三島由宇、当選確実! (文学の扉)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 69
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062832403

作品紹介・あらすじ

三島由宇、小学五年生。クラスの学級委員であり、児童会の副会長もしています。「三島カバン店」を営むお父さんと、父娘、ふたりで暮らしています。
小学校を卒業する六年生の追い出しイベントの出し物についても、きっちりシキって得意満面の由宇。しかし突然、これまで会ったことのないおじいちゃんが危篤だという一報が入ります。お父さんは実家に帰らないので知りませんでしたが、由宇のおじいちゃん、三島正政は、国土交通省の副大臣まで務めた大物政治家でした。
病院に駆けつけると、意外にもおじいちゃんはピンピンしています。病院で寝ている場合ではなく、おじいちゃんは、衆議院の解散によって、選挙運動を始めるところだったのです。お父さんの実家で待っていたのは、しゃんとしたたたずまいのおばあちゃん。由宇が児童会役員をしていると聞いて、おばあちゃんは、由宇におじいちゃんの選挙を手伝わせることを思いついたのでした。

もうすぐ六年生になる春休み、由宇は「特別な体験」をすることになります。小学生の彼女の目を通して、「18歳選挙権」や「公示」、「小選挙区・比例代表」といった選挙の仕組みや投票する意味、おおぜいの意見をまとめる難しさ、そして、世の中を良くしたいという理想を掲げた誰かは、困難があってもみんなの代表になって働きつづけなくてはならない、という現実を伝えます。

感想・レビュー・書評

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  • たまには児童文学を。図書館で目についたので。この作家さん結構好きだし。

    いい大人なのに、いまいち選挙に興味が薄かった私。この本のおかげでいろいろ勉強させていただきました。
    小学生、中学生に読んでもらいたいし、もちろん大人も十分楽しめると思います。

  • 選挙の教科書みたいな本。
    政治は何をしているのか、
    なぜ選挙に行かねばならないのか、
    小学生の疑問に答える形で
    読者に訴えている。

  • 子どもに選挙について知ってもらう最適な本。
    大人にもよくわからない選挙の仕組みがよくわかる。
    物語になっているし、子どもの学校で起きる出来事とマッチさせているので、わかりやすい。

  • 小学生から政治

  • 三島由宇は5年生。小学校の児童会の副会長で、学級委員。学校行事も、家のことでもビシッと仕切りたい。挨拶運動はみんなを元気にする大切な活動だし、6年生の追い出しイベントではお決まりの合唱ではなく、ミュージカルとかやりたい。自分だけでなく、みんなが楽しい小学校に、と言う児童会のスローガンを守ろうと思う。

    そんな由宇のおじいちゃんは、なんと政治家だった。

    お父さんは、政治家のおじいちゃんとは意見の相違で絶縁状態だったので、由宇がおじいを知ったのは、おばあちゃんがおじいちゃんの入院を理由に連絡して来たからだ。

    由宇はおじいちゃんとおばあちゃんの家で、今まで知らなかった政治の世界を知り、自分も選挙運動の力になりたいと思う。

    18歳から選挙権が実現した今、小学生だって、選挙の仕組みや大切な権利だと言う事をもっと知るべき。

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著者プロフィール

福岡県生まれ。講談社児童文学新人賞佳作『カラフルな闇』でデビュー。作品に、『青(ハル)がやってきた』、『鉄のしぶきがはねる』(坪田譲治文学賞、JBBY賞)、『たまごを持つように』 、『伝説のエンドーくん』、『思いはいのり、言葉はつばさ』『日向丘中学校カウンセラー室1・2』『零から0へ』『かがやき子ども病院トレジャーハンター』など。

「2023年 『つる子さんからの奨学金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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