落窪物語 (21世紀版少年少女古典文学館 第3巻)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 74
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062827539

作品紹介・あらすじ

『落窪物語』は、早くに母を失った姫君が、継母にいじめられ、苦労しながらも、やがてすばらしい貴公子とめぐりあい、幸せを得る物語である。このストーリーの基本的なパターンは、シンデレラに代表されるが、古来、世界各地で作られ、今に語り継がれている。平安時代に書かれたこの物語も、みやびな恋物語というより、生身の人間の喜怒哀楽を興味深く描いた大衆文学として、長く読み継がれ、語り継がれてきたロングセラー小説の一つである。

感想・レビュー・書評

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  • さすが氷室冴子さん、平安の物語が生き生きとしてあっという間に読めました。

  • 不幸なお姫様と白馬に乗った王子様の、わかりやす〜い恋愛物語。
    しかも、お姫様はどこまでも心優しくて、いじめ役もいて・・・
    氷室冴子の現代訳のせいか、少々下世話
    何千年も昔から、メロドラマの王道は変わらず!と思いました。

  • 原作者未詳、文章…氷室冴子、絵…三木由紀子。
    文章のテンポがよく、用語解説やコラムも見易くて、一気に読めた。
    登場人物がそれぞれイキイキしていて、なんとも人間臭い喜劇のよう。
    あとがきによると、ページの都合で前半を中心にして後半はかなり脚色したそうですが、氷室さんに「人格が変わったと思うほど残酷」と言わしめる復讐の詳細をいつか読んでみたい。

  • 日本版シンデレラストーリー(?)
    再読だけど、飽きることのない展開に一気に読んでしまった。
    氷室冴子さんの現代語訳。阿漕や中将の活躍がまるで「なんて素敵にジャパネスク」みたいでもあり、こんなに楽しい古典なら、一度原文でも挑戦してみたい作品。

  • 解説がたっぷりで、資料としても最高。

  • 氷室 冴子 訳というのが気になって図書館で借りた。

  • 楽しかったです。

  •  落窪物語すげー……! 原典で読むしかない!と思わせる一冊。
     全員のキャラが立ち過ぎていてすごい。そして展開も現代社会から見れば「ありえない」ことが「当たり前」であるというリアルさ。もう古典じゃなくてファンタジーでいいと思う。

     関係ないけど、これを読んで森見登美彦に「源氏物語」をやってほしいと思ってしまいました。

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著者プロフィール

氷室冴子(ひむろ・さえこ)
1957年、北海道岩見沢市生まれ。 1977年、「さようならアルルカン」で第10回小説ジュニア青春小説新人賞佳作を受賞し、デビュー。集英社コバルト文庫で人気を博した『クララ白書』『ざ・ちぇんじ!』『なんて素敵にジャパネスク』『銀の海 金の大地』シリーズや、『レディ・アンをさがして』『いもうと物語』、1993年にスタジオジブリによってアニメ化された『海がきこえる』など多数の小説作品がある。ほか、エッセイに『冴子の東京物語』『冴子の母娘草』『ホンの幸せ』など。 2008年、逝去。

「2021年 『新版 いっぱしの女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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