古道具屋 皆塵堂 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.68
  • (13)
  • (33)
  • (36)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 320
感想 : 31
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062777964

作品紹介・あらすじ

わけありの箪笥や刀剣、簪などを扱う皆塵堂で修行することになった太一郎。だが怖がりの彼には、古道具に憑いた幽霊が見えてしまう。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 訳あり商品承ります
    別に困りませんし
    安く買って
    安く売ります

    ただ、呼ばれるように誰か
    人が
    流れ着きます

    最初は…
    一番使える奴です

    んで
    その後は結構
    猫三昧小説でしょうかね?

  • こういうのって一期一会だよなあと、本屋さんでみかけて気になったものは購入するようにしています。読むのが何年もあとになることもありますけれど(だからダブリ買いをちょこちょこしてしまう)

    これは多分、夏くらいに購入してずっと枕元に積んであったもの。ついに読んだよ! 読んだよー。

    最初の話はぎこちなくて、なんとなく固くって、このまま最後までいくと辛いかも、なんて若干の心配がありましたが、2話からはそうでもなくって、するすると読むことができました。結構おもしろいじゃんあっさりしてるけど! とか。

    もし、不満をあげるなら

    なんで最初のキャラクター紹介に鮪助がいないんだ、ここ大事でしょうぉぉぉ(いえ、出せないのはわかるんですよわかるんですけども)!

  • 面白かった!
    皆塵堂の主人の伊平次が個性的すぎる♪
    幽霊の見えるたちの太一郎が、曰くつきの商品の集まる皆塵堂へ修業に行くことでいろんなことが動き出す。
    長男である太一郎が、なぜ、1度は跡取りの座から降ろされたのかの謎は意外なもの。父親は、彼を疎んじたわけではなかったことにほっとした。
    太一郎の幼馴染巳之助がいい味を出している。
    彼と美津との経緯は、冷や冷やさせられたけど、ま、いいところに着地したという感じかな。
    シリーズの続きが楽しみ。

  • 古道具にくっついてるのがかわいい付喪神とかカッコイイ妖怪とかではなくて幽霊なんで、多少ビビリながら読み始めましたが表紙のイラストどおり、のんびりしたもんです。
    現代でも異世界でもなく、江戸時代の下町なのがお伽噺っぽくて良いですわ。かわいい猫もいっぱい出てくるしね。

  • 道具屋には向かない男★★★
    鰻の住み処★★★
    鈍刀が切る縁★★★
    その娘はやめておけ★★★
    猫屋敷に棲むもの★★★

  • 初めましての作家さん。

    やってしまいました。
    カバーイラストから、妖系かと思って購入したら
    幽霊の方でした。
    幽霊系は、描写の好みがあるのでね・・・
    幽霊扱いの人情モノは無理でしたぁ~_| ̄|○
    キャラは、それなりだったと思うのですが
    やはりテンポとかが合いませんでした。
    シリーズ化してるので、軽めの幽霊系人情モノが
    お好きなら、楽しめると思います。

  • 読みやすかった。終わりも良い感じだったけど、続きもあるのか。

  • 少し話が軽過ぎるかなあという気がしなくも無いですが、病院の待合いとか、電車の中とかで、細切れに軽く読むのに丁度良く面白いです。

    幽霊の見える古道具屋の倅、
    倅の幼馴染みの人の良い棒手振り魚屋さん、
    倅の修行先の古道具屋の旦那さん、
    修行先の小僧さん、
    修行先のお得意さんのご隠居さん
    が主な登場人物です。



    最後の話は切なくかわいそうでした。
    小さな子供が不慮の事故で死ぬほど悲しいことは無いです。最後は良かったね、という話です。
    5歳の子供が、一緒に溺れた妹を助けられなくても誰もあなたを責めたりしないよ。仕方のないことでしたよ。

  • 道具屋の長男でありながら
    奉公先を盥回しにされたあげく、
    弟の急死で実家を継ぐことになった太一郎。
    わけありの箪笥や刀剣、簪などを扱う皆塵堂に
    修行しにいくことになるが、実は太一郎は
    小さい頃から幽霊が見えてしまう体質だった…
    小道具屋・皆塵堂シリーズ第一弾。
    「道具屋には向かない男」「鰻の棲み処」
    「鈍刀が切る縁」「その娘はやめておけ」
    「猫屋敷に棲むもの」収録。

    前から気になっていたのですが
    読んでみたら好みだったー!
    シリーズが7冊も出ている!やったー!
    (好みの作家さんを見つけられると嬉しいですよね…)
    時代小説の怪談物です。

    伊平次の飄々とした感じもいいですが
    幽霊が見えることで人間不信になっていた
    太一郎がふさぎ込みがちな性格なので
    人懐っこい幼馴染の巳之助がいて良かったなぁ、と。
    古道具にまつわるいわくつきなので
    事件がおどろおどろしいものもありますが…
    太一郎を見守ってくれている人たちもいるし
    太一郎の謎も解けてきれいに終わっていましたが
    続きがあるのが楽しみです。

全31件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1972年、東京都生まれ。明治大学卒業。2008年に『掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南』で第38回メフィスト賞を受賞し、デビュー。怪談と絡めた時代ミステリーを独特のユーモアを交えて描く。『古道具屋 皆塵堂』シリーズに続いて『溝猫長屋 祠之怪』シリーズも人気に。他の著書に『ばけたま長屋』『悪霊じいちゃん風雲録』などがある。

「2023年 『攫い鬼 怪談飯屋古狸』 で使われていた紹介文から引用しています。」

輪渡颯介の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×