ドラッカーの遺言 (講談社BIZ)

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感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062820004

感想・レビュー・書評

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  • 長らく読まれないまま本棚にしまってあった1冊。週末に何となく片づけていたら出てきた。一気に読了。
    日本からの取材に応じて語ってくれたものをまとめた1冊で、日本に対して厳しくも温かいメッセージが綴られている。
    日本の置かれた立場は厳しいが、きっと新しい形で日本は成功し、世界の中でも重要な地位を持ち続けていくということを言ってくれている。

    「新しい秩序へと向かう、混迷した世界の中で、重要な役割を担う二つの国があります。
    一つはイギリス、そしてもう一つは---------、他でもない、あなたたちの国・日本です。」

    この震災の後もそうであり続けると信じたい。

    まだまだ日本にしかできないことはたくさんあるはずだ。

  • ピーター・F・ドラッカー。名前は知っていたが、自分の仕事と直接結びつかないこともあり、著書を読んだことはなかった。2005年11月に亡くなったというニュースを知った後、一冊位は読んでみるかという気になっていたところで、本書が出版されたので、読んでみた。

    日本向けの本ということで、現在の世界情勢と日本の置かれている状況、そして今後について書かれている。聞き慣れない経営・経済の専門用語で出てくるわけでもなく、自然に読み進めることができた。

    著者を称える形容詞はいろいろとあるようですが、そこまで言われる理由が垣間見られた気がし、他の著作も読んでみたいと思った。

    本書の評価についてはドラッカー信奉者の中にも異論があるようだが、私にとっては次の一冊に繋がる一冊だった。

  • 2005年7月からのインタビューをまとめた本著は同年11月11日に他界したドラッカーの遺作となっている。考えようによっては日本に向けた薫陶の極みといえる一冊。

    日本に起こっている事態は危機ではなく変化であり、個人が真に知的労働者たり得ることで変化を阻む保護政策と言語の壁を突破することが、日本=世界のメインパワーであり続ける条件であると述べられています。

    面白いのは、マネジメントの大家なのに「部下を管理することについては20代で自分には無理だと分かったので、以来70年間部下は持ったことはない」と述べている点でしょうか(もっとも“パートナー”という表現で、同じ職場の人物を表現していますが)。

    事業をマネジメントする意味を真摯に説き続け、美しい表現と温かいユーモアで、人に伝わってこそ成功であることを自ら示し続ける、真にリベラルな知性に触れられたという充実感を得ました。

  • 強みをいかせ

  • 「マネジメントの巨人」、ピーター・F・ドラッカーの死の直前に行われたインタビューをもとにまとめられた、ドラッカー最後の名言集である。ピーター・F・ドラッカー関連の本は初めて読んだ。以下、個人的に残しておきたいポイントを列挙しておく。

    ・経営の本質を見定めるための3つの質問は以下の通りである。
     ①「あなたの事業は何か? 何を達成しようとしているのか?何が他の事業と異なるところなのか?」
     ②「あなたの事業の成果を、いかに定義するか?」
     ③「あなたのコア・コンピタンス(独自の強み)は何か?」
    ・「生まれついての能力」を信じない
    ・有能なリーダーに共通する習慣の一つめは、「やりたいことから始めない」ということ。彼らはまず、「何をすべきか」を問う。
    ・二つめの習慣は、「何をすべきか」を考え抜いた後に、その中のどれが「自分の仕事なのか」を問うこと。
    ・三つめの習慣は、「不得手なことは、けっして自ら手がけない」ことを徹底している点。
    ・知識社会においては、狭い領域で物事を考えるのではなく、継続的に視野を広げていくことが重要。

  • マネジメントの巨人による日本へのメッセージ。

    経営とは何か、
    日本が何をめざすべきか、
    簡潔かつ鋭く指摘している。

    「成果を得るために、どんな強みを活かして、何をしなければならないのか?」
    という、このひと言を大切にしたい。

    何を成果とするかが、そもそも大切。

  • 日本のこれからの成長が世界にとても重要となってくる。

    インターネットによる情報のグローバリゼーション。そしてこのグローバリゼーションによって、英語が欠かせないスキルとなる。なぜなら、英語を読める事は、最新の有益な情報収集に必須のものであるからだ。

    経営とは、「どんな成果を、どの強みを活かして、どんな方法で出すか」ということである。

    自分の長所を見つけ、それを伸ばすこと。長所は今までの人生の中で、行ってこたことの中にある。自分が成功出来た事、出来なかった事。それを早い段階で見つけ伸ばす事が重要。
    苦手なことを克服しようとすることよりも、長所を伸ばす事の方に力を入れた方が良い。

  • 4回読みなおして
    線引いて
    過去の経験と照らし合わせていました。

    ノートに書いてパソコンに残しました。
    印刷して 教室に張り付けました。

    読むとホッとします。

  • ★p44 時代の変わり目にいることを明確に認識しているかどうか、これからの分かれ道になる ★「問題重視型」の思考様式に囚われず、「機会重視型」の発想を ★p124 経営の本質とは?3つの質問 ①あなたの事業は何か?何を達成しようとしているのか?何が他の事業と異なるところなのか?②あなたの事業の成果をいかに定義するか?③あなたのコア・コンピタンス(独自の強み)は何か? ⇒どんな長所を活かし、何をすることで、どれだけの成果を挙げるのか? ★p145 何をやりたいか、ではなく、何をすべきか ★p146 不得手なことには決して自ら手がけない ★得手・不得手は人生を通して変化する ★p162 個人のイノベーション←自分の強みを知り、磨きをかけていく、不得手なこと=弱みは「決してすべきでない」

  • カリスマを信じてはならない。
    そうだよね、という普遍的なことを学べる。
    これはドラッガー入門としてはいいんじゃないかな。

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