- Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062807050
作品紹介・あらすじ
シルクロードとは、単なる「東西交易路」ではなく、突厥、ウイグル、チベットなど諸民族が入り乱れる激動の世界史の最前線だった。近年注目の「ソグド人」とは何者か。唐は漢民族の王朝なのか。中央ユーラシアの草原から、西洋中心史観と中華主義の克服を訴える。
感想・レビュー・書評
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遠い昔NHKの「シルクロード」を見た時なにか胡散臭く
井上靖も嫌いだった。
多分、中華思想視点が気に入らなかったのだと思う。
著者の「西欧・中華」中心歴史観の転換のすすめと
「本当の自虐史観とは何か?」には納得させられる。
知の不在は衆愚政治を生む。これにも同感。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
近代の覇権を築いた西欧の中央アジア史の水準がどこまで低いのか知りませんし、日本の研究水準が高くて海外は追いつけてないらしいのですが、論争に興味がない私にはこの本の内容を納得しながら読めるような素朴さはありませんでした
出来るだけ論者に加工されてない歴史を知りたいものです -
中央図書館で読む。それにしても、パソコンに直接打つのは便利です。ノートをとり、スキャンするのも簡単です。しかし、見た目がよくない。再読です。このシリーズは、正直、あまり面白くない。しかし、この本は面白い。テーマは、唐の成立です。現在のモンゴル地域の遊牧民と漢民族の王朝は、常に、敵対していたわけではない。権力を握るために、協力することもあった。また、一方的な上下関係にあるわけではない。ケースバイケースであった。唐の特徴は、漢民族を重視したことである。これは、当然である。彼らの協力なしで、農耕民を支配することはできない。それに対して、遊牧民は戦争は出来ても、農耕民を支配することは出来ない。それにしても、この時代のことを全く知らないことに気づく。いつも思うことですが、一冊読んで終わりはよくないです。正直、何も残りません。関連文献を読む必要があります。前に読んだ本が深く読めるようになってきます。
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ソグド人面白い。唐の懐の大きさ。
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中央アジアの諸民族の興亡を中心に、ソグド人たちの活躍を論じる。