とりかえばや物語 (21世紀版・少年少女古典文学館 第8巻)

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著者 : 田辺聖子
  • 講談社 (2009年12月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062827584

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とりかえばや物語 (21世紀版・少年少女古典文学館 第8巻)の感想・レビュー・書評

  • あらすじだけは知っていたけれど、初めて読んで見て、こんなに面白い話だったとはーー!
    すっごいフェミニスト小説だったんですねえ。
    口語訳も、原文にはないキャラクター名をつけられていることもあってかなり読みやすい。

  • とりかえばや物語。このお話が平安時代に生まれているのがすごい。「女としての生き方」とか「男としての生き方」というごく現代的なテーマで。ハッピーエンドだし。面白かったー。

  • 図書館に原本付きの良いやつがなかったので、恥ずかしながらこの少年少女版を手にとった。昔、ざ・ちぇんじ!を読んだことがあり、古典の教材で一部分を取り扱ったのをきっかけに興味を持ったのだが、面白かった。なぜこの作品があまりスポットライトを浴びていないのか。物の怪や怨霊の登場するような奇想天外な物語は平安期にも多いが、この話の面白いところはあながち信じられなくもない話であることだ。なまめかしい描写も美しい。是非とも人に勧めたい。
    秋月と女東宮の交わりの部分がゆりゆりしてて好き。

  • 女らしい男の子と、男らしい女の子の兄弟が、入れ替わって生活して、なんやかんやで、最後は男の子が男の生活、女の子が女の生活に戻り、万事丸く収まるという、まあ都合のいい平安時代の物語。
    平安時代の昔から「男性社会」に不満をもっている女性がいることが新鮮でした。

  • 男女入れ替わりの原型ともいえる名作。
    宰相中将のぶれないクズさがいい味を出してる。
    特に終盤などはかなりご都合主義なところもあるけど、男装した宮廷人が月一回実家に戻るとか、ところどころにある妙に現実的な描写が面白い

  • 氷室冴子の「ざ・ちぇんじ」を読んでから、ずっと原作が気になっていた。
    無理があるストーリーだけど、おもしろかった。
    夏雲の書かれ方がちょっとかわいそうだけど。

  • 面白かったです。

  • 「とりかえばや物語」は平安時代末期に成立した、作者未詳の物語です。
    まず、「とりかえばや」って何?と思いますよね。
    「とりかえ」はもちろん「取替え」で、「~ばや」というのは「~したいものだなあ」という願望を表す言葉です。
    何を取り替えたいのかというと……男女の立場です。
    いま、巷では「男女逆転の大奥」の映画が話題になっていますよね。そんなつながりで、この物語を再読してみようと思ったのでした。

    時は平安時代。権大納言家の姫君は男装して朝廷に出仕し、その知性と人柄・美貌で宮廷の華になる。彼女の兄は非常な人見知りで表に出ることを好まず、女装して屋敷に籠もり、美貌の姫君とうわさされている・・・ふたりの男女逆転の行く末はいかに?!

    平安時代といえば今以上に女性が束縛されることが多かった訳で、そんな中で生まれた「男女逆転」の発想の物語は、現代の私たちにも「男女の役割とは何か、男として、女として生きるというのはどういうことなのか」という問いを提示しています。

    以前に、この物語に題材をとった「ざ・ちぇんじ!」(氷室冴子作。山内直実によりコミックス化もされています)を読んだことがありましたが、その軽いノリとは趣の違う、はちゃめちゃな筋書きなんだけど、考えさせられるところの多い物語です。
    田辺聖子さんの平易な現代語訳で読みやすく書き下されているので、古典文学が苦手な方にも読みやすいと思います。
    万人受けするストーリーではないでしょうが、ご興味をもたれた
    方はぜひ。

  • 活発な妹は若君として、内気な兄は姫君として育てられる、平安時代末期に書かれた物語☆
    田辺聖子さんの現代語訳も読みやすく、ストーリーの奇抜さもあって面白く読めました♪

    妹は男として、兄は女として成人し、妹の方は帝にも信頼されて出世して行きます。

    イメージはベルバラのオスカル様☆

    女の身でありながら、形ばかりの妻をもらい、出世していく妹。
    しかし親友(もちろん男)に正体を見破られ、なんとその男の子供を妊娠してしまうのです!
    しかも時を同じにして自分の妻もその男の子供を妊娠してしまうという展開!

    「少年少女古典文学館」ってなっているけど大丈夫かな?

    しかも女として宮中にあがった兄の方も、さきの帝の娘(女東宮)から「お姉さま」と呼ばれ慕われているうちに、深い仲になってしまって東宮が懐妊してしまうという…

    一夫多妻制だったり、女性の意思をあまり考えていなかったり、現代とは倫理観がかなり違うのでとまどうところもありますが、昔々にこんな物語が書かれていたなんて驚きです。

    子供が出来ては男として生きてはいけない…

    物語を読んでいくと、男社会の中で生きる当時の女性がどれだけ不満をためこんでいたか、自由に憧れていたかがわかります。
    しかし、したたかなのは女性の方。
    男と女を入れ替えて暮らしてきた兄妹が、元の性別の戻って自分たちの人生を取り戻していく…

    思わず女性って強いな~と思ってしまいました☆

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とりかえばや物語 (21世紀版・少年少女古典文学館 第8巻)の作品紹介

平安時代末期に成立した『とりかえばや物語』は、内気で女性的な若君と、男性的で快活な姫君とが、それぞれ女装して、男装して生きていくことで展開する王朝の物語である。「男女をとりかえたい」との父親の願いが、そのまま物語のタイトルになっている。源平の動乱の直前で、貴族社会は爛熟のあとの退廃に向かい、人々の心に不安が漂い始めた時代を反映してか、この物語には、ゆがめられた形の複雑な愛情表現や心理描写がなされており、それゆえにこそ、現代にも通じる文学としての地位を保っている。

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