海賊とよばれた男(下) (講談社文庫)

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著者 : 百田尚樹
  • 講談社 (2014年7月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062778305

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海賊とよばれた男(下) (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 下巻でも鐡造の熱い戦いは続く。
    新田の「ああ、行きましょう」この一言にやられた。
    いいのか、こんなに気軽に引き受けて…
    だけど、読み進めていくうちに新田船長の熱い思い、この戦い(航海)への想いが伝わってきた。少しも気軽ではなかった。
    みんなの心にはいつも戦争がある。戦争の傷口とはそれほど深いのだ。
    色んな思いを乗せて運ばれる石油。その石油が日本を文明を変えていく…
    鐡造はそれが本当によかったのかとふと迷う。
    日本のために命を懸けてくれた鐡造にそんな迷いを持たせてはいけない。
    今の世の中を鐡造はどう見るだろう?
    私達は物を大切に人を大切に生きていかなければいけないのだと強く思った。

  • 国岡商店の終戦後の成長と苦労が続く。

    イギリスの支配から抜け出そうとしているイランの為に、船を向ける。
    「忠義」という言葉があるけれど、とにかくこの言葉一言に尽きる。
    一度、信頼関係を結んだ相手には、必ず忠義を果たす。これが、国岡商店の店主と店員の関係であり、国岡商店とイラン国営石油会社であり、日本人のあるべき姿なんだろうな。

    国岡鐡造みたいに大きな事が出来なくても、日本人ならきっとこの精神はあるハズ。一般的に少しずつ薄れて来ている感覚かもしれないけど、私はこんな日本人でありたいと思いました。
    強くて大きくて心優しい、謙虚な日本人。

  • 3か月ほどかかってようやく読了、というのはほかでもない、長いからである。一気呵成に読めるかと思ったのだけれども、ダレてしまうところが散見、間に何冊も併読してしまったからであった。

    『永遠のゼロ』も読んだが、日本人のよい部分、というより、明治生まれのすごさには頭が下がる。戦後、日本人は明らかに劣化した気がする、なんてなことを考えさせられてしまう今日この頃。

  • 読むタイミングを逃し、今更・・・と思っていた所で文庫化。「海賊と呼ばれた男」(下)です。
     
    ハッキリ言って、「永遠のゼロ」を超えてる。(と思います。)
     出光佐三がモデルで、小説内の国岡商会=出光興産と言うことは、知られていますが、どこがフィクションでどこがノンフィクション?
    どこを取っても、これが現実とは思えない暴れっぷりです。
    「永遠のゼロ」でようやく、太平洋戦争の時系列が整理できた私は、この本でまた戦後の復興を勉強しました。
     
    本当に面白い「泣ける教科書」です。

  • 第三章は、昭和二十二年~二十八年、
    第四章は、昭和二十八年~四十九年。
    そして終章となってます。

    やはり上巻のレヴューで書いたとおり
    小説として(文章力、表現力など)の薄さは否めませんが、
    内容は素晴らしいです。

    主人公はじめ、登場人物それぞれの
    生命力溢れる一生懸命に生きる姿は感動します。
    戦前戦後の日本人は誰でもみんなそうだったのでしょう。

    また私のように全く石油について考えた事がない者には、
    日本の石油の歴史の理解が深まります。
    今当り前にどこででも手には入るガソリンや灯油や石油製品。
    イランとの関係。
    彼らの命がけの努力のおかげで今があるなど、
    思いもしませんでしたので・・・。

    ついでですが、堺屋太一さんが解説を書かれていますが、
    アメリカ側にはアメリカ側の、
    官僚には官僚のそれぞれの立場と正義があった事を書かれていて、
    それは公平でそこも含めて読んでよかったです。
    百田さんの作家としての評価は別にして(笑)
    とても(内容が)良い本でした。

  • 圧巻。
    実話を基にした物語だという事実が、その男の熱い想いをさらに魅力的に彩った。

    ただ一方的に諸悪の根源のように描かれた官僚たちの施策について、巻末解説文執者が“彼らなりの正義”について触れてくれているところが、フェアーでなお良し。

    これぞただしい“解説”だ……と、本文以外のところにも好印象。この本は、文庫版で読むべき(笑)。

    ★4つ、9ポイント半。
    2017.01.12.新。

    ※映画も、観よう。

  • 今回は上巻冒頭の戦後から鐵造さんの大往生までに繋がります。
    ところでセブン・シスターズって名前はさすがにアレな気がするんですがこれマジでそう呼ばれたんですか???
    イランとの交易とか十ヶ月の製油所建設などなど。
    前妻ユキさんの話がすきです。

  • 敵は七人の魔女(セブン・シスターズ)、待ち構えるのは英国海軍。ホルムズ海峡を突破せよ! 戦後、国際石油カルテル「セブン・シスターズ」に蹂躙される日本。
    内外の敵に包囲され窮地に陥った鐵造は乾坤一擲の勝負に出る。それは大英帝国に経済封鎖されたイランにタンカーを派遣すること。世界が驚倒した「日章丸事件」の真実。
    (本著裏表紙あらすじより)

    下巻は戦後復興を成し遂げたものの、次々と発生する問題とそれに対峙する主人公たちの苦闘の歴史が描かれていきます。
    石油をめぐる世の中の動きというものを、恥ずかしながら今まで全く知らなかったので、本著を足掛かりにして他の書籍も読んでみたくなりました。
    久しぶりに図書館に行ってみようかな(^^ゞ

    奇しくも本著を読んでいる時に、出光興産と昭和シェル石油の合併に対して出光創業家が反対の意向を示す、というニュースが流れていました(2016/07/14)。
    本著を読むとこの合併を賛成する訳がない、と感じますが、出光興産の経営陣と創業家は完全に切り離されてしまっているんでしょうかねぇ?
    本著の内容と合わせて気になりました。

  • 出光興産社長出光佐三をモデルとし、日章丸事件をベースに戦後日本の復興を描く。
    出光佐三という人がなんて偉い人間だったか、すばらしい人物だったか、彼の下に集う社員面々全てが「不撓不屈」の甲冑をまとったサムライであったか、同じ日本人である彼らの戦いの歴史の上に今日の日本が存在し、我々が日日暮らしているという事実を忘れてはならないと思う。

    ほとんどノンフィクションであるが、作者百田氏の創作もあるのだろう、差し引いても戦後日本が敗戦からいかに経済で立ち直っていったか?その歴史を知る上でも読む価値あり。

    百田氏はいろんなところで、その言動がスキャンダラスに報じられているが、彼の作品は(さほど読んでいないが)常に重く熱く楽しませてくれる。小説だけ描いていればいいものを…テレビ出身だから出たがるのかな?

  • やっぱり伝記という印象しかないですね。国岡の人間性や、その魅力だけで最終的には全てが上手くいくところなんかはどうしても疑ってしまいます。やっぱり伝記は子供の時に読まないとダメですね。子供の時なら、「ワシントンが桜の木を切って自ら謝った」なんて話聞いても疑いもしませんでしたし。(実際はそんな話なかったらしいですけど)本屋大賞の受賞作が伝記って言うのもなんか違う気がしますけど。やはり人気作家だからみたいなところがあるんですかね。

  • 主人公のモデルが出光の創業者ということは上巻の最後にわかった。上巻の時は知らずに読んでいたけれど、知ってから下巻を読んでいるとつくづくすごいと思った。一代で自分が興した小さな商店を大会社に成長させる人ってやっぱりなにか凡人では考えられないアイデアとかそれを実行する気概とかがある。

  • 日章丸事件のくだりは、多くの人の人生をかけた偉業として、胸が熱くなります。

    しかし、その直後のイランのクーデターとモサデク首相の失脚(アメリカの力が働いたとされている)、また、オイル・ショックと読み進むと、石油のもたらす富と同時にその影を思わざるを得ません。さらには、主人公のモデルが故人になった後の今の中東情勢に思いをはせると・・・。

    人は人から扱われたとおりの人になっていくものなのでしょうか。

    文末には、堺屋太一氏の解説。主人公が対立した殖産興業的発想の通産省官僚の立場やオイル・ショック以前、戦後のエネルギーを牛耳った国際石油資本(セブン・シスターズ)の立場にも触れられています。

  • 後半しんどかった・・・。
    歴史覚書みたいで、小説って感じではなかったかな。
    勉強にはなるけど、
    私には向いてないかも。

  • 海賊と呼ばれた男読みました(^_^.)
    歴史を学ぶのって楽しいですよね。
    誇張もあるようですが,それを含めて作家の文才だと思います。
    百田作品,最高です♪

    http://ameblo.jp/ninjin1234/entry-12007423739.html

  • 叡智の結晶、石油化学。その発展の陰に出光佐三あり。本書を読むまで知らなかった。下巻は四面楚歌の国岡商店が石油をイランから持ってくるための熱い闘いが綴られている。新田船長率いる日章丸がアバダンに到着したシーンにはうるっときた。命をかけて石油を持ち帰った日章丸乗組員、交渉に当たった武知・正明、旅券を取った宇佐美、保険を付けた東京海上の和田、外貨を割り当てた通産省の蔵八・間淵、皆日本のサムライであった。生産調整への真向対決にも感動。苦労して石油会社を国営化したイランのモザデク政権の崩壊は残念だった。国岡鐡造が87歳でやっと人並の視力(眼鏡をかけて0.4)を得たのも心に残る。出光美術館の仙厓コレクションも是非見てみたい。

  • モデルは出光の創業者。小説なので脚色はしていると思うが、こんな人があの時代にいたっていうのは日本人として誇りだ。

  • 貫くことの困難さと意志の強さと報われる喜びが溢れた作品。強く生きようと思っても国岡鐵造ぐらい逞しくなれる人はいるのだろうか。
    自分自身の弱さも振り返りつつ、日本人の根性を再認識し、逆境に怯まない姿勢を見習いたいと改めて思った。
    何をしても報われない日々に腐らずに、前向きに生きようと思わせてくれた。

  • 期待していただけに、がっかり度が高い。文学性はゼロ。一人の男の人生を淡々と記述しているだけ、という印象。国岡鐵造のエピソードを調べあげたスタッフ陣が偉いなあと、ずれた部分に感心してしまう。主人公をあまりにも英雄視しているので、逆にメリハリがないし、感情移入もできない。作者が百田尚樹でなかったら買わなかった作品。

  • ずっといつか読もうと置いておいた本。多くの方が絶賛されているように、面白かったです。近現代史の知識が全くないので、説明を交えながら物語が描かれていて非常にありがたかったです。店員やその家族、ひいては国や世界全体のために邁進できる人はなかなかいません。自分の生き方について改めて考えてみろと言われた気がします。私自身はとても面白く読めましたが、主張の強さに読みづらさを感じる方もいるかも。しかし間違いなく色々なことを考え直せますし、純粋に知識も増やせるので読んで損はないです。

  • 抜群にすばらしかった。
    大した読書量ではないけれど、
    ここ10年で読んだ中で一番かも!

    もともと、同じ作者百田尚樹氏の「永遠の0」と共通する登場人物が出るというので読んだのですが、その人物は一瞬チラッと出ただけでした(^^;)
    でも、「永遠の0」より本作「海賊とよばれた男」の方が良かった!

    出光の創業者の話なのですが、
    冷血漢の私でも思わずウッカリ感動してしまいます。
    ところどころ、あまりにも体育会系なところとか、
    学校の先輩後輩の伝手とかは、
    システマティックにやりたいタイプの私としては
    ちょっと引いてしまう箇所もあるのだけれど、
    その反面、人間力というもののすごさを認識させられました。

    しかし、トップから平までああもパワフルな会社だと、
    精神や身体のパワーが少ない人は肩身が狭くて
    働きづらいだろうなぁ…とも思ってしまいました。

    主人公の出光創業者は、起業するときに
    援助してくれた恩人がいたからこそ、
    その人の恩に報いることができるような、
    その人に恥ずかしくない企業に、という思いもあって、世のため人のため国のためという信念を
    貫くことができたのだろうなぁ。

    すべての人に読んでもらいたい本です。
    私の勤務先の経営者夫婦にも(笑)

  • 一生懸命調べて書きました!って感じなんだけど
    この人は本当に題材を選ぶ天才だ。

    どの章を読んでも泣けてくる…
    仕事ぶりで人に惚れ込めること
    頑張ってたら誰かがみてくれてること
    その頑張った分だけ、もっと頑張れるようになること
    働くことが楽しくてしょうがないこと
    人を信じれば絶対大丈夫なこと

    サクセスストーリーなんて
    簡単な言葉じゃあらわせない

    こんな素晴らしい人が
    同じ国に生きたこと、誇りに思います。

  • 今年読んだ中で、間違いなく一番面白かった。

    明治維新が落ち着いた頃に、生まれた主人公。戦前から戦後の時代を背景に、石油に人生をかけ会社を1から大きくしていく。幾度の苦難があるが、会社を良くしたい、日本を良くしたいと無私の精神でぶつかっていく様に感動し、同じ日本人として、誇りに思い、元気になる。

    戦後、アメリカ石油会社、利権を話したくない役人が、日本の市場を乗っ取ろう、利権を拡大させようとあの手この手で攻め混んでくるが、「日本を良くするんだ」との無私の精神で敵を撥ね付ける。

    【そういう見方も有るのだな】
    二次大戦とは「石油を手に入れるために戦争をし、石油が無いために敗戦した。」と感じる主人公。

  • あっという間に読みきりました。
    脚色あるにせよ、ノンフィクションというのが信じられないぐらいドラマチック。

    店主に惚れ込んで働く國岡商店の社員たちをみていると、自分はなんのために働いているのか?と考えさせられま あっという間に読みきりました。
    脚色あるにせよ、ノンフィクションというのが信じられないぐらいドラマチック。
    國岡鐵造=出光佐三(出光石油の創業者)みたいです。

    店主に惚れ込んで働く國岡商店の社員たちをみていると、自分はなんのために働いているのか?と考えさせられました。

    話がどうこうじゃなくて、登場人物たちに熱く心が揺さぶられる作品。

  • 小学生の時担任の先生から「出光興産は唯一の純日本資本の石油会社なんだよ」と教えられたが、この本を読んでその先生が語りたかった、出光興産の偉大さをようやく理解した。
    人間尊重、人を信用する経営理念に、今日の経営悪化で人を削減する企業は大いに見習ってほしいものです。
    株式上場されたら出来得ないことなのかもしれないですけどね。
    出光氏の関連書籍を読みたくなりました。この人なくして戦後日本の発展的歴史はなかったでしょうね。
    作者の緻密な調査により出光氏の誉れ高い生涯が鮮やかに描かれ、面白い読み物以上に日本人の勇気を奮い起こしてくれそうな、意義ある小説です。

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海賊とよばれた男(下) (講談社文庫)の作品紹介

この男の生き様は美しい。
本屋大賞の話題作。読まずに語るな。

愛する家族、社員、そしてこの国の未来のために。
この奇跡のような英雄たちは、実在した。

敵は七人の魔女、待ち構えるのは英国海軍。ホルムズ海峡を突破せよ! 戦後、国際石油カルテル「セブン・シスターズ」に蹂躙される日本。内外の敵に包囲され窮地に陥った鐡造は乾坤一擲の勝負に出る。それは大英帝国に経済封鎖されたイランにタンカーを派遣すること。世界が驚倒した「日章丸事件」の真実。

若き頃、小さな日本の海で海賊とよばれた男は、石油を武器に、世界と対峙する大きな野望を持っていた。
「ゼロ」から全てが始まる。

海賊とよばれた男(下) (講談社文庫)の単行本

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