美学vs.実利 「チーム久夛良木」対任天堂の総力戦15年史 (講談社BIZ)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062820783

作品紹介・あらすじ

技術の夢を追求する「電器屋」と、発想で夢を見させる「おもちゃ屋」。栄枯盛衰を繰り返す、激しいゲーム戦争は、ロマンと現実主義の対決だった!ゲーム王国・任天堂をプレステはいかにして切り崩したか?劣勢を挽回したDS、Wiiはなぜ生まれ得たか?日本発で世界を制した両者のゲーム機は、まったく異なる「発想」から生まれていた。久夛良木の肉声に最も接してきたジャーナリストが活写する、熾烈なゲーム戦争の「迫真の舞台裏」。

感想・レビュー・書評

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  • これはかなり面白かった。
    メディアを通じて断片的に伝えられる
    傲慢な久夛良木さんの話だけではなく
    技術者としての彼の有り様がよくわかった。

  • p256 丸山さんがいた時には、もうちっと違ったのに

    久夛良木の言葉の多くは、技術者としての自信と、自分の製品に対する愛情によるものである。だが、それをそのまま表に出した場合、不快に感じる人もいるのは間違いない。丸山によるプロデュースがなされていた頃は、久夛良木のそうした欠点は覆い隠されていた。

  • 「すげぇ、かっこいい」と思えば、多少高価でも、故障タイマーがあろうと、思い切って買っちゃおう。と高校生の頃から、数多くのソニー製品を所有してきた。
    それが、最後にソニー製品を買ったのはいつだろう。と思い出せなくなっている。
    本書は出版されて既に7年経つが、今だからこそ客観的に読むことができるし、ある一面からだけど、ソニー文化が感じ取れ、自分がソニー製品に熱狂し・冷めた理由も何となく納得した。
    今後、ソニー本体がどうなるか?分社化された各企業がどうなるか?に興味が余計に沸いてきた。

  • すでにいくつかあるプレイステーション開発ストーリーと内容が重複する箇所もあるが、PS3のCPUであるCellの生産ラインを東芝へ売却するところまでのプレイステーションの歴史がまとめられた良書。

    Many coreのプロセッサを先駆けて開発したソニー(SCE)がプロセッサ開発から離れたことが正しかったのかは、もう少し先にならないとわからないのかもしれない。

  • マクドナルドはなぜケータイで安売りを始めたのか?の書中にて紹介されていた書籍。
    パソコンに詳しくないのでサクサク読むわけにはいかなかったです。
    我が家にはPS3とWiiが鎮座しておりますが・・・
    PS1,PS2,PS3を購入した当時に思いをはせながら読み進めました。
    PS2はグランツーリスモ、ファイナルファンタジーのために・・・
    PS3は映像に詳しい人がブルーレイを再生する機械としては安くて高性能というお勧めに従い・・・
    購入後PS2のソフトができないことに切れたという・・・(この本で機能が削除された理由が分かった)

    なるほど↓
    ・大量に作ることで長期的に黒字に持っていく
    ・F@H みんなのパソコンやゲーム機の力がスパコンを凌駕する

  • 中央図書館で読む。中堅のフリーライタらしく、非常に読みやすい文章です。CD-ROMの選択は、見切り発車だったんですね。CD-ROMは、多くのメリットが存在します。ただし、反応速度の点で、不安があったそうです。また、ソニー側は、全てを見切っていたわけではなかったようです。これも、現場を知っているライターでなければ、書けません。

  • 今では任天堂万歳の世の中であるが、
    その任天堂がSCEに対して辛酸をなめ続けた時代がある。
    そんな時代からPS3までのSCE内部に関しての書籍である。

    今やソニーの主力事業にまで成長したエンターテイメントコンピューター事業がどのように生まれて成長してきたのかが分かる素晴らしい内容。
    当時のことが思い出されてなんだか懐かしい気持ちになった。
    内容はかなりコンピューターの技術よりの話なので、解説はされているが知識が無い人が読むと少し理解が大変かもしれない。

  • プレステが発売されるまでのドキュメント、という感じ

  • ※ マクドナルドはなぜケータイで安売りを始めたのか?の書中にて紹介されていた書籍。面白そうなので、後で読んでみたい。 ※

  • プレステ1におけるファイナルファンタジー発売の衝撃を経験した思い出がある人であればプレステの話は面白いと思う。個人的にはプレステでファイナルファンタジーが発売されると聞いてプレステをようやく購入する気持ちになった思い出がある。これは、ドラクエ3発売に匹敵するぐらいいまでも鮮明に思い出せる出来事である。

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著者プロフィール

ITジャーナリスト。
1971年福井県生まれ。得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、そしてネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。取材・解説記事を中心に、主要新聞・ウェブ媒体などに寄稿する他、年数冊のペースで書籍も執筆。テレビ番組の監修なども手がける。主な著書に「ポケモンGOは終わらない」(朝日新聞出版)、「ソニー復興の劇薬」(KADOKAWA)、「ネットフリックスの時代」(講談社現代新書)、「iPad VS. キンドル 日本を巻き込む電子書籍戦争の舞台裏」(エンターブレイン)がある。

「2022年 『メタバース×ビジネス革命』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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