- Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062820004
感想・レビュー・書評
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ドラッカーが死んでしまった。ショックです。なのでこの本は予約してまで購入しましたが、内容が軽すぎる。とくに「ドラッカーの遺言」などという大きな名前をつけるのならば、それ相応の内容が望まれると思う。ただし、死の直前のインタビューが出ているので、ドラッカーファンとしては楽しめます。
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経営学のカリスマ、ピーター・ドラッカーへのインタビューをまとめた本。ドラッカー氏が亡くなる5か月前ほどに行われたそうだから、まさに遺言となったようだ。彼は2005年に亡くなっているが、予言めいたものを残しており、そのいくつかは2018年の現在までに現実になっている。本書は日本人がインタビューをしたため、日本人に向けたメッセージもある。彼は日本の経営者とも多くの仕事をし、親日家だったようだ。
「おっ」と思える斬新なメッセージもある。彼が提唱しているのは、変化に強くあれ、ということと、そうなるためには日々学び続けなければならないということである。
経済記者による後書きは、直訳調で読みづらかった。また、途中に差し込まれている写真が本文と全く関係ないだけではなく、美しくもなく意味不明だった。
簡潔で分かりやすいので、ドラッカーの入門には有意義な本だと思う。 -
20世紀最大の経営思想家にしてビジネス界のカリスマ、ピーター・ドラッカー。これから世界はどこへ向かうのか、日本企業は今後どう進むべきか等々、氏が語った最後のメッセージを紹介する。
第1章 世界はどこへ向かっているのか
第2章 日本の“いま”
第3章 “仕事”に起こった変化
第4章 日本が進むべき道
第5章 経営とは?リーダーとは?
第6章 個人のイノベーション -
私たちはいま転換期に生きています。ところが、多くの人々はそのことを理解していません。変化は予測できず、理解することも困難です。
絶えざるスキルアップを達成するために最も重要となるのは、自分の強みを把握することです。自分が何を得意とするのかを知り、磨きをかけていく。弱点の克服は限界があり、結局は時間の無駄となってしまうことが多い。
日本の若い世代の人たちは20代から遅くとも30代前半までに少なくとも2-3年は日本を離れて他国で働く経験を積むことをお勧めする。
歴史はルーズベルトをたたえ、トルーマンを過小評価するきらいがあるが、実際の序列は反対にすべきである。トルーマンはやりたいことへの誘惑に打ち勝ち、国難を切り抜けるべく、やるべきことをすることを決断した。
2005年、ドラッカー。 -
晩年まで、日本も中国もインドもしっかり目を向けていたことに驚く。
そして日本に向けた言葉
「自身の歴史を知らない」
「労働の質(知的労働における生産性)」
はよく覚えておかなければ。 -
資本主義ってゲロ吐きそうになる。
資本持ってない人間は、人にあらず。
富を生み出す機械なり。
金も地位も何も持たない自分は
知恵という資本を持たなければならない。
俺は激動の日本をこの目で見たい。
08年下期から大きな変動が起きます。
世界同時恐慌
うちの会社内でもかなり悲壮感漂わせているわけですよ。
何をやっても儲かりません、と。
どんな施策打ち立てても効果ありません。
コストインフレに太刀打ちできません、と。
なんだかもう、官製不況で、グローバルレベルで不況で、どうしようもなくね?
俺たち働く意味あるの?
毎日ノルマノルマで、疲れてしまったよ。
ちゃうんねん。
結果が出ないからってペシミズムに走ってる場合じゃない。
ドラッガーの言葉が、弱った日本と、弱った俺を救う。
日本が直面しているのは危機ではなく、時代の変わり目である。時代が変わったことを認め、その変化に対応していくための意識改革に取り組むべきである。
変化を拒絶してはならない。
従来の世界とはまったく異なった世界が、いま私たちの眼前に登場しつつある。今後30年間続くこの転換期は、非常に困難で苦しい時期になるだろう。新しい秩序へと向かう混迷した世界の中で、重要な役割を担う国が2つある。その1つがあなたたちの国、すなわち日本である。
情報経済が主軸となる新時代の世界経済の下で、最も苦労する国は日本である。つねにイノベートを追求し、新しい価値を生み出すことでしか、日本は生き残る道はない。
「自分の仕事は何か」を問い
「何が自分に適しているか」
「何が自分に適していないか」を、突き詰めるべきである。
どんな職業であれ、有能な人間は自分の得意・不得意を熟知している。
そしてそれを知り抜いているがために、生じた変化に柔軟に対応することができるのだ。
何か、具体的に何をすればいいのかわからないけど、頑張って下積みしようって気持ちになれる言葉です。
社会人になってから、「言葉」をストックするようになりました。
ストックした「言葉」は時間が醸成してくれます。あるいは、ある意味腐ります。
4月に共感してメモした言葉を、9月に読むと何とも言えない気持ちになるのです。
「あーあの時の熱い気持ち、ちょっと消えてきちゃってるな」と。
昔の自分が、あんな気持ちで頑張ろうって思っていたなら、
今の自分、へこたれている場合じゃないなって、思えるんだよね。
煽られっぱなしですよ、昔書き留めた言葉たちに。
言霊の力です。素敵。
さっき引用したドラッカーはオススメです。
時代の移ろいをヨミきった男、カッコヨス。
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簡潔に書かれているが、響く言葉ばかりだ。経営学というより経営哲学。
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直面している問題への提議、そしてやるべきこと。日本人として、来るべき未来に向けてやってやろうじゃねぇかとやる気にさせてくれる。
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故P.H.ドラッカーが日本に対して残したインタビュー形式の著。日本へ対する期待は、JAPAN IS NO1の時代への回帰を駆られる熱い1冊。経営者向けの1冊ではあるが、自分のような社員でも十分読む価値ある1冊。無理やり1冊の本にしたようで、内容的には少ないのが残念。意味不明の写真の挿入が多い。