半可心中 濱次お役者双六 (講談社文庫)

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著者 : 田牧大和
  • 講談社 (2014年4月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062778237

半可心中 濱次お役者双六 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 森田座の看板役者・紀十郎が新作芝居の相手役に濱次を大抜擢。
    しかし出世欲のない濱次には荷が重く、逃げ足したくなるばかり。
    そんな折、偶然助けた心中未遂の娘に心を乱され、濱次は役に集中できず絶不調。
    役者として迎えた正念場、濱次は乗り切ることが出来るのか―。

    濱次お役者双六シリーズ四作目。
    四作目にして、とうとう濱次が役者双六のマスを進めてくれました。

    今一つ役をつかみきれない濱次は、今まで避けていた苦手な「人情」にも真正面から取り組み、与えられた役を自分のものにしていきます。

    私は幽霊の初代香風さんの力を何かしら借りて役者として成長していくのかと予想していたのですが・・・、こんな正攻法なやり方で一皮むけていくとは。
    でも、オーソドックスな展開でしたがすごく読ませてくれました。

    濱次が触れる、市井の女性達の繊細な感情の移り変わり。
    愛するがゆえに身を引く女心も、恋に恋する娘の現実的な折り合いもちゃんと描かれ、濱次が浮世の人情を自分の中で咀嚼し演技に昇華させていく様子は、作品により精彩を与えていたと思います。

    今回はミステリというよりも芝居の描写中心で、作者の本領発揮という感じでした。
    これからも濱次の成長に寄り添って読んでいきたいシリーズです。

  • 今回は流石の暢気者も追い詰められ難儀な目にあってはいたが息苦しさは感じず軽やかに読み終えた。
    巻を追うごとに濱次と彼を取り巻くそれぞれ何某かの屈託を抱えた人々との関わり方に柔らか味が増している様に感じられる所為ではないだろうか。
    それに心中娘の顛末を主題に持ってこず濱次の芸の足しとなる様な筋の運び方は巧い!

    ところでこの巻での一番の気に入りは何といっても一方通行ながら弟弟子に掛けられる香風の口調だ。
    歳をとった仙雀へ注がれる兄弟子の温かい愛情が何とも微笑ましい。そしてかじか、好い味出してますね♪
    おきにいりです

  • 濱次お役者双六四作目
    濱次が若手花形役者の相手役に抜擢という逃れようのない状況の中、心中にやぶれた若い娘の心の成長と市井の女達の心情や心の動きを知り、楽屋裏で育った濱次の女形としての成長が同期する。

    一気に読み終えてしまった。
    次は、どんな女が濱次を成長させるのだろうか?

  • 濱次お役者双六4作目。今回は突然、看板役者に相手役として大抜擢され…。もがきながらも今までの経験から役を掴んだのはいいけど、舞台後のあれでは掴んだモノが消えてしまうのでは?とちょっと心配に。一応双六進んでるよね?

  • 面白い!このシリーズいいかも!

  • 濱次第四弾。
    濱次、ちと頑張る。
    でも、あーまどろっこしい。

  • 確かに今回の一件で、濱次が一皮向けたようにも見受けられ嬉しい事に違いないですが、条件付の元に隠されてしまったので応援してる身にとっては欲求不満です。もっとパァ~っと大輪の花を咲かせた濱次の姿を見たい、見たい!散々焦らされてるんだから濱次のデビューは華々しく感動の嵐にしてよね。(ところで、濱次の幽霊・物の怪好きという最初の設定は鳴りを潜めてしまってるなぁ…)

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半可心中 濱次お役者双六 (講談社文庫)の作品紹介

のんびり屋の大部屋女形・濱次を、森田座の花形立役・紀十郎が、突如、自分の相手役にと言い出す。困惑する濱次。演じきれるのか?

半可心中 濱次お役者双六 (講談社文庫)はこんな本です

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