- Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062802024
作品紹介・あらすじ
よく生き、よく死ぬために!
ブッダは言った。「人生は苦である。それでも、生きる意味がある」と。
ついにブッダが見出した人生の真実とは何か。
ブッダの死。それは同時に仏教の誕生となった。
パトナーへの移動の車中でひどい吐き気と腹痛に苦しめられた。薬を飲んでもまったく効かず、延々とつづくでこぼこ道が、“地獄の道”にも思えたほどだ。それだけに、ブッダの「老い」についての述懐が、実感をともなって胸に響いてくる。――<本文より>
<80歳のブッダが歩いた、人生最後の400km>
霊鷲山――ナーランダー――パトナー――ガンジス河――
ヴェーサーリー――ケッサリア――パーヴァー――クシナガラ
感想・レビュー・書評
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インドで癒されたい。
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アンベードカル博士はヒンドゥー今日から仏教への改宗運動を行った。
ブッダは争う事、戦うことをしなかった。だが、それまでインド社会を支配していたバラモンの教えには静かにはっきり抵抗した。
人間はみな平等である、とブッダはいった。
盗賊にも、娼婦にも教えを説き、生涯の大半をさまざまな階層の人々に語りかけながら旅の途中で死んだ。
全ては変わる。
それが、変わらぬ真理のありようなのかもしれない。インドの各地で出会った人たち、眺めた風景を思い浮かべながら私は思った。
ーもろもろの事象は過ぎ去るものである、と。
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上巻は著者の紀行文的要素が強くてイマイチだったが、下巻ではブッダの言葉・教えが頻繁に引用されるなど、「人間ブッダ」がみずみずしく描かれていて良かった。最後は現在のインドが抱える闇の部分についても触れている。上巻だけで読むのをやめようかと思ったが、読んで正解だった。
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3/11読了