探偵の探偵 (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062779845

作品紹介・あらすじ

調査会社スマ・リサーチが併設する探偵学校スマPIスクールに、笑わぬ美少女・紗崎玲奈が入校する。探偵のすべてを知りたい、しかし探偵にはなりたくない、という玲奈、なぜ彼女は探偵学校に入校したのか? スマ・リサーチの社長・須磨康臣は、彼女の驚くべき過去をつきとめる。須磨は玲奈の希望を鑑み「対探偵課」を設けた。紗崎玲奈はひとり、悪徳探偵を追う“対探偵課探偵”となった。

感想・レビュー・書評

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    探偵の探偵シリーズ1作目《文庫本》
    2014.11発行。字の大きさは…小。2023.07.08~09読了。★★★★☆

    中堅調査会社に勤務する美しい調査員、紗崎玲奈(ささきれな)の活躍の物語です。

    ストーカーされていた玲奈のふたつ下の中学2年の妹・咲良(さくら)は、自宅の浜松からストーカーの岡尾芯也(しんや)から逃れるために遠い親戚の豊橋の家に居たが探偵の調査でバレて、岡尾に殺された。玲奈は、妹の復讐のため、居所を突き止めた探偵を探すために高校を卒業すると調査会社スマ・リサーチに就職する。スマ・リサーチ社長・須磨康臣(やすおみ)は、玲奈のために探偵業者の中でも、探偵を探偵する、対探偵課なる部署を新設した。それから3年。対探偵課に高校を卒業した可愛らしい新人・峰森琴葉(ことは)が入って来た。

    2015年7月9日から9月17日まで毎週木曜日に、北川景子主演でフジテレビ系でテレビドラマ化され、2016年5月より週刊ヤングマガジンで清原紘による漫画が連載された。
    松岡圭祐さんの本を読むのは始めてです。

    【読後】
    おもしろい。
    玲奈は、妹が殺されてから何をしですか分からなくなっていた。そんな時にスマ・リサーチ社長・須磨康臣と会った。須磨は、自分が玲奈を引き取らなかったら犯罪者になると思い。引き取り探偵として教育し、育て、探偵業界の悪徳業者の撲滅をはかる仕事に就かせる。玲奈が、悪徳探偵に何度も殺されそうになります。これは、ハードボイルド小説では……。次作が楽しみです。
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    探偵の探偵シリーズ一覧
    05.桐嶋颯太の鍵
    04.探偵の探偵Ⅳ
    03.探偵の探偵Ⅲ
    02.探偵の探偵Ⅱ
    01.探偵の探偵  2023.07.09読了
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    ※参考
    「著者紹介」
    松岡圭祐(まつおか けいすけ、1968年12月3日 - )54才。
    「万能鑑定士Q」「探偵の探偵」「ミッキーマウスの憂鬱」「千里眼」「催眠」他で知られる。
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  • 探偵の探偵シリーズの記念すべき第一弾。
    最愛の妹を亡くし、ストーカーに妹の情報を流した「探偵」の正体を暴くために探偵社に入社した紗﨑玲奈と殺伐とした探偵業の世界に飛び込んだ峰森琴葉が運命に翻弄されながら戦っていく物語。
    松岡作品の『万能鑑定士Q』シリーズや『特等添乗員α』シリーズのような殺人や血が出にくい作風だったのに対し、このシリーズはとにかくバイオレンスな作風で苦手な人には避けられがちな物になっている上に、主人公の過去がとても陰惨のため先のシリーズのノリで読み始めるととても面食らうのかなと思いました。
    ストーリーとしては、彼女がスマ・リサーチ社に入社してから峰森との出会いなど導入からグッと捕まれるような最初でこれでもかと暗い過去や殺伐とした世界観が描かれている。自分の名声のために自分で事件を起こし、邪魔な人間を排除するという価値観を持った人間がいるというのが、探偵好きの私にはとてもショックな瞬間でもあった。人と人とが裏切り合っていく物語もこのストーリーならではと思いました。これから峰森との関係性がどうなるのか、玲奈の妹を死に追いやった探偵の正体は誰なのかなどの謎が残っているのでこれからの物語がとても楽しみです。

    この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
    紗﨑玲奈:小松未可子
    峰森琴葉:Lynn
    桐嶋颯太:花江夏樹
    窪塚悠馬:内山昂輝
    須磨康臣:神谷明
    岐部譲司:吉田ウーロン太
    霜田辰哉:落合福嗣
    藪沼信吾:近藤孝行
    矢吹洋子:日高のり子
    阿比留佳則:山口勝平
    紗﨑咲良:安野希世乃

  • 玲奈と咲良の仲の良さそうな様子を読めば読むほど辛さが倍増する。
    高校事変の最新刊を先に読んでしまったので、何が起こるか分かっていたから余計に姉妹の仲のよさが悲しかった。

    玲奈は復讐の為に探偵業に就くことにしたが、その固まった心を琴葉が溶かしつつあるこれからの話が楽しみだ。

  • 探偵には、美男美女は目立つからアカンのか…なら私は探偵になれんな(^O^)

    対探偵課「よくいえば業界の自浄、悪くいえば同業者潰し」、こんな課なら、探偵向きでなくても良いのか?
    確かに美人で、一匹狼は、絵になる。
    探偵には、妹の件でツライ目に会って…なので、探偵の全てを知りたい。でも嫌い。探偵学校出て、いざ、嫌いな探偵業界へ!
    まぁ、ほぼ全員を敵に回してやから、生傷絶えず…
    探偵といっても、名探偵とかみたいに事件解決とかは、映画や小説の話でそんなんしない。逆にそこが良いな。
    それに、美人やから何でも許せる…^^;

  • 松岡圭祐氏の本は「高校事変」シリーズしか読んでいないという、かなり偏った読書趣向をもっていると自覚している僕であるが、本書は初めての「高校事変」シリーズ以外の松岡本である。

    なぜ手に取ったかというと「高校事変」シリーズでキーパーソンとして描かれる市村凛が登場しているからである。

    本書を読んだところ、非常に読みやすく面白かった。
    本書の主人公は、美少女・紗崎玲奈。
    頭がよく、とっさの機転が利くという、このキャラクターは高校事変の主人公・優莉結衣とかなりだぶるが、やはり戦闘力という面では玲奈は結衣には敵わない。
    というかどちらかというと力技は弱いww。
    まあ、それが普通だけどね。

    1巻には市村凛はでてこなかったが、次からでてくるのだろうか。楽しみである。

  • 悪徳探偵を追う対探偵課探偵,紗崎レナ。
    強い意志と知識で戦うが,強靭ではないので傷だらけでスリリング。特に車ごと沈められた時から絶体絶命が続く。悪徳探偵阿比留の仕掛ける罠が汚い。

  • 「万能鑑定士Q」シリーズの完結編を読むために、少し前にコラボしたこのシリーズも読んでみることに…松岡圭祐と言えば、最近は「万能鑑定士Q」や「特等添乗員α」しか読んでなかったので、久しぶりに重量感のある作品を読んだ気がした。悪徳探偵と対峙する孤高のヒロイン・玲奈の活躍は、「千里眼」の岬美由紀を彷彿させた。まだ謎の残る玲奈だが、今後、どのように変わっていくのか、残りの3作品も楽しみ。

  • 妹をストーカーに殺害された主人公が、ストーカーに個人情報を提供した探偵を憎む余り、探偵会社に入りながら、違法探偵をしばき上げる。
    スレンダーで聡明でありながら、どこかチョロくてピンチになるヒロイン像は、作者の専売特許だが、本作は血まみれで車ごと沈められたり、ハードボイルド気味なのでご注意。

  • またまた新たなニューヒロインの誕生。

    野獣のようにヒタヒタと傷つきながらも前に進む主人公を応援したくなる!

    ぜひ〜

  • 着想は面白いが全体に暗い。
    主人公が美少女なのは凜田莉子から続くお約束の設定。バイオレンス要素が強すぎて松岡圭祐の作品としてはちょっと期待外れかも。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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