片翼チャンピオン (講談社文庫)

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著者 : 平山讓
  • 講談社 (2014年7月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062778770

片翼チャンピオン (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 或る日突然脳卒中で倒れて半身麻痺になった中高年男性たちの、挫折とスポーツを通じて生きる気力を取り戻す姿を描いた、三編からなるオムニバス小説。

    実話に基づいているそうで、脳卒中に関する統計データの差し込みや、障害者スポーツを支える各種協会のことなどが細かく記してあるため、現実味がある仕上がりとなっています。

    特に、着替えや入浴など日常生活であたりまえに出来ていたものが人の手を借りなければならなくなったりした時の屈辱や、想像を絶するリハビリの辛さ、それまでの職を失うことによる生活苦など、なんだかやけに身に迫るものがありました。
    なにより、不自由な体になったことを恥じて鬱屈し、それまで付き合いのあった人々と疎遠になってしまう描写がものすごくリアルでした。

    でも、どのお話も、最後には、皆、それでもその現実を受け止めて、日々の慰めや生きがいを見い出しながら必死に生きていくんだなあ、と、なんだかしんみり。
    いつか私の身にも降りかかることがあるのかも、と思わされました。

    普段は、スポーツ関連やノンフィクションに近いものを読まないので、その点でも新鮮な発見もあり、読んでよかったです。

    ただ、三編とも、家庭構成や仕事は違っても、中高年の家庭持ちの男性が脳卒中にかかって苦労して、それでも乗り越えて…という基本スタイルは変わらないので、三編たて続けに読んでしまうと、少しお腹いっぱいな感じも…。
    各編、少し間をおいて分けて読むのもいいかもしれません。

  • 過去から今現在までの生き方について、この本には多くのことを問われたような気がした。
    健康に気をつけて過ごしている人も多いと思うが、そんな人達でも自分が何かしらのハンディを背負うことは考えられてないだろう。話の中に出てくる3名もそうだったように。私は今の自分にとって当たり前のことが奪われてしまったら、まだ受け入れることができないだろう。
    しかし、登場人物達は悩んだり苦しんだりするが、何かに支えられる、若しくは支えられていることに気づくことによって、少し前に進むことができるようになっていく。様々なきっかけがあったが、その根本には彼らの今までの生き方が形を変えて助けてくれていたと思う。

    読み終わってみて自分はどうだろうかと不安になった。まだ間に合うと信じて、自分や家族、周りの人達に真剣に誠実に向き合っていきたい。

  • 2017.03.27読了。
    今年9冊目。

  • 毎年三十万人近くが発症しその半数が死に至る難病・脳卒中。生存者の多くには重い障害が残る。人生の絶頂期に発症し、死んだ方が幸運だったと言う患者も多い。後遺症で半身マヒとなり、仕事も生きがいも失った男たちが、家族などに支えられ、障害者スポーツに挑み、生きる意味を見いだしていく感動の実話。

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片翼チャンピオン (講談社文庫)の作品紹介

泣いて、泣いて、だから気づけた。生きるって、楽しかったんだ。
突然の病魔に片半身の自由を奪われた。こんな俺にも、無我夢中になれることがあるなんて――。
この小説の痛みも喜びも、実話から生まれた。

「お先真っ暗だなんて、どうしてわかるんだ。せっかく生きて還されたんだ。おもいきって、笑うんだ。そうすりゃ、いつか、きっと、もういちど、チャンピオンになれる」
障害を負った男たちとその家族が、スポーツに挑み、希望へと飛び立つ「身体と心」の物語

片翼チャンピオン (講談社文庫)はこんな本です

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