遺臣 百万石の留守居役(四) (講談社文庫)

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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062779944

作品紹介・あらすじ

四代将軍家綱の死去。宮家擁立に失敗した家綱の寵臣大老酒井忠清は権力の座から滑り落ちる。代わって台頭したのが、館林公綱吉を擁立した堀田正俊。加賀前田家には頭の痛い問題があった。不祥事で放逐した留守居役の小沢が事もあろうに堀田家に抱えられている。繋ぎのできるのは、新米留守居役の数馬だけ。藩の命運を懸けた高度な交渉に数馬が挑む。そして、失意の大老酒井は再逆転を狙い伊賀者に秘策を命ずる。百万石、危うし。

感想・レビュー・書評

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  • 数馬活躍していない
    政局ばかり

  • シリーズ第四弾。

    四代将軍家綱が死去。次期将軍に綱吉を擁立した堀田正俊の勢いが赤丸急上昇なのに対して、かつて権勢を誇った酒井雅楽頭がまさに風前の灯火状態。
    酒井雅楽頭が最後の悪足搔にまたもや加賀藩を巻き込もうとしていて、常に大ピンチの加賀藩。
    しかも、今や時の人・堀田正俊の留守居役が、不祥事で加賀藩を放逐された小沢なわけで・・。
    結局数馬が“小沢担当”をさせられているのですが、慣れない駆け引きに苦心しつつも頑張っています。

  • 留守居役瀬能数馬シリーズ4冊目。将軍の代替りに移り変わる権力図。またもや加賀に迫る悪意をはねのけることができるのか。
    大老酒井の破れかぶれがすごく、裏がないとすれば見苦しいとしかいえないが、相変わらず引き込まれるストーリー展開だった。直作格好いい!というところだが、直作も加賀に戻ってしまい、いよいよ留守居役としての活躍の場もやって来そうで、次感が楽しみ。とはいえ瀬能の活躍より、回りの人々の策謀やらなんやらの方が面白い。

  • 第四弾
    大老酒井から老中堀田へ、最後のあがき?で加賀忍びを装った綱吉暗殺未遂、伊賀忍びの思惑も絡み、そして元加賀藩留守居役が堀田家中へ

  • 皆が数馬の成長を促す。

  • 4~

  • 大老酒井忠清から老中堀田正俊へ。将軍死去による権力交代に、留守居役たちが動く。だが堀田家には加賀を裏切った留守居役小沢がいる。しがらみのない数馬が堀田家との矢面に立つことに。江戸城下で加賀忍が伊賀者に手裏剣を奪われた。加賀を陥れる策謀に、若き数馬はその任を果たせるか!?〈文庫書下ろし〉

  • 江戸時代と一口で言っても
    時代により社会状況が違うな
    下馬将軍の最後の粘りがでるか?

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著者プロフィール

上田秀人
一九五九年大阪府生まれ。大阪歯科大学卒。九七年小説CLUB新人賞佳作。二〇〇一年作家デビュー。歴史・時代小説を中心に活躍。主な文庫シリーズに「闕所物奉行 裏帳合」(中公文庫)、「禁裏付雅帳」(徳間文庫)、「聡四郎巡検譚」「惣目付臨検仕る」(光文社文庫)、「奥右筆秘帳」(講談社文庫)、「町奉行内与力奮闘記」(幻冬舎時代小説文庫)、「表御番医師診療禄」「高家表裏譚」(角川文庫)、「日雇い浪人生活録」(ハルキ文庫)、「辻番奮闘記」(集英社文庫)、「勘定侍 柳生真剣勝負」(小学館文庫)など。一〇年『孤闘 立花宗茂』(中央公論新社)で第十六回中山義秀文学賞を受賞。二二年「百万石の留守居役」
シリーズ(講談社文庫)で第七回吉川英治文庫賞を受賞。『翻弄 盛親と秀忠』(中公文庫)など著書多数。

「2023年 『夢幻(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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