貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する (講談社+α文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062814171

作品紹介・あらすじ

あのベストセラーが待望の文庫になって登場!グローバル資本主義の進展とともに快適な「楽園」を追われるようになったサラリーマン。正社員はもはや希少種となり、あらゆる人が望むと望まざるとにかかわらず、フリーエージェント化していく…。残酷なまでに「自由」な世界を生き抜くにはいったいどうすれば?サラリーマンだけが知らない、「雇われない生き方」で不条理なニッポンに希望を掴み取る「ファイナンスの技術」。

感想・レビュー・書評

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  • 難しかった。
    この本が理解できるようになってから再読したい。

    国を利用する、覚えておこう。

  • あくまで個人の感想として書くと、この本の主題は、「被雇用者として生きるよりも、マイクロ法人化したフリーランスとして生きるほうが制度的恩恵が大きい」であると思う。

    実際の所得のうち課税所得として捕捉される分を小さくすることが可能であるという点はその通りだと思う。昭和の昔から「クロヨン」とか「トーゴーサンピン」とか呼ばれていたものと表現を変えただけで同じものだと思う。
    この点で、フリーランスのほうが経済的に有利であるというのはその通りだと思う。

    ただ、もしこの本がコロナ禍真っ只中の2020〜2022年頃に出版される予定であったとしたら、果たしてこの「マイクロ法人化はお得」という内容のままで世に出たかと考えるとちょっと違っていたかもと思う。
    日本国内においてコロナ禍によって経済的に大きな打撃を受けたのは、自らリスクを取ってビジネスをしていた自営業の方々が多かった。
    社会全体に影響を及ぼすようなゲームチェンジャー的な大きな変化が生じた際に、それに乗って大きく業容を伸ばすチャンスがある反面、それに呑み込まれて収入の道を失うとともに自らの生活を支えるための社会保障も薄いというリスクも負う生き方でもある。
    同時に、実際には『上の人』の指示通りに仕事をするという働き方でいたのに、いざという時に「あなたは被雇用者ではなくフリーランスですから」と言われて救命ボートに乗せてもらえずに冷たい海に投げ出された人たちも多いはず。

    本書が言う「雇われない生き方」はそれはそれで一つの生き方であり、人によってはそのほうが経済的にも有利であることも多いとは思う。
    日本人全般が「雇われる生き方」に固執し過ぎだというのも事実だと思う。

    だが、自らの意思による選択の結果として「雇われない生き方」を選ぶ際は、その生き方で背負うリスクを常に意識する必要があると思う。
    さらに、自らの意思とは関係なく「雇われない生き方」の不利な部分だけを背負い込まされている方々は、そこからの脱却をするのにどうすればいいかを今すぐ必死になって考える必要があると思う。

  • 商品作って、法人作って、お金が流れてくる側に立とうぜって話
    日本で豊かになる方法の一つを解説してくれている

  • ストーリー
    あなたの人生に「希望」はありますか?
    税金ゼロで利益を最大化! 合法的に国家から搾取する方法

    あのベストセラーが待望の文庫になって登場! グローバル資本主義の進展とともに快適な「楽園」を追われるようになったサラリーマン。正社員はもはや希少種となり、あらゆる人が望むと望まざるとにかかわらず、フリーエージェント化していく……。残酷なまでに「自由」な世界を生き抜くにはいったいどうすれば? サラリーマンだけが知らない、「雇われない生き方」で不条理なニッポンに希望を掴み取る「ファイナンスの技術」!!

  • ・派遣切りや新卒の内定取り消しが相次ぎ、街には失業者が溢れ、どこを見ても暗い話題しかないけれど、
    そんなニュースばかりじゃますます暗くなるだけだ。
    朝から晩まで「不景気だ!」と騒いでいたって景気はよくならない。  
    みんなが好きな仕事に就けて、毎年給料が上がっていって、会社は一生社員の面倒を見てくれて、退職すれば悠々自適の年金生活が待っていて、病気になれば国が下の世話までしてくれる
    ──そんな理想郷を勝手に思い描いて、その夢が裏切られたと泣き喚くのはそろそろやめよう。
    そんな都合のいい話があるわけないって、幼稚園児だって知っている。  
    世界はもともと理不尽なものだ。
    みんなの都合のいいように神さまがつくってくれたわけじゃない。
    そんな〝ディストピア〟で、一人ひとりが前向きに生きていく道を探さなきゃいけない。
    「生まれてきた意味」って、そういうことじゃないのかい?

    ・サラリーマンをつづけるべきか、脱サラするべきかがよく問題になる。でもこれは、設問の仕方が間違っている。原理的に言うならば、私たちはみんな企業家で、意識しているかどうかにかかわらず、常に人的資本を最大化するような選択をしているのだ。

  • マイクロ法人設立のために何が必要で、どうすべきかを具体的に記した1冊。会計の知識とファイナンスの知識を武器に、「法人」としての人格と「自然人」としての人格を上手に使い分けることにより、サラリーマンをしながら会社経営をできるといったことが書かれている本。「社畜が理想の人生」ということに疑問を持つ人なら、一考の価値があると思います。また、株式投資を行うときに役立つ財務諸表を見ると思いますが、財務諸表のカラクリをとても分かりやすく理解できるような説明をしてあります。

  • まあ言いたいことはわかるけれど、という感じ

  • キャッシュフローの辺りから難しくなって、のこりはまた今度にしてしまった。

  • 参考になった部分もあるが
    マイクロ法人の利用方法を
    もっと詳しく知りたかった。

  • 少し古い本だが国の制度や融資をうまく利用して賢く自由に生きようという本

    現在の資本主義の考察や財務諸表の見方、法人化のメリットなど、ファイナンスについて広く語られており、実際にマイクロ法人を作るかは別としてもとても勉強になった

    定期的に読み返して、国を上手く利用するという考え方を忘れないようにしたい

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著者プロフィール

2002年、金融小説『マネーロンダリング』(幻冬舎文庫)でデビュー。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)、『日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル』『橘玲の中国私論』(以上ダイヤモンド社)『「言ってはいけない? --残酷すぎる真実』(新潮新書)などがある。メルマガ『世の中の仕組みと人生のデザイン』配信など精力的に活動の場を広げている。

「2023年 『シンプルで合理的な人生設計』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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