海賊とよばれた男(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
4.19
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本棚登録 : 11610
感想 : 708
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062778299

感想・レビュー・書評

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  • 百田さんは嫌いですが、作品は素直に面白いと思う。
    国岡の零戦視察の件は鳥肌が立ちました。永遠の0で散々泣かされた身としては、こういった遊び心堪らないです。あっという間にのめり込み読み耽ってしまった。

  • 久しぶりに活字を読もうと決意をし、手にした一冊目
    ふわふわと生きてきた自分が雷に打たれたような衝撃。

    この時代に生きていた人たちが国を背負い、思い、仕事に真摯に向き合う姿勢に打ち震えた作品。

    人物の描き方もわかりやすく没入できました。
    久しぶりに手に取る作品がこの小説で良かった。
    と、思えた一冊です。

  • 造さんめちゃくちゃかっこいい。お金に汚い日本人も鐡造さんも同じ日本人なのに鐡造さんだけにフォーカスをあてて家で誇らしくなってる自分がいた笑。全ての人がこうあれとは思わないけど、せめてなにかを担う人、先を見据える人、人の上に立つ人はこうであってほしいと思う。こういう上司の下で働きたいと思う一方どうしてこういう人になって人を引っ張っていきたいと思わない自分がいるのも不思議におもった。鐡造さんに憧れたりするのなら
    鐡造さんみたいになりたいと思うはずなのに。

  • 永遠のゼロの作者の百田尚樹さんの作品で、日章丸事件という事件をベースに描かれた小説です。

    国岡鋳造という主人公は、戦後日本のエネルギー業界を支えた、出光佐三という実在の人物をモデルに作られています。

    出光さんについては不勉強ながら知らなかったのですが、作中には歴史の授業で出てきたような人物も実名で多く登場します。第二次世界大戦前後の歴史についても学べる本です。

    文が長く、情報量が多いので、時間はかかりますが、下巻が楽しみです。

  • 石油会社の店主国岡鐵造が主人公。
    日本経済、政治の過去を石油会社の目線から観ることができた。自分にとって難しい内容ではあるが男たちの熱い戦いに感動する場面が多々あった。
    特に『永遠の0』で活躍した宮部の名前が出てくるシーンから、かつての日本は商業・軍など舞台は違えど、こういった男たちによって支えられていたのだなと気付かされた。
    読んでいるうちに肩に力が入る作品。

  • 出光佐三をモデルにして作成した著者渾身の小説であろう。
    現代において忘却されがちな日本的な価値観(勤勉さ、謙虚さ、困難なことにも立ち向かう強さ、家族感、利よりも社会に対する貢献、そして個人よりも国を誇りに思うことなど)を、主人公国岡を通して戦中戦後の思想を想起させられ、その全てではないが、幾分かも自分においてもあるのかとまるで鼓舞されるが如く沸々と煮え滾らせられるものがある。

    小説ということではあるものの、昭和史をも学べ、如何に日本が無謀な戦へと至ったのかということも思わされる。

  • まだこれからなんだろう。

  • 20191031

  • 信念のある人は強い。
    それを再認識させられた本でした。

    国岡鐵造しかり、日田重太郎しかり、こうした強い信念を裏打ちしているものは何なのか、信念のない私としては知りたいところです。

    個人的に上巻のクライマックスは満鉄向けの機械油性能比較のところ。
    優れているはずの自分の油が満鉄の規格に合わないならば、規格を見直すよう満鉄に求めたり、アメリカのスタンダード石油と勝負したり、やはり強い信念の持ち主でないとできない所業だよなぁ。

  • 明治から昭和にかけて石油会社の奮闘劇を描いている。主人公国岡鐵造は何があっても諦めない。一度決めたことはやり遂げる。という芯の通り過ぎた男で、そんな彼だからこそ付いてくる部下も強靭で芯のできた人間である。どんな大きな圧力に対しても真っ向から勝負して行く姿は日本男児という言葉がぴったりで、こんな人が実在したんだと思うと、読んでいて武者震いが起きる。利益を顧みず、黄金の奴隷勿れという彼のモットーが彼を突き動かし、またその姿を見た人たちが心を打たれ彼に協力をし始める。昭和の初期はGHQや政府との対決はとてもかっこいい。
    頑張れ国岡と言いたくなるような作品。

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著者プロフィール



「2022年 『橋下徹の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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