すかたん (講談社文庫)

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著者 : 朝井まかて
  • 講談社 (2014年5月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062778398

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すかたん (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 大坂の老舗の青物商 河内屋の上女中となった若後家 知里の繰り広げる物語。旨いもの好きな江戸っ子娘の主人公とくせのある大坂商人たちの起こす事件が楽しく、爽快な時代小説です。朝井まかてさんの作は初めて読みますが、他の作も安心して読めそうです。

  • 朝井まかて さんの小説、『花競べ 向嶋なずな屋繁盛記』と共に
    妹からの譲受本です。
    どちらも時代物のお仕事小説。
    『花競べ』の方は花師の夫婦
    こちらは大坂の青物問屋の老舗に女中奉公、という話でした。
    大坂の時代物、というところで、ちょっと読みづらく、読み進めにくかったです。

    『花競べ』の方は、あの1作でピシャっと終わった感じですが
    『すかたん』は、どうだろう? 続きを読んでみたいなと思いました。
    たぶん、また妹が買って、こちらに回ってくるでしょう。

  • すかたんで最後には屁たれと言われるボンボンと侍の元奥様であった女中の恋物語であるけど、大坂の青物問屋や市場と農家の軋轢や問題も描いてて、読み応えありました。

    OBOP3回目の作品をやっと読みおわったので、去年の受賞作を読まなきゃ。

  • わややぁ、、、
    こんな面白い小説書きはった朝井まかてさんに、ほんまに、関西人でも大阪のもんは、ぐいぐいと、引き込まれてしもたわ。
    おせいじと、ちゃうでー。
    ほんま関西の言葉で、書きはって、もうどっぷりつかってしもた。

    我母の親戚筋にも、船場のいとはんがいたので、息子たちを、中ボン、等と、次男の事を言っていたのを思い出したわ。
    どうでもええ話やねんけど、、、
    ほんま、10章まである大阪弁、なんもない時、つこうてるときあるわ。
    財布もたずに買い物当たりまえ、お松ドンとか、、、連れて歩いたはなしも聞いていたので、、、すんなり、この小説の中に入り込んでしもてる自分が居た。

    お家はんとお家さんの違いも、よう、理解できたし、なんば村の作物なども、絡めて、青物問屋の苦労もなるほど、、、とようわかったし。

    小説は、江戸っ子の知里(饅頭屋の娘だった)のが、江戸詰めの藩士と結婚したのだが、大阪城赴任で、大阪で暮らした。
    しかし1年余りで、今の過労死(?)で、夫は亡くなり、後家の知里は、泥棒に入られたり、色んな災難に見舞われたが、天満の青物市場で、上女中になって、大阪の言葉やしきたりに右往左往しながら、お家さんのお志乃に仕込まれる。
    そして、そこの自由奔放で、変わり者なのに、皆にすかれる若ボンの無謀なる計画に、無理やり、乗り出すことになる。
    難波村の幻の蕪づくりも、ひょんなことから、知里が、作ってしまったり、おいしそうな料理の湯気の出そうな描写に、面白さ満載。
    もし、ドラマになるのだったら、お家さんは、野際陽子さんだと、思ったのに、亡くなられて残念である。

    長々書いてしもた、かんにんやで~。
    あ~しんど。

    ほんま歴史小説らしくなく、時代小説のおもろいとこ、一杯でいて、おもろいとこだらけの本でした。

    では、皆さんおおきに!

  • おもしろかった!江戸時代の卸売問屋って活気と粋があって読んでて気持ちいい。

  • なんだか温かくなる物語だった。

  • 面白かった!最後の一行まで大満足の一冊。

    江戸詰め藩士の夫に伴い大阪に来た知里は、夫が早死にし若くして未亡人に。
    武士の妻ではありながら、元は江戸の饅頭屋の娘。おきゃんで知られた跳ねっ返りも、夫亡き後慣れない大阪での暮らしに行き詰まり、あげく空き巣に入られ一文無しに。進退極まった知里はひょんなことから大阪の青物問屋のお家さん(女主人)のおつき女中になる事に…。

    そこの変わり者の若旦那に散々振り回されながらも、次第に大阪の旨いもんや街と人に馴染んでいく知里。

    青物問屋を舞台に商家の様子を書いたお仕事小説であり、悪徳商人のやり口を探り出してやっつける捕物的な部分もあり、野菜の豊富な種類と美味しそうな描写、大阪の四季折々の姿、祭りの華やかさ、賑やかさが目に浮かぶような文章が心地よく、時々に出てくる着物や帯の色柄も美しく、知里の恋の行方もドキドキハラハラと盛りだくさんに楽しめる胸のすくようなエンターテイメント。読み始めたら一気。複雑な経緯で冷え切っていた中年夫婦の不器用な雪解けも、またたまらない。

  • 江戸詰め藩士だった夫が急死し、大坂の青物問屋に女中奉公に出た知里。戸惑いながらも、次第に天下の台所の旨いもんに目覚めていく。ただ問題は、人好きはするが、遊び人でトラブルメーカーの若旦那。呆れていた知里だったが、野菜への純粋な想いを知り、いつしか強く惹かれるように。おもろい恋の行く末は?

  • 大阪の本屋と問屋が選んだほんまに読んでほしい本

  • 「恋歌」または「先生のお庭番」以後の史実を

    下地にした重ための作品を続けて読んできたので

    このエンタメよりの初期の作品

    「すかたん」には星五つは上げられませんが

    それは同じ作家さんの作品として比べてしまうから。

    楽しめる作品としては星五つと同等の評価です。

  • いやはや面白い作家を見つけたものだ。

    先だってふと手に取った本の題名わ『落陽』。 なぜ手に取ったかわ分かる人にわすぐ分かるw。 まあ、もちろん其の本の中身と僕が愛する「落陽」とわ別物だったけれど物語わたいそう面白いものだった。

    そう云う繋がりでこの本も読んだ。

    大阪の話である。 作者わ大阪の出身だけれどなぜかこの本を書くにあたって沢山の大阪料理本を参考にしたみたいだ。 やれやれ、読書は奥が深い。

  • 朝井まかてさん初読。おもしろかった!
    大阪の人にお江戸言葉で反目する心の内も、口にして言い返すタイミングと言葉もバッチリ共感して、合うなぁと思いながら読んだ。
    ちょうどいい塩梅で恋も絡んでくるのがさらに良かった。
    若旦那は登場時からずっと青木崇高でした。(ドラマ・ちかえもんからのイメージ)

  • 僕は大阪育ちなのでとてもこの物語を面白く読めたが、どこであってもその土地の地理、土、水、作物、料理、味、風習、そして土地の言葉がある。そういうものの中から紡ぎ出されるものがある。そういうもをとても愛おしく思えるし、もっと大切にしていいと思う。

  • どんどん読めて、とっても気持ちのいいお話だった。章ごとに大阪弁の題がついているのも楽しい。

  • 大阪弁が心地よい

  • 初っ端から掴まれっぱなし(笑)
    空き時間に1章だけ読み終えることはできたのだけれど、もう、続きが気になって気になって、仕事が手につきません!(ダメな大人)

    「大坂なんて、大っ嫌い!」なんてセンセーショナルなセリフから始まるのだけれど、どぶ板を踏み鳴らしながら言うので、なんだかとても可愛らしく思えてしまう。
    「い~~~!」ってしてるカオまで浮かんじゃう。これが朝井さんの文章力なのでしょうか。

    これぞ大阪!まるでよく練られた漫才のように、軽妙で小気味よいテンポで綴られている文章。
    登場人物の描き方もどこかしら愛嬌があって、なんだかニヤついてしまいます。
    初めて読む朝井まかてさんだけど、他の作品も読んでみたい。好きな作家さんの一人になりそうです!

    そうそう。
    高田郁さんを好きならば、読むべし。

  • 面白かった。じんわりといい。ラストもじわっと感動した。不自然でない程度に江戸時代の大阪を現代人にわかるように伝える描写もいい。廃品回収で拾った割に凄く良かった。

  • 時代背景は明治以前だが、内容はほとんど今の時代の商社 生産者 仲買人たちのやりとり
    人間って、いつの時代でも同じことを繰り返しているんだね。

  • 面白かった!
    最近はどんな本を読んでも、なんかつまんないなーって思ってしまっていたが、この本は面白かった。

    たぶん、女子だからコイバナが良かったのかなーとか思ったりする。

  • すごく力強さを感じる本だった。女中として奮闘する主人公の姿がいい。すかたんと呼ばれて怒られながら、何とか生きていく姿には力をもらえる。
    清太郎との不器用な恋愛もまた素敵。小万とのやり取りを見ていると、女子はやはり女子。時代が変われどガールズトークって、こういくものやね。
    大阪はご飯が安くて美味しいと関東の方にはよく言われる。そんな大阪のルーツも感じた。今も昔も一人相撲なのは変わらないかな。

  • 「その野菜の適切な時期に植えたら
    どんな野菜も心配しなくても
    ちゃんと出来ますから ♪」
    とお百姓さんに教わり
    旬を見逃さないよう昨日は自分の畑に夏野菜を植えてきた。

    なにわ伝統野菜の勝間南瓜、昨冬は天王寺かぶや田辺大根を収穫、なにわ伝統野菜をつくりながらの畑仕事が楽しい時に、朝井まかてさんの 自分にはまさに旬の小説に出会った感。 

    大阪出身の著者の植物好きが小説の中に随所に取り入れていて 植物、野菜、野草の名前がいっぱい出てくるところがすごい。 春日野若菜、鶯菜、嫁菜、芥子の若葉、 木津のかんぴょう、河内蓮根、海老名の冬瓜、勝間南瓜、毛馬胡瓜、鳥飼茄子、玉造の黒門越瓜、地元の天王寺かぶに、田辺大根 

    また、八百八橋を背景にした江戸時代の大坂  夏の天神祭 四天王寺さん、木綿栽培、天満青物市場、八百八橋と言われるほど堀川が多く美しい水郷のまちだったこと など昔からの地の大阪の風物も大阪弁も変わらない姿が描かれていて この時代劇小説を読んでいる間は地元大阪の昔に自分もタイムスリップしたみたいになじんで読んでいた。

    物語は江戸詰め藩士だった夫と大坂でくらしていた知里が 夫が急死してひとり身となり江戸と違う慣れない大坂の生活に四苦八苦することに。ひょんなことから青物問屋河内屋の若旦那・清太郎と出会い、河内屋の上女中奉公になり、しだいに大坂の旨いもんに目覚めていく。

    河内屋の若旦那清太郎は青物のことを語らせたら右に出る者がいないくらい無類の青物狂いで熱い、が、遊び人でとんだすかたん ( 見当違いなこと、間の抜けたことをする人をののしっていう語。とんま。まぬけ。すこたん。「このすかたんめ」「すかたん野郎」とかいう) で いろんな問題を起こす。

    昔から天満青物市場にも仲買人がいて野菜の直売ができずにいた。丹精して作った野菜を売り残さず 町の者と直に取引することで食べるものと作るものが思いを通わせるそんな商売がしたい 難波村のお百姓 富吉が禁止されている立ち売りをしていた、その許可を求めて清太郎が奔走していく。巻き込まれていく知里、すかたんだけどまっすぐに突き進む清太郎に次第に惹かれていく知里との恋物語が始まる。 

    役人と商人の癒着がひどい大阪の青物渡世に青嵐 大川の水面を波立たせるほどに強い風 強引ではた迷惑、けど、真正面から新しい季節を開く風のように 大坂の青物市場を切り開いていく。なじみの芸子、小万が機転を利かし、知里とともに 悪徳商人の伊丹屋のお上への賄賂受け渡しを現場で取り押さえ市場を正常に戻し伊丹屋を成敗した場面は痛快で何とも気持ちが良かった。


    代々、河内屋では若旦那のご寮人ごりょはんが河内屋の畑の世話をするのがしきたりでお家さんの志乃から 畑を任された知里は 幻のカブの種を植えた。志乃は畑を任した時から清太郎の嫁、河内屋のご寮人として受け入れていたのかもしれない。なんでもお見通しというところもさすがである。

    河内屋を伊丹屋の陰謀から救ったのも あとに幻のかぶだった。知里が植えてできたのが新種の丸大根で 競りに立った清太郎によって想像以上の高値がつき 青物商いの玄人衆にその価値を認められた。

    やがて清太郎と知里は最後はハッピーエンドとなるが
    河内屋のしきたりどおり 鞘に収まったところが気持ちよい。 ラストシーンは競りで市場の慣いの三本締めで占めるところはさすがである。 


    畑が初めての知里が畑仕事をひとつひとつ教わっていくところでは
     
    間引きって? 

    元気そうな芽ぇだけ残して他は引いてしまうんや。そのままほっといたら苗が混み合うて大根の根身が小そうなるさかいな。


    この時季、大根はとうが立ちやすくて放っといたら花咲かせて種つけてしまう。全部をそ... 続きを読む

  • これはいいお話でした!知里もかわいいし、若旦那もかわいいわ~~
    真剣に人生を歩んでいる人のコツコツがんばる話はいいですね。

  • 大阪が舞台の人情味あふれる物語で面白かった。所所出てくる料理の描写が美味しそうだと感じ、みをつくしシリーズを彷彿とさせる。青物問屋の仕事の様子も描かれており、仕事小説の面でも通ずるところがある。季節の野菜料理も良く、野菜に関する知識などはためになると感じる。しきたりに関しては、江戸から現代に通ずるものもあり、知恵などを活かし、日々の生活を送っているのが伝わっている。江戸から大阪へ丁稚に来た知里が、最初は戸惑いながらも恋に落ちた若旦那との関わりなどから成長する姿が良い。幸福で締めくくられ、良かったと思う。

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すかたん (講談社文庫)の作品紹介

江戸詰め藩士の夫が急死し、知里は大坂の青物問屋へ奉公に。そこで出会った、野菜に猛烈な情熱を燃やす若旦那といつしか恋に落ち。

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