- Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062827539
作品紹介・あらすじ
『落窪物語』は、早くに母を失った姫君が、継母にいじめられ、苦労しながらも、やがてすばらしい貴公子とめぐりあい、幸せを得る物語である。このストーリーの基本的なパターンは、シンデレラに代表されるが、古来、世界各地で作られ、今に語り継がれている。平安時代に書かれたこの物語も、みやびな恋物語というより、生身の人間の喜怒哀楽を興味深く描いた大衆文学として、長く読み継がれ、語り継がれてきたロングセラー小説の一つである。
感想・レビュー・書評
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さすが氷室冴子さん、平安の物語が生き生きとしてあっという間に読めました。
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不幸なお姫様と白馬に乗った王子様の、わかりやす〜い恋愛物語。
しかも、お姫様はどこまでも心優しくて、いじめ役もいて・・・
氷室冴子の現代訳のせいか、少々下世話
何千年も昔から、メロドラマの王道は変わらず!と思いました。 -
原作者未詳、文章…氷室冴子、絵…三木由紀子。
文章のテンポがよく、用語解説やコラムも見易くて、一気に読めた。
登場人物がそれぞれイキイキしていて、なんとも人間臭い喜劇のよう。
あとがきによると、ページの都合で前半を中心にして後半はかなり脚色したそうですが、氷室さんに「人格が変わったと思うほど残酷」と言わしめる復讐の詳細をいつか読んでみたい。 -
日本版シンデレラストーリー(?)
再読だけど、飽きることのない展開に一気に読んでしまった。
氷室冴子さんの現代語訳。阿漕や中将の活躍がまるで「なんて素敵にジャパネスク」みたいでもあり、こんなに楽しい古典なら、一度原文でも挑戦してみたい作品。 -
解説がたっぷりで、資料としても最高。
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氷室 冴子 訳というのが気になって図書館で借りた。
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楽しかったです。
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落窪物語すげー……! 原典で読むしかない!と思わせる一冊。
全員のキャラが立ち過ぎていてすごい。そして展開も現代社会から見れば「ありえない」ことが「当たり前」であるというリアルさ。もう古典じゃなくてファンタジーでいいと思う。
関係ないけど、これを読んで森見登美彦に「源氏物語」をやってほしいと思ってしまいました。