休ませすぎのがとても気になる。

  • 高木源一郎に変わり森本洋一郎がトップになってからのお話です。鳩の巣が足りなくてもが熱血教師の羽迫が問題の生徒今中と数学排除によって辞めたのだが、彼を慕う生徒の協力の元授業をし今中を排除しようとした時渚が言った言葉でやめた時は渚ちゃんすごいと思いました。そして、皆藤ちなみを武藤は助けられるのだろうか気になります。

  • 巻を経るにつれ、だんだんこのノリに飽きてきたかも…?
    でもこれだけたくさんの数学ネタを面白く書き続けているなんてすごい。

    鳩の巣の原理は使い用がすごいし、キューティーオイラーの行方も気になる。

  • 前作よりは読めた

  • 京都の碁盤の目のような区画を座標にする発想に目から鱗。これなら一次関数も二次関数も楽しくできたかもしれない。個人的に、古典大好き文系人間としては、被害者たちの名前や会社名が枕詞や歌人、百人一首が元ネタになっていたのに気づいてクスッとなった。

  • 「遊星よりの問題X」
    魔法陣の立方体を作る。
    もしも違う物を入れてしまっていたら、逆に計算式は完成できずに終わっていたのかもな。
    あっさりと居場所を教えたということは、彼にとって有能な者ではなかったのかもしれない。

    「鳩の巣が足りなくても」
    追い出す事は考えない。
    本来の目的を果たすだけでいいのなら、始めから別の場所でやることはできなかったのか。
    一人の行いのせいで去る事になったのかもしれないが、それだけが原因ではなかったのでは。

    「パップス・ギュルダン荘の秘密」
    少しずつ変化する場所。
    生前に全てを教えてもらったとしても、彼自身に知識が無ければ出来なかった事だろうな。
    ナビを頼らず道に迷ったのは問題だが、文句を言うのであれば自身で運転すればいいのでは。

    「京都、別れの二次関数」
    座標に見立ててみると。
    分かりやすく完璧な情報ではあるが、数学の知識が0の人間には難しい答えだったかもな。
    階級による上下関係も重要かもしれないが、拘りすぎると知らぬ内に独りになりそうだよな。

  • マジックキューブ
    鳩の巣原理
    円錐曲線 円 楕円 放物線 双曲線
    今回は教育論色強め

  • 表紙の渚ちゃんの前にあるのは抹茶パフェでしょうか?修学旅行、京都、平面上といえば、整然と碁盤の目のように走る京都の街筋。そして渚ちゃんといえばそれは座標平面でしょう。『鳩の巣が足りなくても』『パップス・ギュルダン荘の秘密』など中学生にして、こんなに人間性豊かな浜村渚の魅力が増幅するエピソードでした。底面積x高さだけでなく、重心が動いた距離x断面の面積で回転体の体積を出す方法は感心しました。親友のセチの他におともだち二名も登場。数学から離れれば渚ちゃんもかわいい普通の中学生。ほほえましい。

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著者プロフィール

1980年千葉県生まれ。2009年『浜村渚の計算ノート』で第三回講談社birth小説部門を受賞しデビュー。「ブタカン」「西川麻子」「猫河原家の人びと」などシリーズ多数。2019年刊行の『むかしむかしあるところに、死体がありました。』が各ミステリーランキングや書店年間ランキングにランクインし、本屋大賞にもノミネートされた。

「2023年 『あかがみんは脱出できない(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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