ネタになる「統計データ」 (講談社+α文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 57
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062814355

作品紹介・あらすじ

楽しみながら、疑ってみる
角度を変えて統計を眺めれば見えない「世相」が見えてくる

「もらったらドン引きする年賀状」「トイレ掃除と年収の関係」「飲食店で紙エプロンをするか」「欠かせないおでん種」「自信が持てないビジネスマナー」「宝くじとスクラッチはどちらが好き?」「外国人の注目する観光名所」などなど、ふだんはあまり気にしないような統計情報。その裏には、統計を取る側の思い込みも含めた、人間心理が潜んでいる!? 奇才・松尾貴史が、自身の体験や主観を織り交ぜながら、縦横無尽に統計データを「怪析」する。

●あなたの手帳に「秘密」はありますか?
●シートベルトの着用率が高い都道府県
●プレゼントは「中古品」でもいい間柄
●若者の「便所飯」は理解できますか?
●北朝鮮の平均寿命

感想・レビュー・書評

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  • ネタになる統計データ 週刊誌に連載されていたエッセイを一冊の本にした。

  • タレント松尾貴史の統計データをネタにした、日刊ゲンダイ連載もの。統計調査は設問によっては「誘導なのでは?」というものあり、必ずしも額面どおりは受け取れませんが、トイレ掃除と年収の関係、歯磨きとがんリスク等々興味深いもはあります。分析は軽いし、内容はそこそこですけど。

  • 松尾貴史(キッチュ)が、「落語への関心」わ「欠かさせないおでん種」など、割とどうでもいい統計に、アレコレ言ってて
    なにも考えずに、読むにはちょうどいい一冊。
    ちなみに日本人は年間約82回カレーを食べているそうです。
    ボクはきっとそれ以上食べてます(笑)

  • もらったらドン引きする年賀状で、白紙とか前の年の年賀はがきとか、干支が間違っているとか、想像したら吹き出してしまうような内容があってうけた。印刷に失敗とか西暦間違えてるって、どれだけおっちょこちょいなんだ。白紙で出す、って面白いな。あと1月末に届くって、年賀状じゃないだろ。

  • 世に溢れる様々な統計データ。生活、文化、社会、経済、政治に関わる統計を冷静にシニカルに解析。提示されたデータを鵜呑みすることなく、まずは疑うことが大事だろう。そんなデータの正しい読み方を著者が提示してくれている。

  • 帯に「楽しみながら、疑ってみる」とある通りいろいろな統計データを見てその数字を疑っい考えたことについて書かれている本です。
    発表されるデータのサンプルがどういったものか、それによっても結果が変わってくるのは確かです。この手の数字はニュースなどでとりあげられることも多いのですが、本当にそれが真実なのでしょうか?
    「ふ~ん、そうなのか」と感心はするにせよ、それによって、自分自身を卑下することも、主義を曲げることも必要はない。一つの話のネタと思って見るぐらいが、正しい心の持ちようなのでしょう。そんなことを思わせてくれる本です。

  • 2011年08月 02/051

    数値を見てどう考えるかを楽しく解説している松尾貴史さんの一冊。横道にそれまくったままの回もありますが、統計をそのまま見るのではなく、自分で考えながら見ましょうね、ということを教えています。
    統計は使い方次第で見ようと思うものを見せることができます。日常生活では科学的な研究として適切に取得されたものよりも、マスコミの調査のように望んだ回答を誘導するためにも使われるものに触れることが多くなるので、手軽にそのあたりのことを意識するにはぴったりです。

  • システム関係の部署にいた時期、様々な統計データを作ってくれと頼まれた。そのデータの集計条件を聞けば、だいたいその目的が見えてくる。まずは「結果ありき」であることがほとんどなのだ。

    さて、本書でまず驚いたのは、世の中ではこんなにもいろんな統計が取られているのかということ。その数値をどう解釈するのかはそれぞれなのだけれど、自分の頭で考えることなく、「へぇ~、そうなんだぁ」と鵜呑みにするのはいかがなものかな、というのが著者が伝えたいことの一つだろう。
    そのデータがどこから出されたモノか。統計データなんて、そのデータを提供した団体なりなんなりの意図が含まれていて、何かしらの誘導がなされていると考えた方がいい。最初に書いたとおり、「結果ありき」である場合が多いのだから。

    彼の著書を読んでいくうちに、段々と私自身も懐疑主義になりつつあるようだ。
    何かを目の前に出されたら、まずは自分の頭で「これは何だ?」というところから考えてみようということ。そうして食べられそうなら、咀嚼してみて、飲み込めなかったら吐き出す。飲み込めれば自分の中では消化できるモノだということになる。

    現在、積極的に拒絶しない限り、情報はあらゆる方向から入ってくる。その情報をそのまま全部自分の中に取り込んでしまったら消化不良になるか、食中毒を起こしかねない。まずはそれが自分にとって有用か否かを判断しなければならないワケだ。有用かもしれないと思えば取り込む。取り込んでからもそれが本当に自分が納得いくモノかどうかを判断する。そうして、納得できればそれが自らの血となり肉となっていくのだろう。

    この本は統計データを出発点として、そこから著者が日本の社会の様々なことにツッコミを入れている。それがまた読んでいて痛快。松尾氏の著書を読むと、いろんな角度でモノを眺められるような気がする。あぁ、そういう見方もあったかと気づかされることも少なくない。本書も例外ではない。今まで「当たり前」のことだと受け容れてしまっていた物事に対して、「あれっ?」と思わされる。そうして、自分にとってはどうなんだろうか・・・と考えはじめる。
    うん、やはり面白い。
    サクッと読めて、クスッと笑えて、アレッと首をかしげる。そんな一冊だ。

  • 2011/8/2 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2012/2/13〜2/20

    日刊ゲンダイに連載されたコラムをまとめたもの。松尾さんらしいちょっと違う角度で物事を眺めている。確かに、日本人は権威ある組織が報告する統計データを鵜呑みにしやすいからなぁ。私も注意しないと。

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著者プロフィール

1960年、兵庫県生まれ。大阪芸術大学芸術学部デザイン学科卒業。俳優、タレント、ナレーター、コラムニスト、「折り顔」作家など、幅広い分野で活躍。東京・下北沢にあるカレー店「般゜若(パンニャ)」店主。『季刊25時』編集委員。著書に、『東京くねくね』(東京新聞出版局)、『なぜ宇宙人は地球に来ない? 笑う超常現象入門』(PHP研究所)、『折り顔』(リトルモア)ほか。

「2019年 『違和感のススメ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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