21世紀 仏教への旅 日本・アメリカ編

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062802062

作品紹介・あらすじ

TARIKI<他力>は、自力の国アメリカを救えるか?!
京都、上越から、アメリカへ飛んだシリーズ完結編!

他力思想は、21世紀の世界に影響をあたえる可能性がある。
異なる宗教同士の対立を超えるものはないのか、ということを私はずっと考えつづけてきた。そして、いま約二千五百年の時空を超えて、仏教というものが静かに浮上している。それを、私は強く感じることができた。――<本文より>

<TARIKIについて考えた旅の道のり>
京都―龍谷大学―安養寺―上越―居多ヶ浜―五智国分寺―居多神社―デトロイト―
ニューヨーク―ニューヘイブン―コロンビア大学―NY大菩薩禅堂金剛寺

感想・レビュー・書評

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  • 親鸞、TARIKI、そしてアメリカにおけるTARIKI。
    阿弥陀はGODと似ているが悪人正機といのはGODと違う、といった阿弥陀とGODという章が興味深い。

  • 日本の旅編では親鸞が、比叡山から京都へ、越後の流刑地「居多ヶ浜」へ、関東へ、京都へ、と活動の場と思想を変化させたことが分かりやすい。とくに越後での再出発は親鸞の大きな成長につながったと思います。▼アメリカ編では、アメリカ人の仏教とくに「他力]に対する考え方に関して、3.11の遺族や、大学の仏教教授から聞き、仏教のアメリカでの広がりとともに、自力の国アメリカの抵抗にもなるほどと感じました。▼また、筆者の考え、「これからの仏教は、慈悲、すなわちマイトリー(慈)とカルマ(悲)のカルマ(人々と悲しみ、共鳴するところからスタートする)の方が大きな意味を持ってくるのではないか」に同感しますが、世界に広がるのは難しい気もします。▼ダライラマの言葉、「仏教徒にならなくてもいい,”慈悲のある人間になる”と言いなさい。どんな文化背景にもかかわらず、他人のことを思いやる人間になることが大事だ、と。(コロンビア大学 サーマン教授)」にも共感しました。

  • 世界中で仏教は浸透している。

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著者プロフィール

1932年、福岡県生まれ。作家。生後まもなく朝鮮半島に渡り幼少期を送る。戦後、北朝鮮平壌より引き揚げる。52年に上京し、早稲田大学文学部ロシア文学科入学。57年中退後、編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞、2010年『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞受賞。ほかの代表作に『風の王国』『大河の一滴』『蓮如』『百寺巡礼』『生きるヒント』『折れない言葉』などがある。2022年より日本藝術院会員。

「2023年 『新・地図のない旅 Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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