上海発! 新・中国的流儀70 (講談社+α文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062811200

感想・レビュー・書評

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  • 現地の方の具体的なエピソードが盛りだくさんで勉強になった。もう15年くらい前に出版された本だから、今は状況変わってるはず?と思われる部分もありました。

  • これから上海駐在の人は読むべし本。カルチャーショックをしないためにはお国理解は大事。

  • 中国に興味がある人、
    中国へ行きたい人、
    中国で仕事・留学する人…
    そんな人にオススメ!中国のちょっぴり変わった常識が知れます!
    替え玉受験、水の宅配サービス、ATM…
    日本との違いに思わず笑ってしまいます!

    後半部分は中国人とのお仕事マナー、
    駐在員事情について書かれています。
    知らない世界が知れてよかったと思ったし、
    中国での生活も楽しそうだなと思いました。

  • 中国人に強さがわかる
    1人で生き抜く力がある
    ここまでか?というくらいの行動力も驚かされる

  • すごくリアル!
    いろんな切り口から事例をあげられていて大変面白い。
    中国初心者には衝撃的、多少免疫がある人なら「あぁ~わかるわかる」と共感できる部分が多々あると思います。

    久々に中国に乗り込むときにちょっと読んでおきたい一冊ですね。

  • ・1/29 またまたこのての本の衝動買いだ.それも日野のとなりの豊田駅前の本屋で見つけて買ってしまった.やっぱり興味あるんだよねぇ、これ系の話しって.なんかこの頃は2冊に1冊ぐらいの割合で中国本のような気がしてきた.
    ・2/2 読了.相変わらず中国はすごいけど、それに踊らされてる日本人もどうかと思う.自分も気を付けないといけないなと思う.

  • 須藤みか著「上海発!新・中国的流儀70」講談社α文庫(2007)
    * 2007年1月14日づけの朝日新聞に「中国駐在員SOS」という記事があった。想像以上に大きい異文化のギャップなどから精神的なストレスに悩む日本人駐在員が増えているとのこと。思い悩むのは日本人ばかりで中国人はあっけらかんとしてマイペースだとしたら悲しすぎる。あるがままの中国人を受け入れてしまえば、見習うべきところも見えてくる。もう少し楽観的に事態を捉えるなんていうのも、まさに中国人を見習うべきところかもしれない。
    * 人心掌握は「胃袋を満足させる!」。中国の会社はランチ手当てというものを出すところが非常に多い。食べることをおざなりにしない中国人は食事を大切なものと考える。またホストたるもの客が食べきれないほどの料理でもてなさなければいけないと考えるのが中国人。ゲストになれば、それ相応にもてなされなければ、食に敏感な中国人は面子を傷つけられたとさえ思う。
    * 日本のビジネスは相手も自分と同じように考えるであろう、あるいは察してくれるだろうという「期待」の上に成り立っていることが少なくない。ビジネスルールや行動規範を共有する日本でならまだしも、海外でそんな甘い考えは通用しない。たとえ頭でわかってはいても、長年にわたって染み付いたビジネス手法は一朝一夕に変えられるものではない。中国企業と契約を結ぶ時には、懸念される内容についてあらゆる角度から検証し、その防御策を契約書に盛り込むのが基本である。それでも遺漏は生まれるのだから。
    * 自尊心が高い中国人は面子を重視する。有史以来、戦乱がつづいてきた中国は、まさに競争社会。最近の経済成長でますます競争が激しくなる中で、わざわざ自分は無能だと吹聴することはない。というわけで、相手との間に信頼関係が無い限り「できない」とか「知らない」を簡単には口にしない。これは中国人が没問題を連発する理由にもなっている。ひとつの中国的処世術といえる。
    * 中国人の行動原理を語るときに必ず出てくるのが面子である。日本人の考える面子よりもより広義で、体面、個人の尊厳にまで関わってくる。面子は自分の存在意義を決めるもので、中国社会の人間関係はこの面子を立てたり立てられたりして、成り立っている。ところが中国の日本人は日本の常識のまま行動して不用意に彼らの面子を傷付けているということは少なくない。
    * 今の中国人はものすごい向上心を持ち続けている。日系企業で働き日本語堪能なスタッフであっても、「上海には日本語ができるというだけならそれこそ無数にいます。競争も激しい。」といいながら仕事が終わったら英語や会計、パソコンの学校に通い日々スキルアップを図る人々であふれかえっている。「今、勤めている会社でずっと働こうと思っている人なんて、私の周りにはいません。能力がきちんと評価されてなかったり、会社でこれ以上の勉強することがないと思ったり、上司が馬鹿だと思ったら転職しますよ。」優秀で積極的な上海人の言葉である。
    * 中国で暮らす中で値切り交渉を行うのは当然のことである。言い値で買うのははっきりいって馬鹿とみなされる。自分にとって商品がどれだけの価値があるのかを考えて希望価格を決めてそれに近づけるように交渉していく。希望価格に見合わないのであれば、買わなければいいだけの話である。店の提示した金額のまま買うのが一般的な日本とは違うルールの中に彼らは生きている。

  • 2006年までに書かれたエッセイだが、それももう古い。さすがにほとんど聞いたことがある話が多かった。もちろん、そうそうって思うことも。
    中国人が「没問題」を連発する訳・・・できないことをそのまま答えたら、自分がまるで能力が無いと言っているようで、無能と評価されるのがいやだから。自尊心の高い、そして競争の厳しい中国だからこその感覚だろう。しかし、信頼関係があればあるほど、知らないとか出来ないとか言ってくれる。
    人民度チェック・・・タクシーで前の客がお金を払っているうちに乗り込む、何か聞かれて「あん?」とか「ああ?」とか「チッ」とか言ってしまう、注文した料理が遅いと服務員に文句を言うようになった、足が疲れると公共の場でもしゃがみこむようになった、年を尋ねるのに干支を聞くようになった、酒がでても偽物じゃないかと疑うようになった、横断歩道を渡るわけがない。。。
    しかし、この作者は本当に中国にいる人だ。いろんな中国関連の本があるが、ちょっと出張で来て1ヶ月やそこら取材して書いた本にはない実感が籠っている。これから中国にって人は、この人の本読んでからってのも悪くない。
    現実はといえば、40億円の家があったり、お手伝いさんが10人いたり、ポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニ全部もってる女の子がいたり。
    規模も全く違う。もう来年にはGDPで日本は2位から転落するだろう。もはや、中国を笑っていられる余裕は無いのだろうか?
    実際は大丈夫。文化的にレベルの高い洗練された文化は無いに等しく、日本の素晴らしさ=企画力、技術、表現力、サービスなど全くもってレベルが違うからだ。
    人口の多さによる脅威はある、中国に「困ったら人数かければ大丈夫」というのがあるが、日本はそれを一人一人の能力と工夫でなんとかしてきたから。
    プライドとたゆまぬ努力。日本を憂う1人としてまだまだ頑張ろう。

  • 中国在住の著者による、上海に生きる中国人(上は超エリートのリッチ層から、下はその日暮らしの出稼ぎ農民まで)のホンネ観察記。詳しくは<a href="http://d.hatena.ne.jp/rockfield/">こっち</a>に書いてあります。

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著者プロフィール

フリーランスライター。
出版社勤務を経て、94年上海へ語学留学。
国営出版社勤務ののち、フリーランスに。
復旦大学大学院修士課程終了(新聞学)。
2003年から1年半、香港に滞在。
著書『上海で働く』(めこん)。共著『日本の常識は中国の非常識』(時事通信社)、『ハッピーシャンハイ』(双葉社)。
現在、中国に腰をすえ、中国人のライフスタイル、異文化コミュニケーション、出版事情など多分野にわたり取材を続けている。

「2007年 『香港・広東で働く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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