今昔物語集 (21世紀版・少年少女古典文学館 第9巻)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 38
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062827591

作品紹介・あらすじ

表面上では、貴族文化がはなやかに咲きほこった平安時代。だが、ほんのわずか京の裏通りに目をやれば、そこは追いはぎ・盗賊が横行し、人々は災いをもたらす鬼や魔物たちにおびえながら暮らす、混沌の世界だった。「今は昔」で語り出される『今昔物語集』には、受領・武士・僧侶・農民といった、それまでの文学では無視されがちだった人々が主人公として登場し、おかしく、ときにはかなしい人間ドラマを展開する。全三十一巻千話以上からなる一大説話文学から、おもしろくかつ親しみやすい五十一編を厳選して収録する。

感想・レビュー・書評

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  • 小学生の頃、このシリーズ(旧版)を読んでいて古文と歴史が得意になった。

    現在小学生の兄たち向けに読み聞かせしていたら、妹も横にやってきて熱心に聞いていた。

    読みやすく、聞きやすい文体。
    注釈やコラムが充実していて、読むのが楽しい。

  • 古典への足がけ。訳者のひとことが味わい深く、年少の読者の考えるヒントになる。

  • ◎古文が苦手だったけれども古典が読みたくて手にした本。現代文で書かれ、挿し絵、解説付き、ほとんどの漢字には振り仮名があるので読み易い。
    ◎平安時代、「今は昔」で始まる物語。
    51話の中で、一番好きなのが「さるの恩返し」。海で大きな貝に手を挟まれていたさるが赤ちゃんを連れたお母さんに助けられる。そして赤ちゃんを使って恩返しをする。お母さんにもさるにも温かい気持ちを感じ、好き。
    ◎一話ごとに「訳者からのひとこと」があり〜感想や時代背景などが書かれている。これが素の感想でおもしろい。

  • 2013.6.19
    有名なものもあるが、51話入っているのではじめてのものも多く楽しかった。天竺の天狗が海から聞こえる念仏をたどるのが、特に好き。
    くだけた訳で読みやすいが、私はもっと原文に近いほうがいいな。

  • 面白かったです。

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著者プロフィール

杉本苑子

大正十四(一九二五)年、東京に生まれる。昭和二十四年、文化学院文科を卒業。昭和二十七年より吉川英治に師事する。昭和三十八年、『孤愁の岸』で第四十八回直木賞を受賞。昭和五十三年『滝沢馬琴』で第十二回吉川英治文学賞、昭和六十一年『穢土荘厳』で第二十五回女流文学賞を受賞。平成十四年、菊池寛賞を受賞、文化勲章を受勲。そのほかの著書に『埋み火』『散華』『悲華水滸伝』などがある。平成二十九(二〇一七)年没。

「2021年 『竹ノ御所鞠子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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