探偵の探偵 (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062779845

感想・レビュー・書評

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  • 図書館にて。シリーズ第1弾。過去に 癒えぬ傷を持っている女の子が主人公。圧倒的な強さ(心も体も)。助手の コトハちゃんといい関係性になっていったらいいなー 次ぎも楽しみ。

  • 2014年11月刊。文庫書下ろし。タイトル通り探偵を探偵するお話で興味深いのですが、暴力シーンがすざましいです。そのせいか、あまり興味が持てませんでした。

  • SONYから無料チケットが届いたので買った本。
    活発というか、激しいというか、男顔負けの女子が主役で、“疾風ガール”みたいになるかと読み始めたらとんでもなかった!

    勢いで昨夜“探偵の探偵Ⅱ”を読み始めたが、一気に読み終えてしまった。
    おかげで、3連休明けなのに3時間睡眠…(-o-;)

  • 松岡圭祐さんの新シリーズ。
    面白かった!
    やっぱりこの人は発想がすごい。
    探偵の探偵 シンプルなタイトルながらすごく興味をひかれる。
    探偵を追う探偵ってのが今までにないし、テレビや小説にあるような、一般的な探偵像の探偵なんか一切出てこなく、現実にある調査業に基づいたリアルな世界が描かれてるのが良い。
    探偵は決して正義の味方ではないというのがドキッとする。
    英訳するとdetective vs detectiveなのもかっこいい。

    新シリーズの主人公の名は紗崎玲奈。
    妹の咲良をストーカーに殺されてしまい、そのストーカーがある探偵に依頼していたことがわかり、その探偵を突き止めるため、そして社会に蔓延する悪徳探偵を潰すためにスマ・リサーチに入社する。
    探偵のすべてを知りたいが、探偵にはなりたくないという、憂いを帯びた、決して笑わぬ美少女。
    そんな彼女だけが所属するのが、対探偵課。
    あらゆる手段を総動員して、同族潰しを行う課だ。
    しかし相手もプロの探偵ゆえ、玲奈を全力で潰しにくるから一筋縄ではいかない。
    傷だらけになりながらも、相手を倒していく様は爽快だし、生きるか死ぬかギリギリの玲奈をほっとけなくなるし、時折見せる狂気にゾクッとするし、でも勝てるのかどうか毎回わからないところがハラハラドキドキする。

    1巻の後半では、早くも相棒候補の、峰森琴葉が登場する。
    彼女は特に調査業への思い入れはなく、とにかく働き口を探していたところに偶然スマ・リサーチに入る機会があっただけの、普通の少女。
    その普通さが玲奈との対比になって面白いのと、どこか妹の咲良を思わせる琴葉に、最初は冷たく当たるもののどうしてもほっとけない玲奈の優しさもうまく表現されてると思う。
    2人の関係性がどうなっていくのかもすごく楽しみ。

    Qシリーズしか読んでなかった人はびっくりするかもしれないシリアスな展開だけど、千里眼シリーズを読んでた人には、これぞ松岡圭祐の真骨頂だと思える作品じゃないかな。
    俺は、千里眼シリーズは面白かったけど状況がイメージしづらいのと長いってので読みづらさは感じてたからこのぐらいのはちょうどいい。
    玲奈と咲良の絆には暖かさと切なさを感じたし、咲良との間に新しい絆が生まれたのも良かったし、人の心に訴える文章はQシリーズでも感じたものがあった。
    いろいろな振り幅の大きさと、取材の徹底が相変わらず素晴らしいと思いました。
    でも小説で戦闘描写は、やっぱり想像しにくいよ笑

  • 松岡圭祐さんの新シリーズ、第1弾。
    (以前2ヶ月毎に出てた「万能鑑定士シリーズ」最近出てないな、と思っていたら…)

    悪徳探偵を探偵する、という職業。ほぼ1名で担当。

    内容は暗めで、暴力のシーンが多く
    「千里眼」シリーズの元・自衛官の美由紀とも引けをとらないほどの痛々しさが、読み進めるのに辛い部分。
    でも、探偵の知識がふんだんに盛り込まれていて、松岡さんらしい小説で、早々に第2弾を読みました。

  • 松岡圭祐による新シリーズ第1弾。
    ストーカー被害から妹を失った紗崎玲奈。その裏に妹の居場所などを調査し、ストーカーに情報を渡していた探偵がいたことを知り、悪徳探偵を追い詰める探偵の探偵となる。
    探偵の探偵となる動機もさることながら、ストーリー全体を重々しい雰囲気が漂い、同作者の万能鑑定士シリーズなどとは一線を画す。雰囲気はどちらかというと千里眼シリーズに近いシリアスな物語だが、万能鑑定士シリーズのような日常の延長線上を描いている点で、ほとんど別世界としか思えない展開が魅力の千里眼シリーズとも異なり、またひとつ松岡圭祐という作家の幅の広さを感じる。
    どんなところにもクズとしか言えないような人間はいるもので、そんな相手に立ち向かう玲奈はカッコ良くも痛々しい。最後まで切なさの残る物語であり、いつか報われる日が来て欲しいと切に望まずにいられない。次巻にも期待!

  • 対探偵課という、探偵を探偵する?(悪徳探偵を成敗する的な課なのかな)を作り、そこに配属された主人公。

    その主人公も、過去に妹が殺されてなくなるという経験もあり、(それが探偵のせいだったりする?)

    なんというか、もっと自分を大事にした方がいいよ。と、主人公に言いたい。(前半はページが進まなかったんよ)

  • 面白かったけど、途中長かった。続き書きになる

  • なんかすごいバイオレンスだった。
    思ってたのと違ったけど続きは気になるから、
    多分探す。

  • 対探偵課が出来上がった経緯を書いたもの。とーってもご都合主義なストーリーではあるが対探偵課という着眼点が面白く、探偵という役割への挑戦に思える。桐島さんいい人。さらっと読めるしちょうどいい感じ。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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