美食の報酬 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.00
  • (0)
  • (3)
  • (4)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 27
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062778916

作品紹介・あらすじ

美人で料理も上手。相性も最高の女と結婚して人生が変わった俺。遊びにきた会社の後輩もうらやむ家庭に予想もしない罅が入った運命の夜(表題作)。白い首筋に見覚えのあるほくろがふたつ。淫らな動画の中の少女は、はたして自分の教え子なのか(「少女動画」)。目くるめく快感と突き抜ける恐怖が交錯する、スタイリッシュなネオ・エンターテインメント!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • とにかくエロすでした。笑笑

    濃厚な官能小説的な。笑笑!初めて読んだけどもなんか言い回しがそんな感じ。その感じ表現方法がそのそれね。笑笑!!!!

    でも、なるほどなー目で見るよりも読んだ方がよりリアルな感じがするのは理解できる!

    妄想の世界です。誰もが簡単に入れる妄想ワールドへようこそ。

    本読めない人もこれなら読めるんじゃなかろうか。笑笑!!!!!!終わらせないとこっちが気になりまくる。笑笑!!!!!

    本読んでみたいけど、活字苦手っていう人、ぜひこの本で。かなり刺激的だけど全部読めるよ。

  • 【書下ろし】料理の腕は最高、おまけに淫靡な奉仕を覚えていく輝美(てるみ)が愛しい。だが「理想の結婚生活を見せてやる」と後輩を招いた夜から、二人のベッドに亀裂が走る(表題作)。暗闇に浮かぶ真っ白い太腿を捉えるカメラ。誰がこんな映像を女子高教師に送ってきたのか(「少女動画」)。とびきりの美女たちが仕掛ける謎の饗宴!

  • Twitterにて紹介有りまして、読まさせていただきました。

    一言で申し上げますと、
    ストーリーと場面の描写が良く描けている、非常に情欲揺さぶられ、気持よくヌケて、ヌイた後なお舌に胸クソが悪い性愛液の味が残る、素晴らしい官能小説でした。

    官能小説自体久々に読みましたが、かつて読んだ中では傑作の部類に入ります。官能小説を初めてレビューするにあたっては、私は「扇情させられる描写か」「ヌケるか」「ストーリー・場面描写が理に適っているか」「サックリ読めるか」そして「胸クソが悪くなるか」の5点で評価しています。
    この作品は5点満点……と行きたいところですが、表題作で伏線が回収されていない謎の箇所もあり「描写が理に適っている」とは言い難いと感じたので4点(細かい箇所なので実質4.5点)です。
    ちなみに、6作の官能短篇集という構成になっていますが、どの話が一番好みでかつヌケたかといえば、「雪下ろし」です。

    //以降、読みながらの個人的な感想です。ネタバレ有り

    作品トータルで読んで、あぁ「反復」がこの作家さんのスタイルなのかなぁ、と思いました。パターンとして、
    主人公が本来愛してはならない女性と思い余って情事を交わす→(子供が出来る)→子供が主人公に会いに来て情事に及ぶ
    という「主人公が親を犯し、結果生まれた子を(不可抗力で)また犯す」、いわば螺旋状の構造が、この方お好きなのかなぁ、と(書きやすいとか現在の官能小説の潮流だとか、何か別の理由もあるかもしれませんが)。
    私も好きです。ただ、ストーリーきっちり練らないと意味や味が損なわれるデリケートな物語パターンです。そこはやはり文章が上手い。完全なる陵辱でもなく、「女性自身が幸福や愉悦を感じているからこそ進んで行為に及ぶ」という流れを作る描写は流石です。官能小説家でも、なかなか男性の作家さんだと出来ないしこうは書かない印象があります。
    種付けしたい欲求が身体に現れて「子宮が降りてくる」、という描写も私には新しい発見でしたし(笑)。
    まぁ、何より、「ここを刺激してくれるから感じちゃう……///」だけじゃなく「ここを刺激してくれないから旦那はクソ!」っていう描写があるのはね、非常にポイントが高いというか、救いですね。私、そういうポイントがないとあまり移入出来ないんですよ。
    この作家さん、好きになりました。他の既刊だけでなく、また新作出たら読まさせて頂きます。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

深志美由紀(みゆき みゆき)
神奈川県出身。2001年集英社コバルトノベル大賞佳作受賞。2010年『花鳥籠』で第一回団鬼六賞優秀作受賞。官能小説を中心にティーンズラブ、恋愛小説、エッセイ、漫画原作など幅広く活躍。人の暗部を抉る作品群に、多くの読者が魅了されている。

「2023年 『人妻堕姦の夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

深志美由紀の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×