壊れる心 警視庁犯罪被害者支援課 (講談社文庫)

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著者 : 堂場瞬一
  • 講談社 (2014年8月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062778961

壊れる心 警視庁犯罪被害者支援課 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 「警察小説史上、最も読者に近いところにある物語」との文庫本帯の惹句につられ読み始め。
    警視庁犯罪被害者支援課というのは、どうやら著者のオリジナルらしい(犯罪被害者支援室というのはあるようだ)。しかし、恰も実在するかのようなリアリティーのある警察小説。
    著者の小説は、センテンスが短く、小気味よい描写力があって、読みやすいのが特徴といえるか。
    作中の、「『犯罪被害者支援基本三か条』1.常に自分のことと考えて被害者に接する2.過剰な思い入れを排する3.時には沈黙を選ぶ」は、一般の対人関係にも応用ができそう。

  • 犯罪や事故に巻き込まれ、図らずも被害者となってしまった人たち。
    突然に愛する者を奪われてしまった遺族たちのやりきれない思い。
    物語の中にも書かれているけれど、加害者に対しては声高に人権が叫ばれる昨今。
    なぜか被害者や被害者家族に対しては、さほど人権が重要視されていない。
    各局のレポーターなどが遺族に対して「今のお気持ちは?」などと聞いているのを見ると、心底頭が悪いのかと思ってしまう。
    そんなことしか聞けないのなら何も言わずに手を合わせていればいいのにと。
    被害者支援課の仕事は初期対応にある。
    長期にわたることもある被害者側へのサポートは、いずれ支援センターへと引き継がれる。
    主人公である村野秋生は自ら事故の被害者となった経験があり、その時の傷がもとで刑事課から支援課へと異動してきた経歴を持つ。
    けっして同じ痛みではない。
    けれど、何万分の一かでも何も経験のない人たちよりは被害者の心に寄り添える。
    被害者を支えサポートする。
    村野はそのことに誠心誠意取り組んでいた。

    警察小説としては珍しい題材で新しさを感じた。
    思いがけない展開を見せる事故後の捜査。
    どうしても犯人を許せなかった被害者たち。
    丁寧に描かれた人物像は、読んでいてときに痛みにもにた苦さを感じてしまった。

  • 犯罪被害者支援課に焦点を当てた堂場瞬一の新シリーズ第1弾。高層マンションが立ち並ぶ豊洲で朝、登校中の小学生3人を含む5人の死者を出したひき逃げ事件が発生。2年前に出た作品なんだけど、最近の歩行者などを犠牲とした事故が頻発している時に読むと、事件がとてもリアリティに感じる。事故を起こした運転者が逃亡を図ると言う展開なのだけど、今回は犯人探しではなく、あくまでも被害者支援の話。これまでの堂場作品とは違った目線で新鮮さもある。主人公の少し疲れた感じと自己犠牲感は他の作品の主人公と被るけど。物語は被害者家族が結託して、犯人に復讐すると言う展開になってしまうが、この先、村野たち、被害者支援課の人間がどのように人の心を救っていくのか、注目していきたいと思う。

  • これは面白かった。警察物なのに刑事じゃなくて被害者支援の人間が主人公なのが珍しくて面白い。今までの堂場瞬一最高記録塗り替えた。特に後半の被害者遺族の心情の描写が震えるほど良かった。事件としてはがっかりだし課題の多い終わり方だと思うけど、物語としては上手に最後まで一気に終わって好感が持てた。続編を予感させる登場人物達も感情移入ができて良かった。

  • 警視庁に事件事故に遭った被害者の心のケアをする「犯罪被害者支援課」があるんですね。どんな仕事なのか興味を持ちました。小説の最初の方は、被害者の悲しみ怒りにどんな対処をするのかが、さらりと書かれていて「なるほど」と思いながら読む。前半はひき逃げ事件の被害家族と支援課の関わり合い、その後はひき逃げ事件の意外な真相が少しずつわかってきて、被害者家族が復讐に走るストリー。どちらかというと地味な警察小説かもしれません。

  • 「犯罪被害者支援課」の設定が良い視点だと思う。本当にいついかなる時に、心が壊されるようなことが起きないとも限らない。そんな時、警察官がその心によりそってくれるとしたら、幾許かでも慰められるだろうか。
     何かを突きつけてくるような1冊である。

  • アンソロジーは読んだことあるかもだけど、初めて読む作家さん。文庫と「警視庁犯罪被害者支援課」というので借りてみた。何つーか、すっきりしない感じ。荒木が結局自殺したのも嫌だし、被害者軍団?が荒木の父親の会社に立てこもる、ってのが解せない。しかも爆破で荒木を殺そうとするなんて。犯人を殺したい、というのは分かるけど、みんなが協力するかな。まぁみんなとは書いてないけど。キャラクターもみんなあんまり好きになれない。ということで星3つ。でも続編も読んでみることに。

  • 201601/被害者支援課という設定もユニークで面白かったけど、警察モノとしては事件展開は物足りないカンジ。そして登場人物達が好きになれない…。

  • 読了。堂場瞬一、『壊れる心』
    読み終わるまで少しかかりました。他に楽しいことができたので、なかなか進みませんでした。
    今回は、警視庁、犯罪被害者支援課の村野警部補が主人公です。支援課の仕事は、犯罪被害者のメンタルケアが主な仕事、
    村野は、以前、交通事故に逢い、一緒にいた恋人とともに怪我を負い、犯罪被害者となっていた。
    恋人は現在、被害者支援センターでカウンセリングを担当している。
    ある日、小学校の通学の列に自動車が突っ込み、小学生を含む5人が死亡する死亡轢き逃げ事故が起きた。
    村野は若手の女性職員とともに事故で妊娠中の妻を亡くした大住の支援に当たるが、事故ではなく殺人事件の可能性が出てくる。

  • 心理描写がうまい。
    被害者支援という新しい角度からの警察小説。一気に読んだ。

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私は刑事ではない。被害者の心に寄り添う。正解も終わりもない。月曜日の朝、通学児童の列に車が突っこんだ。書下ろし新シリーズ!

壊れる心 警視庁犯罪被害者支援課 (講談社文庫)のKindle版

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