ラーメンと愛国 (講談社現代新書)

  • 777人登録
  • 3.63評価
    • (35)
    • (116)
    • (83)
    • (19)
    • (3)
  • 130レビュー
著者 : 速水健朗
  • 講談社 (2011年10月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062800419

ラーメンと愛国 (講談社現代新書)の感想・レビュー・書評

  • 面白いのだけれど、何か一味足りない気がするのはなぜだろう。

  • なかなか面白かった。

  • 切り口は良し。問題は書き手の技量か。wikiで拾ったような情報をまとめただけのようにも思えるが、研究者ではなくライターだから仕方ないのかも。

  • 作務衣系、ラーメンポエム。うむ(笑)

    次は、脱サラ蕎麦屋民芸風を取り上げていただきたい。

  • 最近のラーメン屋にある種のいかがわしさとか、押し付けがましさを感じ、すっかり行かなくなったと言うより、行きたくない。その訳が少し分かった。

    特に、ラーメンポエムと作務衣の制服はやめてほしい。

    ラーメンと昭和史、愛国心、郷土愛、そしてナショナリズム、壮大な大風呂敷を広げているが、少々理屈ぼっくすぎる。論理展開に強引さも感じる所もある。しかし、知らないことも教わったし、オォット思う視点もあった。

    でも、年のせいか、押し付けがましいラーメン屋は嫌だな。行列などできない普通の中華屋のラーメンが一番好きです。

  • ラーメンを通して戦後の歴史を知ることができる。
    ララ物資の話、小麦粉の話は考えさせられた。
    西洋のスープ、主菜、主食を一緒くたにしたもの。稲作信仰。出版資本主義、北海道から沖縄までが日本という帰属意識。魅力的な物語に人は関心を抱く。

  • 資料ID:C0032877
    配架場所:本館2F新書書架

  • 2014年9月10日読了。「ラーメン」が「日本の国民食」となったプロセス、そして「日本の国民」という概念の成り立ちについて。cakesなどの記事でよく見かける著者だが、議論は分かりやすく懐も深く、大変読み応えのある内容だった。「実家がラーメン屋」は昭和のある世代までは「貧乏」の象徴だった、とはドラマやアニメなどでの扱いからも確かにうなずけるところ。ラーメンが他のファストフードと異なり高価格で行列を生むほど人気を博している背景には、戦後アメリカによる大量の安価な小麦粉の供給・その消費先としての麺類の大量消費、「作務衣化」に表象される、日本古来の伝統とは切り離された・欧米の視点で日本を再発見したような意匠化があるということなのか。いい悪いを述べることは出来ないが、ラーメンがそのように進化して生き残ってきたことは、「クールジャパン」の今後どうなるかを考えるためにも参考になる事例なのだろうか。

  • 著者曰く「ラーメンの変異から見る日本文化論」とのこと。
    ふとドッグイヤーしていたのは、ご当地ラーメンは郷土料理などでは無く、地方の風土が消え去る中で観光資源として捏造されていったのでは、という著者の言。なるほどなぁと思う。

    なにより、読み終わって感じたのは、本書の裾野の広さ、というか射程の広さというか、大風呂敷さ?
    目次を見ただけでも、日本外交の歴史やナショナリズム論、メディア論、経営学、地方分権論など、ラーメンというスコープを通して様々な世界が切り取れることに感動を覚える。そして痛く知的好奇心が刺激された。

  • ラーメン二郎は信仰、という文字に惹かれて購入しました。ラーメンが国家とどういうつながりがあるのかについて書かれており、大変面白かった。現在の日本のラーメン文化を築く上では、第二次世界大戦後に余剰生産能力をかかえていたアメリカにやる横槍も一つの原因だった、2020東京オリンピックを招致する際のネタとしてもラーメンが使われていたこと、日清食品とTガタフォードの思想の共通点、などラーメンについて様々な視点を得ることができた。

  • シナソバとか中華そばとか、バラバラに呼び習わしていたものが「ラーメン」という存在になったのは、チキンラーメン以降だったとか。「ご当地ラーメン」が郷土料理といえないのは、はやりの店が一軒できたのちにそれをみんなでマネしちゃうことからできちゃうものだからだとか。やたら人生訓好きだったりラーメン道とかいっちゃうのは麵屋武蔵から引き継がれてるのだとか。ラーメン屋の店主が作務衣を着るのは一風堂の影響だとか、いろんなトリビアが満載です。

  • ラーメンを中心に据えながら、現代史を振り返った本。
    戦後から現代にかけてラーメン産業が日本人にどう受け入れられ、根付き、発展してきたかを纏めている。安藤百福やエミングらの「生産技術への視点・大量生産の発想」という、日本ものづくり思想のターニングポイントとなった功績の大きさを初めて知ることが出来た。
    又、当時の食事情だけでなく経済事情・政治情勢を俯瞰的に考察がされている為説得力を感じる。特にご当地ラーメンを「地方の没個性が生み出したフェイクの固有性」であるとし、観光資源として捏造されたものと分析した点が面白い。

  • 面白いっちゃ面白いけど、「つくられた伝統」なんて日本に限らずどこでもそうだし、だから言おうと思えばなんでも「国粋主義」とか「ナショナリズム」とか言えるわけだけど、単にそれを「ラーメン」と結びつける組み合わせの面白さってだけじゃないの、という気もした。

    須藤元気を事例に「ナショナリストで多文化主義」っていうのは、もっと拡げて書いて欲しかったなーと思いました。そういう例を逆説的に捉えれば「地元のアイデンティティを否定して、多文化主義を肯定するリベラルの振る舞いは、マイノリティのナショナリズムや民族主義を肯定して、マジョリティの文化を否定する、マイノリティ側の排外主義」とも言える。まさに、そういう似非リベラルに対する反感が今の日本の右傾化を招いていると思っていたので。

  • 食文化とナショナリズムの意外な関係を探る。

  • 想像の愛国でもそれを守っていこうとするセオリーをラーメンの歴史を通して感じることができた。

  •  ラーメンを題材に戦前から戦後にかけて主に日本の食文化の変遷、日本人のナショナリズムの変化に関して言及した一冊。歴史の変化とその変化が現代にどう影響されていたか簡潔に整理されて読みやすかった。

    印象に残った点 
     日本の食文化のルーツは黒船来航以前は中国、それ以降はアメリカから輸入されるようになった。そんな中、ラーメンは中国発信の食であり、呼び方も支那そば、中華そば、ラーメン、今ではつけ麺と呼ばれるように変化した。変化過程で、日本は輸入したものを自国オリジナルのものに落とし込むことを得意とする国である。
     ラーメンを独自なものにする中で、戦後ご当地ラーメン、テレビ特集が組まれるが、ご当地ラーメンはその土地に根ざしたルーツを持つものでもない。また、テレビにラーメンが登場することで、ニュースとしての夕方の報道番組に変化をもたらし(バラエティー的要素を加え)、公共性を重視していた放送から利益追求型へと放送局は変化した。また、ラーメン道といったように修行する様子を映すことで、テレビにリアリティを追求するようになった。
     また、そもそも小麦が日本に根付いたのは戦後マッカーサーにより日本への低金利の融資と共に小麦を支援物資として送ることで、小麦文化を根付かせようとした。その結果、日本の小麦消費量は増加し、パン文化などが根付き、アメリカは小麦を輸出して稼ぐことができた。
     
     食文化から解いたように、日本は海外から受け入れたものを独自に落とし込むのが得意である。その傾向はもの造りにおいても感じることができ、大量生産より優良な製品の製造が得意である。しかし、なぜ独自性の構築に活路を見いだしたのか、疑問が残った。

  • 一気に読んだ。ラーメンを基軸に戦後アメリカの小麦戦略から、3.11以降に至る現代史を語るその手法は巧みだ。安藤百福から『渡鬼』、連合赤軍事件からジロリアンまでを単に俎上に載せるだけではなく、意味づけていく縦横無尽さとスピード感もまた見事。思想史としての結論にも納得する。

  • 速水健朗『ラーメンと愛国』読了。外来のラーメンが“国民食”へと変質していく様と現代史。舶来のものを独自のものへと変質させる我が国の独特な文化。それを凄まじいスピードで達成したのがラーメンといえる。大量生産が国民を統合し、今、ラーメン道として変容する。未来の消費すら見える。

  • この本は大学生の娘から借りて読んだ。
    「ラーメンと愛国」この題名にまず違和感を覚える、しかし読み進めるうちにこれがなんと面白い。
    日本人の大好きな「国民食」のラーメン、戦後の米国の小麦戦略による展開からのラーメンの進歩、「ご当地ラーメン」のうそ等ラーメンから日本人を改めて理解しなおす一冊。
    そして、現代日本のラーメン屋さんの右傾化?
    ラーメン大好きなあなたは読んでみるべきですよ・・・。

  • ラーメンで国家論を語るという、突拍子もないお題だが、そこそこしっくりくる内容。半世紀後、「ラーメン」はなんという呼称に変化してるだろうか。

  • 戦後文化なんてどれもこれも紛い物ってのを、ラーメンを点にしてあらゆる方向に線を引いている。サクサク読める。良書。

  • 気合いの入ったラーメン屋は疲れる。気軽に食べる大衆食のラーメンが、いつから気合いで作るものになったんだ、と疑問だったが、同じような問題意識を持った人がいた。(筆者曰く「作務衣系」)

  • 13/03/23、ブックオフで購入。

  • ラーメンって興味なかったので、速水本の中でも食指が動かなかったんだけど、読んでみて凄く面白かった。
    詳しくはあとで書こう

全130件中 1 - 25件を表示

ラーメンと愛国 (講談社現代新書)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

ラーメンと愛国 (講談社現代新書)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ラーメンと愛国 (講談社現代新書)を本棚に「積読」で登録しているひと

ラーメンと愛国 (講談社現代新書)のKindle版

ツイートする