できる人はなぜ「情報」を捨てるのか (講談社+α文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062815055

作品紹介・あらすじ

情報過多の現代。その溢れる情報をすべて追うことはほぼ不可能。現代のビジネスパーソンがすべきは、「戦略的インプット」。情報の「整理法」を学ぶのではなく、取り込む情報を厳選することで、人とは一味違う情報を身につけられるのです!50万部大ヒット『情報は1冊のノートにまとめなさい』シリーズの著者による、独創的なアイデアを思いつくための取捨選択の極意。あなたの企画書、プレゼンの質が見違えるように劇的に変わります。

感想・レビュー・書評

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  • 【ノート】
    ・タイトルに偽りあり。少なくとも自分が期待していた内容とは違った。期待していたのは、スマートな人が情報を捨てることによってどのようなメリットを得ているのか、その考え方や思考の構造についてだった。それに対して本書は2009年に刊行された「情報は『整理』しないで捨てなさい」の文庫化であり、内容的にもそちらのタイトルの方がしっくり来る内容だった。

    ・自分はrtmなりevernoteなりに情報を記録、蓄積しているが、どうもそのことによるメリットをあまり感じられていない。このことが本書を読む動機になったのだが、そんなわけで、期待していたものは得られなかった。

    ・読んでみると、既に実践していることや考え方も多かったので、それらについては意を強くできた。

    ・「縦と横に散らす」。たとえば「環境」をテーマにするなら、
     横:友達の家ではどうやって節電しているか、中国のリサイクル事情は、ヨーロッパの政策は、他社の環境報告書はどうか。
     縦:原始時代のゴミ問題は、江戸時代のリサイクルの仕組みは、戦時中に物資不足になったときの省エネ方法は。(P92)

    ・生の情報を取り分けるトレーニングとしてテレビを見ながらノートを取る。30分程度のニュース番組やNHKの高校講座など。(P110)

    ・「司馬遼太郎の小説は歴史書ではないが、正確な事実だけを並べた歴史書に触れるよりはずっと日本史に対する基礎知識がつくでしょう(P128)」とあるが、これは佐藤優の指摘とは合わない。自分としては佐藤さんの意見を採る。

    ・情報を入手するコストについての意識を持つ(P156)。

    ・青空文庫全文検索サイトってのがあるらしい。http://www.su-ki-da.com/

    ・時事ドットコムがよいらしい。(P187)

    ・やっぱい文藝春秋は面白いらしい。(P189)

    ・「資料を読んで疑問が湧いたら、気後れせず「リリースを読んで、もっと知りたくなったのですが」と「問い合わせ先」に電話してください。(P196)」

    ・書類に「×」を書く。自分が目を通したものには「痕跡」を残すと再読時の手間がグッと軽減される。(P211)

    ・「思いついた『ネタ』を書いておくときの大事な心構えは、『決して恥ずかしがらないこと』です。」「会議で腑に落ちないことがあっても発言できない、セミナーでわからないことがあっても手を挙げて質問できない、面白いと思っている企画があるけれど提出できない...。『目立ちたいだけと勘違いされるのでは』『バカだと思われるんじゃないか』『ヘンなヤツだと思われるかもしれない』こういう心配をしていたら、未来永劫『人と違うアウトプット』はできません。僕が思うに、わが国の教育や社会文化は、このような自己規制の思考パターンをつくり上げることにかけては天下一品です。誰でもこうなってしまいます。だから、こんなケースに心当たりがある人は、『戦略的インプット』の前に、その事なかれ主義や自己検閲の癖を捨てる努力をしてください。(中略)ノートに手書きすることは、この『タブーのなさ』を確認する効果もあります。(P240)」

    ・横着(知的怠慢)しない。資料を配られたら一番重要な部分はどこかチェックする。「うまい話」をささやかれたら、その信憑性や発信者のメリットを想像する。いちいち考える、いちいち自分で判断する。(P251)

  • かなり前の本だが、本質は変化なく、今でも充分に耐えうる内容。

  • 10年以上前なので、具体的な箇所でやや古く感じる箇所はあります。
    そうでなくても「ついていけないなあ」と思うところをあります。
    でも、考え方はとてもよく分かりました。
    どの「情報捨て本」よりも納得できました。

  • -

  • 捨てる情報の為の、必要な情報の入れ方が書いてある。納得の本!

  • 図書館で借りた。

  • さほど真新しいことは無い。ただ、時々この類いの本を読むことで、鈍化しがちな捨てる感覚を磨いていこう。ネットのつながらない環境に身を置くことの大切さには、気づかされた。

  • 読んだ記憶がない。

  • どうやって効率よく情報を得ていくかが内容の大半。
    タイトルから断捨離のような捨てる技術が満載かと想像していたが、やや裏切られた気分。

    著者は「情報過剰で死なないように」と書いているけど、かなりたくさんの情報に触れていく手段が紹介されている。

    この本の通りに実践すると、
    新しく触れる情報量 >> 捨てる情報量
    になりそうだ。

    入ってくる情報について自分で考えて判断が大切、というのは同意。

  • 情報をため込むタイプなので参考になった

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著者プロフィール

奥野宣之(おくの・のぶゆき)
1981(昭和56)年、大阪府生まれ。
同志社大学でジャーナリズムを専攻後、出版社、新聞社勤務を経て作家・ライターとして活動。
読書や情報整理などを主なテーマとして、執筆、講演活動などを行っている。
『情報は1 冊のノートにまとめなさい[ 完全版]』『読書は1 冊のノートにまとめなさい[ 完全版]』(以上、ダイヤモンド社)、
『学問のすすめ』『論語と算盤(上)自己修養篇』『論語と算盤(下)人生活学篇』(以上、
致知出版社「いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ」現代語訳)など著書多数。

「2022年 『心をつかむ文章術 無敵の法則』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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