作品紹介・あらすじ
建国の英雄か、残虐な独裁者か――。
没後40年、毛沢東とは何者だったのか?
世界的大ベストセラー『ワイルド・スワン』の著者が長年にわたる調査と関係者への取材をもとに描き出す、まったく新しい毛沢東像!
20世紀中国の驚くべき新事実をふんだんに盛り込んだ衝撃的歴史大作。
本書を読まずして、現代中国は理解できない!
感想・レビュー・書評
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自分の悪政が原因で七〇〇〇万以上の人民がー平時にー非業の死へ追いやられたにもかかわらず、毛沢東は自分の不遇を嘆くことにしか関心を示さなかったのである。最低の人間としか言いようがない。なぜ、側近の者たちは想像を絶する暴虐を止めることができなかったのであろうか。しょせんは自分の命や地位が奪われることを恐れたのだろうか。現在の中国共産党も権力闘争に明け暮れている。いつの時代も、中国では人民はまともに人間扱いしてもらえないようだ。
著者プロフィール
1952年、中華人民共和国四川省生まれ。文化大革命が吹き荒れた1960年代、14歳で紅衛兵を経験後、農村に下放されて農民として働く。以後は「はだしの医者」、鋳造工、電気工を経て四川大学英文科の学生となり、苦学ののちに講師となる。1978年にイギリスへ留学、ヨーク大学から奨学金を経て勉強を続け、1982年に言語学の博士号を取得。一族の人生を克明に描くことで激動期の中国を活写した『ワイルド・スワン』『真説 毛沢東』(ともに講談社)など、彼女の著書は世界40ヵ国に翻訳され、累計1500万部の大ベストセラーになっている。なお、上記の2作はいずれも中国国内では出版が禁止されている。
「2018年 『西太后秘録 下 近代中国の創始者』 で使われていた紹介文から引用しています。」
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