風のマジム (講談社文庫)

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著者 : 原田マハ
  • 講談社 (2014年8月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062778879

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風のマジム (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 風がさーっと吹き抜ける。
    派遣社員だった主人公が、沖縄のさとうきびでラムを作りたいという夢を叶える話。周囲の反対や挫折を乗り越え、沖縄を想う真心を込めて真摯に向き合う姿は胸が熱くなり自然と涙がこぼれ落ちた。
    ラム=風の育てた酒であるように、主人公もまた風に後押しされ風に育てられていく。たくさんの人に支えられて夢を現実とできたのは、主人公がその名の通り「まじむ(真心)」を大切に生きてきたからだろう。
    連続テレビ小説“あまちゃん”の夏ばっぱのようなおばあと、おっとりしているが芯は強いおかあがとてもいいポジションにいてくれて、自分がまさに二人と共に生きた主人公になった気持ちになり涙涙のラストシーンだった。
    沖縄には本当にラムを作り上げた女性がいるらしい。その方のラム、是非飲んで風を感じたい!

  • 「まったく人生、甘くない。だけど、結構悪くない。そういう女性の物語。」
    著者があとがきで書いている、その通りの作品。
    マジムとは、真心という沖縄方言であり、新酒の名前だったとは。
    一途な思いと真心で突き進む主人公に、周りの人々が賛助を惜しまず、むしろ積極的に彼女を支えてゆき、念願のラム酒を完成させてしまう。
    随所に語られる沖縄言葉も魅力的で、新酒『風のマジム』を飲んでみたくなる、そんな読後感。

  • 原田マハさんも大好きな作家のひとり。
    マジムとは沖縄では「真心」という意味。
    そんな素敵な『マジム』という名前を持つ彼女は沖縄産のラム酒作りに奔走する。
    モデルになったのは沖縄・南大東島にある「グレイスラム」の社長である女性。
    こちらで作られるラム酒「COR COR(コルコル)」を飲んでみたい!

  • 日本初の純沖縄産ラム酒を作りたい、という思いから立ち上がる派遣社員、まじむ。

    まじむという名前が真心を意味すると知ったとき、一度目の震えがきた。

    そして、二度、三度。

    彼女一人の果てしない夢が、いつしか皆の夢になってゆく過程が、素直に優しい気持ちにさせてくれる。
    女性であること、派遣社員であること、そういう点をクローズアップしなくても良い作品だと思う。

    なんのために自分が今ここにいるか、と考え立ち止まった人には、それを打破する力もまたあるのだと、励まされた。

    まじむの奮闘を、沖縄の風が包み込む。

    きっと、その風に読者も包まれる。
    そんな作品だった。

  • 2017.07

    原田マハさんの本は、真っ直ぐな人しか出てこない。
    ひたむきに前を向き、周囲に支えられ、環境に感謝する。

    読んでいる時に風を感じるような、とても爽やかな本でした。

  • 買ってよかった!原田マハ、ハズレなし!ついこの前、原田マハ作品で一番好きかも、というレビューをしたばかりだけど、風のマジムが今のいちばん!ラム酒が飲みたい、沖縄に行きたい!少し眩しい太陽に近づいてきたこの季節に読めてよかったです。沖縄の方言も、風も、人のあたたかさも全部伝わって来る一冊でした。そして何より、元気になる!またすぐに読み返そう!
    2017.06.13

  • 話をもとに書かれた物語。同じ地元でこんな素敵なことを成し遂げた女性がいたなんて。お酒はほとんど飲めないけどコルコルと、作中にでたアセロラワイン「太陽(てぃーだ)」飲んでみたい。あとがきで、マハさんと作品のモデルとなった方との「約束」が実現したことにも感動しました。マハさんには泣かされてばかりです。そして、桜坂劇場に久しぶりに行きたくなりました(笑)

  • ひたむきにまっすぐに夢の実現にむかうマジムに心打たれます。
    そして、そのまっすぐさを支える周りの人たちの温かさ。
    涙なしでは読めなかったです。
    まっすぐな心は、人の心も動かすんやなって改めて思いました。
    おばぁの、厳しいけど温かい優しさが素敵すぎます*°
    ラムが飲みたくなります(*´ー`*)

  • きっとこの本を読んだ人は、ラム酒を飲みたくなるんだろうな。

    僕もラム酒購入しました。

    女性の成功物語。

  • 社内ベンチャーから生まれた、沖縄のラム酒作りの実話に基づいたお話。

    派遣で働いていた女性が自分のアイデア、夢に向かってがむしゃらに走って、人と人とが繋がっていきながら、その夢を成し遂げる姿は魅力的。
    著者の盛り上げ方も上手で、楽しいドラマを見ているような気持ちで読み進めることができた。

    また、作中に出てくるお酒の美味しそうなこと。ついお酒を欲してしまいます。
    こんな風に感じながら呑むのお酒は最高だろうな。

    こちらでは普通に売られているラムが、日本での知名度が低いのは何故?と思い調べると、さとうきびの蒸留酒って黒糖焼酎なんですね。
    酒税法の関係でラムになるのを避けて、あえて米麹を加えて焼酎になっていたとは。
    今では奄美以外でもラム作りが進んでいたりして、また新たなお酒の世界を知ることができたのも良かったです。

  • 風のマジム

    今年巡り会えてとても大好きになった、原田マハさんの作品です。
    沖縄が舞台のとても素敵なお話し!

    派遣社員だった女性が沖縄産のラムを作りたい!と奔走!

    沖縄の名産品のサトウキビを使ってサトウキビだけを使ったアグリコールラムを作りたい!

    沖縄ののんびりした方言と風が育てるサトウキビ!沖縄人の真心こもった熱意!描写も素晴らしくここんとこのストレスがすっとなくなりました!
    マジムとは、真心の意味。主人公の名前なんだけどとってもいい名前!

    大好きな後輩の顔も浮かべばラムが無性に飲みたくなり(笑)

    かなり面白かった!映画にならないかなぁ?

    ちなみに本当に沖縄でラム作りを目指した女性がモデルだそうです!

  • サトウキビの産地の南大東島で国産ラム酒を作ると決めた派遣OLのまじむ。
    祖母と母、会社の同僚、島の人達を説得&巻き込んで、ついにラム酒を完成させる。実話を元にしたフィクション。
    美味しいラム酒を飲みたくなった。また、沖縄が豊かに描かれていて、旅行したくなった。

  • 高山松太さんのおススメで読んでみました。
    面白くて一気に読了。
    琉球アイコム沖縄支店勤務の28歳の女子が
    純沖縄産のラム酒を造るという実話を基に描いたサクセス ストーリー。
    28歳と云うと私も自分の可能性を信じて前に進もうと思っていたお年頃。
    不覚にも結婚と云う大岩につまづいた。...ん? いや、そこんとこ どーなの?
    今夜、クレマン アグリコールラムを飲んで考えてみよう。

  • マジム=真心。社内の起業プロジェクトに派遣社員が応募、それは純沖縄産ラム酒を作るという夢だった。持ち前の明るさと前向きさと真心で障害を乗り越え、なんくるないさーと夢に向かって進んでいきます。地方に単にお金をばらまくだけのアホな話しではなく、マジムたちのように郷土を愛する気持ち、発想が地域の活性化につながる。ラム酒は好きなので夏はモヒート、純沖縄産アグリコールラムが飲みたくなって探しています。

  • ラム酒という言葉と、原田マハの作品であるということが、手に取ったきっかけ。
    私が今一番はまっているカクテル、キューバ・リブレはラム酒をコークで割ったもの。ラムコークという通り名のほうがわかりやすいかもしれない。バカルディのダークラムしか飲んだことはないが、香りに惹かれて飲み始めた酒である。

    心地よい物語でした。
    よく知りもしないのに、沖縄の言葉が快適で。

    嫌いなものが一つもない背景に、透明なラムを「風の酒」と呼ぶ感覚が、ぴったり心にはまりました。知らないのに懐かしい。見てもいないのに美しい。いろんな感覚が、何一つ体験しないうちに身体の中からあふれてくる。

    モデルになった金城さんのラム酒「コルコル」を手に入れたら、キューバ・リブレはやめておこう。

    まずはオンザロックで。おばあのように。

    沖縄には憧れ以上のものを感じて生きてきたつもりなのに…「うーじの森」と「さとうきび畑」が同じものであることを初めて知ったのは…恥ずかしい。

    琉球地方の風物が描かれた物語に触れるといつも、なぜか心の中にあの独特の音階で作られたメロディが、三線の音色で流れ続けるのはどうしてだろう。

    そうしてその音色が流れたあとの私は、この上なくくつろいでいて、たゆたう南の海に浮かんでまどろむような心持ちになる。

    人生を終えるまでに必ず、私は琉球地方のどこかに住もうと思っている。そうしなくてはならないような、気がする。

  • 2017年09月16日読了。

  • 2017.7.14
    原田マハ好きだけどこれは展開読めてなんだか途中でだらけてしまう。主人公のひたむきさには心打たれる。
    お酒が好きだったらもっと楽しめるのかな?

  • 図書館で借りて読んでる途中で、購入を決めた!おばあの孫への愛にも、感動⤴⤴

  • 派遣OLだった沖縄女性まじむが、純沖縄産のラム酒製造を目指す物語。

    意地悪な人が出てきたり、障害はあったけど、トントン拍子でことが進んだ印象。
    沖縄の人、離島の人が魅力的。
    爽やかな物語。

  • 「沖縄産のさとうきびを使った沖縄のラムをつくりたい」と、会社のベンチャー企画に応募しようとする主人公まじむ。
    はじめは上司に言われた通り、「派遣社員なのに応募していいのか、本当にこんなことができるのかわからない」と自信を持てなかったが、さとうきびの名産地である沖縄の離島”南大東島”に降り立った瞬間の風に背中を押され、どんどん自分に自信をつけて堂々と成長していく。
    そんな様子が清々しく、心を打たれた。
    そして何より驚いたのが、この話は実話を基にしたフィクションであるということだ。
    日本には、こんなかっこいい女性もいるのだなと勇気をもらった。

  • 前を向いて生きる、女性の物語を描く(あえて、書くではなくて)ことに本当に長けた作家だとおもう。沖縄に行きたくなる。すこやかな風を浴びたい。

  • 沖縄本島から東方約400kmの位置に南大東島という島が有る。

    以前、このブログでも紹介した「玉置半右衛門」がアホウドリで
    得た資金を元手に1900年に南大東島を開拓した。

    その時に半右衛門が目を付けたのが、サトウキビだった。

    そのサトウキビを今回の主人公の伊波まじむが、
    日本初の純沖縄産の「ラム酒」にすることに目を付けたことが物語の始まりである。

    この小説は実在する人々のラム酒開発物語をベースに書いたフィクションである。

    派遣社員だった「まじむ」は社内ベンチャー募集に応募することにした。
    その内容は南大東島のサトウキビから作る、日本初の沖縄産ラム酒。

    実家では豆腐店を営んでおり、おばあとおかあが女2人で奮闘して
    店を継続して、いずれ「まじむ」にお店を引き継ぎたいというのが本音。

    しかし、まじむは本気。
    いや沖縄の方言で「まじむ」は真心という
    言葉のとおり、「真心」を込めて体当たりしている姿が徐々に
    廻りの人達に本気度が伝わり、物語は動いていく。

    そして、見事社内ベンチャーに認められて社長に就任してしまう。

    こんなにトントン拍子に話が進むことで、まじむはビックリするが
    何事も夢中になって、信じることで夢はかなうという事を
    この物語は示している。

    本書は最近読んだ本の中で、一番元気をもらった本である。

    最後に、この本を読んだことで感動したと同時に
    風の酒(まじむ)を呑みたくなってきて、ネットで調べたらありました。

    南大東島のラム酒(コルコル)
    http://www.rum.co.jp/

    この本を読みながら、呑むと最高だろうなあ!。

    ブログ「沖縄面白本棚」より。

  • 沖縄那覇の派遣社員の女性、伊波まじむが社内ベンチャーに挑戦して、南大東島に会社を立ち上げるまでの成功ストーリー。
    テーマに決めたのは沖縄名産のサトウキビから造る日本初のアグリコール・ラム酒。
    社内コンペで採用を勝ち取るまでの障害克服と社内で味方を作っていく過程、家族(祖母と母親、特に祖母)の支え、心を寄せるイケメンバーテンダーの助言、まじむが触れ合う人間を次から次へと味方に付けて困難を克服していく姿に感動する。
    実話に基づくフィクションである為、日本初のアグリコール・ラム酒は存在する。是非とも賞味してみたくなった。

  • 沖縄の風を感じられる気がした。

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風のマジム (講談社文庫)の作品紹介

ほんとうにあった夢物語
契約社員から女社長に――
実話を基に描いたサクセス・ストーリー。琉球アイコム沖縄支店総務部勤務、28歳。純沖縄産のラム酒を造るという夢は叶うか!

風の酒を造りたい!
まじむの事業計画は南大東島のサトウキビを使って、島の中でアグリコール・ラムを造るというものだ。持ち前の体当たり精神で島に渡り、工場には飛行場の跡地を借り受け、伝説の醸造家を口説き落として――。

風のマジム (講談社文庫)のKindle版

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