新装版 君について行こう (下) -女房と宇宙飛行士たち (講談社+α文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062813891

感想・レビュー・書評

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  • 僕は知らないのですが、漫画で『宇宙兄弟』という作品があるそうですね。その漫画の作者、小山氏によると本書がきっかけとなってその『宇宙兄弟』は誕生したのだそうです。

    本書は、万起男氏が千秋さんと出会ってから、スペースシャトルで宇宙へ飛び立つまでの様々な出来事をエッセイという形でまとめたものです。

    本書では宇宙飛行士となるとはどれほど大変な事か、また宇宙飛行士になれた後の生活や訓練等が如何に大変なものなのかが書かれて興味深かったです。

    2週間という短い宇宙飛行のために、あれほどの準備や訓練をしていたとは・・・。驚くばかりでした。

    訓練メニューや生活、各宇宙飛行士の家族に対するNASAの対応など、かなり具体的に書かれていて、そういう意味では貴重な資料でもあります。


    ところで、本書を読んで感じたのは、千秋さんは非常に優秀な医学者というだけではなく、何事にも超ポジティブで、目標を設定した後は、それに向かってひたすら努力をするという、ある意味、成功者の典型のような方だなという事でした。

    まさに、『物事を成就させるためにはこうでなくては』という感じでした。


    さて、本書ですが、内容的には文句なく面白く、ユーモラスなのですが、どうも著者である万起男氏の文体が自分には合いませんでした。

    なんかキザというか鼻につくというか・・・。個人的趣味と言えばそれまでですが、この点だけが残念でした。

  • 『君について行こう』の下巻。宇宙飛行士向井千秋さんの夫である万起男さんが、千秋さんが宇宙に飛び立つまでの46日間を日記にして綴った本。千秋さんの宇宙に飛び立つための準備や訓練の様子だけでなく、宇宙飛行士やその家族の思いも書かれていて、そういった思いを知ることができる貴重な本だと思います。(2011.7.3)

  • 上巻が想像以上に面白かったので、下巻も読みました。
    宇宙飛行出発までのカウントダウン(45日前から)の中で、宇宙飛行士が行う訓練の内容や宇宙飛行士の配偶者が行うイベントが詳細に書かれている。

    上巻に引き続き話が軽快に流れていくので、面白かったです。

著者プロフィール

むかい・まきお 1947年、東京都生まれ。慶應義塾大学医学部卒業。慶應義塾大学医学部准教授、病理診断部部長を務めた。
「宇宙飛行士・向井千秋の亭主」であることを潔く自認し、『君について行こう 女房は宇宙をめざした』『続・君について行こう 女房が宇宙を飛んだ』などのエッセイを執筆。2009年、『謎の1セント硬貨 真実は細部に宿る in USA』で第25回講談社エッセイ賞を受賞。著書に『ハードボイルドに生きるのだ』『渡る世間は「数字」だらけ』『無名の女たち 私の心に響いた24人』『米国の光と影と、どうでもイイ話』など。

「2018年 『人に言いたくなるアメリカと野球の「ちょっとイイ話」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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