読書HACKS! 知的アウトプットにつなげる超インプット術 (講談社+α文庫)
- 講談社 (2013年9月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062815307
作品紹介・あらすじ
書籍から資料まで、ただの情報を付加価値を生む行動や知恵に結び付けるには「技術」が必要だ。ライフハッカー流究極のリーディング術
感想・レビュー・書評
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本の読み方辞典、本の読み方用法の一覧、すきな方法をひろって読書の幅を広げよう
読むという行為が、いまほど、重要になっている時代はありません
書くために読む、アウトプットするためにインプットする
2Dと3D、両方をつなぐ
■読書体質改善
・読書の権利十カ条
①読まない権利
②飛ばし読みする権利
③最後まで読まない権利
④読み返す権利
⑤手当たり次第なんでも読む権利
⑥小説に書いていることに染まる権利
⑦どこで読んでもいい権利
⑧あちこち拾い読みする権利
⑨声を出して読む権利
⑩黙っている権利
・梅棹忠夫 行動中心の読書を心がけよ
・一人の作家の作品を全部よむ、日記、書簡まですべてよむ
■読書のめりこみ
・著者の読書履歴や人間関係をつかんでおく
・本にのめりこむ:休む前の歯磨きをしながら、本を読む
■読書環境
・家に図書館:本に囲まれて、音楽があってコーヒーでつくろげる
・本棚とソファを買って自宅に図書コーナーをつくってみませんか?
・ブックリストをスマホに入れて持ち運ぶ
■速読
・目次読書
・スキャニング、検索読み 目標とする情報を検索しながら読む
・スキミング、飛ばし読み
・太字ゴシック読書 メッセージ箇所や、重要箇所だけをよんでいく
・ポストイットで重要箇所に、杭を打っていく
・本は、テキスト化されたノート、どんどん書き込んで汚してもいい
・インデックスよみ、インデックス的なメモをつくって、重要箇所をピックアップする
・面白くなければ読むのをやめる
・15分あれば、スキマ時間で本を読む
■アナロジー読書
・本を読む本、4つのスタイル
①初級読書
②点検読書
③分析読書
④シントピカル読書
・ゼネラリストをめざす、水平的読書
・スペシャリストをめざす、垂直型読書
・部門のスペシャリストをめざす
①企業特殊技能 その会社でしか通用しない技能
②一般的技能 英語や、リーダシップなど、どの企業でも必要とされる基本的能力
③職種専門的技能 同じ業種なら他社でも通用する高度な専門技能
・多読でいちばん怖いのは、本に頼り切って、自分で考えるという行為をやめてしまうことだ
・守破離
①守:師の型をまねる
②破:一度型を破ってバラバラにする
③離:型を自分向けに再編集し、自分流を打ち出す
■解剖読書
・マーキング
①キーワードへマーキングする
②キーワードを矢印でつなぐ
③その構造から疑問に思ったことを、新しいアイデアを書き込んでいく
■本のDB
・知的生産の基本概念
①京大式カードで情報収集
②KJ法で構造化
③こざね法で文脈化
・好きな文章をたくさんあつめる
目次
読書HACK Introduction はじめに
Chapter1 読書体質改善ハック!―刺激と習慣のタイムライン
Chapter2 読書のめりこみハック!―本に恋する、きっかけのマネジメント
Chapter3 読書環境ハック!―知的興奮×環境設定×リアル書店の刺激
Chapter4 速読ハック!―「仮説」と「検証」の追いかけっこ
Chapter5 理解を加速させるアナロジー読書ハック!
Chapter6 「解剖読書」ハック!―本を分解してヒントを集める技術
Chapter7 超アウトプット生産のためのデータベース・ハック!
ISBN:9784062815307
出版社:講談社
判型:A6変
ページ数:238ページ
定価:740円(本体)
発行年月日:2013年09月19日第1刷発行詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
原尻淳一(1972年~)氏は、龍谷大学大学院経済学研究科修士課程修了、大手広告代理店、エイベックス・グループ勤務後、マーケティング・コンサルタントとして活動。龍谷大学経済学部客員教授。日経ビジネススクール講師。
本書は、2008年に刊行されたものを加筆・入替えの上、2013年に文庫化されたもの。
内容は、書名の通り、基本的には読書に関する「ハック(=効率を上げるためのアイデアやテクニック)」をまとめたものであるが、特に、インプットのための読書ではなく、アウトプット(書くこと)のための読書、また、紙面上の二次元情報をメインとした「2Dラーニング」のみでなく、それを、現実社会と直結した三次元情報を通じた「3Dラーニング」とつなぐような読書を意識して書かれている。
具体的には、前半の初級編で、本に興味のない人が本を読む習慣をつけるためのハック、読書を更に好きになるためのハック、モチベーションを維持するための読書環境に関するハックが書かれている。次に中級編で、速読のハックが紹介され、後半の上級編では、垂直型読書と水平型読書を組み合わせて知を立体化させるハックと、読んだものからアウトプットをするヒントを集めるハック、更に、アウトプットのためのデータベースの構築のハックが述べられている。
著者は本書を書くために、読書術の本を100冊以上読んだといい、林望『知性の磨きかた』、梅棹忠夫『知的生産の技術』、立花隆『ぼくはこんな本を読んできた』、佐藤優『読書の技術』、丸谷才一『思考のレッスン』、渡部昇一『知的生活の方法』、清水幾太郎『本はどう読むか』、本田直之『レバレッジ・リーディング』、C・V・ドーレン『本を読む本』、ショウペンハウエル『読書について』、松岡正剛『多読術』等、代表的な本からは引用がなされている。
ざっと読んでみて、基本的なところで目新しい気付きはなかったのだが(私は上記の引用元のほとんどを読んでいるので当然だが)、今後試してみようと思ったものが幾つかあり、それは以下である。
◆「TED(Technology Entertainment Design)」の視聴。
◆「Webcat Plus」の「連想検索」を使った本の検索。
◆類書検索システム「想―IMAGINE Book Search」を使った本の検索。
◆板坂元『考える技術・書く技術』で紹介されているブレーン・ストーミング読書・・・なにか行き詰ったとき、また生活が単調に思われて脱け出したくなったとき、雑誌をあらゆるジャンルから20冊程度買い込み、2日くらいかけて隅から隅まで読むと、新しいアイデアが生まれたり、行き詰った問題が別な角度から見ることができるようになっている。
全体を通して、少々技術論に走り過ぎている印象はあるが、著者の強調する「アウトプット」が、ビジネス的な付加価値の創造に限らず、インプットしたものを自分の中で咀嚼・再構築し、自分なりの知の立体図を作ることであると解釈すれば、インプット→アウトプットの様々なノウハウが紹介されており、役に立つ一冊と言えるだろう。
(2023年3月了) -
モチベーション維持のために読んだ読書術。気になるとこだけ、つまみ読み。
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自分の生活に確実に落とし込める。アウトプットのためにデータベースをつくる方法が具体的にしめされている。インプットからアウトプットにつなげたい人におすすめ。
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非常に読みやすかったです。
14年初めて読んだ本がこの本で良かったです!
(ずいぶん前にいただいたものの、本を読む心の余裕がなく。。。涙)
実践しながら、ヒントを得たり・体系化する上で、本のパワフルさを感じております。今年こそ、1週間に1冊は読みたいです。
<メモ>
・最後まで読む必要ない、自分流の読み方
・読書会!
・i tunes Uの活用
・疲れたらTEDやイベント等で、モチベ復活
・目次読書で構造、内容を予測
・歯磨き読書
・集中モードの「儀式」をパターン化
・ブクログ(このサービス)を活用
・付箋を活用
・面白くない本は読むのを止める
・アプリSOKUDOKU
・隙間時間で本を読む
・実験して教訓をためる
・読書の7割を実務関連。2割はその関連。1割は未知との遭遇
・想 imagine book searchの活用
・アナロジー読書
・チャート(構造図)に注目
・複眼的に読む 自分で説明できるように&アウトプットにどうつなげるか
・Evernote 、Facebookグループ の活用
・アウトプット読書は朝に!
・アウトプッターは、表層的な表現の下にある本質や道理を、自分の表現方法でで、価値あるものを生み出す人 -
この本をきっかけにブクログ始めることができた。
インプットばかりして、アウトプット全然してないなと思っていたところだったので、GOODタイミングでした! -
■■評価■■
★★★✬☆
■■概要・感想■■
○会社の貸出可能な図書の中にあった本で、面白そうだったので借りてみた。
○内容は読書をなんのためにすると良いというwhyから、how to まで順序立ててコツや続け方を示している本である。
○非常に具体的な方法があったので、得られるものもあったので、実際に行動に移していきたい。
■評価■
★★★☆☆ -
何度も読み返したい本。即使えるノウハウがギュッと詰まっている。この値段で読めるのがありがたい。
この本を読んだ後、100均に情報カードを買いに行き、たくさんアウトプットしている。 -
読書は何のためにするのか?
その答えと、読書アウトプット方法が満載‼︎
読書はちょっと苦手という読書初級編から、読書は大好きという上級編まで、読者が成長することをイメージした89のHACKSで構成。2013年に発刊されたと思えないほど、新鮮な内容。写真も豊富で、読みやすい。
特に感銘を受けたのが、"2Dラーニングから3Dラーニングへ"という日本の教育システムを変化させる方法。「なんだろう?」と疑問に思った方は、
本を手に取ってみてください。
ブクログを知ったのも、この本のおかげです。 -
本の内容をいかにアウトプットに活かすか、そのヒントを求めて読んだ本。
データベース思考は参考になった。さっそく作ってみる。